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アストロ! 乙女塾! アストロ! 乙女塾!
アストロ! 乙女塾!
本田透 イラスト/うろたん
定価600円(税込)
『電波男』発、最萌オタ伝説、発進!!
時の人、本田透がついに本格、解説つきライトノベル界に見参!オタク少年、藍原ヒカルが美少女剣士、謎の忍者少女を蹴散らし目指すは超ツンデレ系お嬢様生徒会長のぱふぱふ! 電波系学園成り上がり女装オタ伝説、ここに開幕!!
モノクロ  へたれ男子のヒカルが、ホノカのメーク術を施されただけで、あっという間に清楚なボーイッシュ系美少女に変身していた。
「でも、ちょっと男の子っぽくない?」
「そら、元は男なんやし。へんに女ぶるより、これくらいのほうが自然でええんよ」
「そ、そうなのか…しかし、化粧する前と後で、まるで別人だね〜」
「まあ女なんて、みんなこうやって化けとるんよ」
「そ、そうだったのか…お、おっかないなあ〜

●女装する時の注意点
●2005年7月4日のモスクワ発ロイター通信によると、若いロシア人男が妹の代わりに女装してモスクワ州立大学の試験を受験しようとして警備員にバレてしまい、学部長ヤセン・ザスルスキーさんに叱られたという。(バカな)妹のために女装までして代理受験に赴いた兄の妹萌えの魂は素晴らしいし、女装してもバレないと踏んだぐらいだから彼はたぶんプリティなショタ顔だったのだろう。にも関わらず彼の女装が発覚した理由は「常軌を逸して女性的すぎる」外見にあったという。具体的には「厚化粧すぎる」ということと「胸が大きすぎる」という2点である。
●つまり彼は「自分は女だ」ということを強調しようとして、あまりにも厚化粧&巨乳化してしまい、かえって周囲の注目を集めてしまいバレたわけなのだ。ここから我々は女装時の注意点を学ぶことができる。すなわち、女装において大切なのは女らしさを強調することではなく、「目立とうとせず」「ごく自然に」女に化ける……すなわち「女の子の中に、ごく自然に溶け込んでしまう」ということなのである。故に、実は女装する際には胸など無くても構わないし、化粧も薄めのナチュラルメイクで充分なのだ。むしろ最大の問題は声であろう。声に関しては、幼少時よりひたすら浅田飴を舐め続ければ声変わりを防ぐことができることをロックバンド「アルフィー」の高見沢俊彦が実証している。

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アストロ! 乙女塾! 僕は生徒会長に恋をする
本田透 イラスト/うろたん
定価620円(税込)
本田さん、またまたやりすぎ! ヒカルは絶体絶命!
第1巻の倉田英之さんに続いて、「本田君、俺でもここまでやらねえよ!」と巨匠あかほりさとるに言わしめた問題作第2弾。ついには学園の頂点に立ち、野望達成かと思われたが…男であるヒカルを認めない生徒会連合が大反発、十万の大群で乙女塾を包囲してしまう。ヒカルの危機に現れる白銀のUFO!は何だ?
モノクロ 「うわあー、僕も吸い込まれちゃうよぅ…助けてーっ…うわああー………」
 声が途絶えた。
 哀れ、ヒカルもまた、UFOの機体の中へ吸い込まれて消えてしまったのだ…
 しかも、UFOはヒカルを取り込むや否や、目的は果たしたとばかりに徐々に上昇を始めているではないか。
「あかん、ヒカルがUFOの中に吸収されてしもたっ! ああっ慌てると関西弁がっ! 晶っ、なんとかならないのっ?」
「私は飛び道具が使えぬのだっ…なんということだ…私は…これっぽっちもヒカルの役に立てぬっ…本当に『稀にみるバカ女』になりさがってしまったっ…うあああっ…!」
「ああっ晶さんっごめんなさい、泣かないでくださいっ」
 王様椅子の中に隠れて震えていた妹子が、晶を慰めようと声をかける。しかし次の瞬間、晶は王様椅子の台座の上にどさっと崩れ落ちてしくしくと泣き始めた。椅子の中に潜んでいた妹子は押しつぶされて「むぎゅー」と悲鳴をあげ、哀れにも気を失ってしまった…。やはり、ヒカルの『人間椅子作戦』には無理があったようだ。
「うぬぅ、破冥破冥波が効かないなんて…さすがは我が宿命のライバル、UFOですわね!」
「ちょっと待ちなさい。あなたのライバルは私ではなかったのですか?」
 鏡子が槍の先でつんつんと円のお尻をつついて抗議するが
「フッ。たかが人間など眼中にありませんわっ! 私の目標は、宇宙支配! 宇宙をこの手に握るのよっ! 撃ち落せぬというのならば、UFOを捕獲してエリア51に送り込み、我が大豪印宇宙軍の主力兵器として量産化してみせますわっ!」
 鏡子もまた、「ORZ」の姿勢で崩れ落ちた。
(…ああもう…この人たちには、ついていけない…)

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アストロ! 乙女塾! 星のプリンキピア(上)
本田透 イラスト/うろたん・とんぷう
定価630円(税込)
ラノベ超越! 本格ゴシック・ホラー大作開幕!
力をこめてお勧めしたい! 本田さんの乙女塾シリーズも3巻目になりましたが、今度はさらにパワー・アップした異例の文庫です。なんと、乙女塾が人間牧場に???一体どんな展開か?『プリンキピア』とはニュートンが書いた「自然哲学の数学的諸原理」の略称。本田さんは中世ヨーロッパ等への造詣も深く、まさに傑作!(編集長)
モノクロ 腰を、いきなり誰かの腕が背後から抱きしめてきた。
 晶の顔のすぐ横に、仮面の男の顔があった。
 晶は、吸血鬼に捕らえられたのだ。
「貴様っ…? 馬鹿な…? なぜ私に、貴様の気が見えなかったのだっ…?」
「私は、生きながらに死んでいるのだ。私には、生命がない。私は、ノスフェラトゥだ」
 刀で斬りつけようとした。しかし、ウロボロスと呼ばれる大蛇に刀ごと腕を締め上げられて、腕を動かすことができなかった。晶の首筋に、涎が落ちてきた。吸血鬼が牙を剥いて、晶の首に噛み付こうとしていたのだ。
 …そんな…。
 茜を守ることもできず、こんな奴に汚されるのか。
 晶は、絶望した。
「ひっ…ひいいっ…やっ、やめ……イヤだ、やめろ、やめてくれっ…!」
 いくら抵抗しようとしても、身動きひとつできなかった。
 茜の見ている前で、晶は吸血鬼に血を吸われていった。
 脳裏に、ヒカルの顔が、浮かんだ。
 理由も判らぬまま、涙が溢れた。
「いっ…いやああああああっ!」
 全身を痙攣させながら、晶は幼女のように泣き叫び続けた。

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アストロ! 乙女塾! 星のプリンキピア(下)
本田透 イラスト/うろたん・とんぷう
定価600円(税込)
渾身のゴシック・ホラーついに完結!
晶に続いてヒカルまでもが吸血鬼の毒牙にかかり、生き人形にされてしまった。吸血鬼捜索は混迷を深め、次第に魔女狩りの様相を呈し始める。見えない吸血鬼の脅威に脅える学園生たち。 歴史の影に埋もれた悲劇の連鎖は断ち切れるのか?! 吸血鬼編堂々完結!
モノクロ 「…藍原さん」
 夜の浜辺に打ち上げられたヒカル人形を覆うように、砂浜の上に黒い影が伸びてきた。
 母船が放つ白い光に照らし出された、短く切りそろえた漆黒の髪、少年のような凛々しい横顔。
 伊達鏡子だった。
 鏡子は、砂塗れになって汚れてしまったヒカルを、そっと抱き上げて腕の中に仕舞いこんだ。
 動けなくなってしまったはずのヒカルの頬に、幾筋も幾筋も、涙の痕が残っていた。
 ずっと泣いていたのね、と鏡子は思った。
「あなたが悪いのよ、藍原さん。女の子になりたいとか、ドールになりたいとか…あなたは、あなたであることから絶対に逃れられないのに。本当に…馬鹿な子ね」
 言葉は厳しくとも、優しい声だった。
 家出して戻ってこない子供を迎えに来た、そんな暖かい声。
「帰っていらっしゃい、藍原さん。円さんたちが、あなたを待っているわ」
 返事は無い。
 でも、大丈夫。
 どうすれば藍原さんが目を覚ますか、私には判っている。
 ヒカルのガラス球の瞳の中に、鏡子の涼やかな微笑みが、映った。
「…お姫様は、王子様のキスで目覚めるのよ…」
 鏡子は、ヒカルの小さな唇に、自分の唇を重ねた。
 その時。
 また、一粒。
 ヒカルのガラス球の目から、涙の粒がこぼれ落ちた。
 鏡子は、その涙を、そっと指で拭い取ってあげた。
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(C) うろたん・とんぷう/集英社

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