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神乃崎綾香の魔獣
横山 忠 イラスト/白田 太
定価620円(税込)
「私を守る? 頼んでないわ」
美女と魔獣ファンタジー開幕!
稀代の美少女にして大財閥の令嬢だった神乃崎綾香。綾香には「近付いた者が破滅し、死ぬ」という噂が広まり、孤高の高校生活を送っていた。そこへ呪いの真実を綾香に告げる少年・ガイゼルが現れる。彼は異世界の住人にして、凶悪な力を持て余す魔獣だった! 「綾香を守る。そうじゃないと自分も死んでしまう」と言い出すガイゼルを綾香は嫌い、無視を決め込む。しかし、次々と襲撃を受ける綾香を守り続けるガイゼルに、綾香は惹かれていき……。「美女と魔獣」ファンタジー、開幕!!
モノクロ 「だって、綾香の裸見られるでしょ」
 と、そこに、ばんっと教室のドアが勢いよく開いた。
 そこには息を切らせているガイとルーミアがいた。
「女!」
 ガイは綾香をきっと睨む。
「な、なによ」
 怒ることも忘れて綾香は答えた。
「ガイゼル君。キミはなんてすばらしいタイミングで現れるんだよ。うんうん」
「俺は、お前に、寝てる間は傍にいろって言っただろうが!」
「おお、もうそこまで」
 また佐久弥がなにか喜んでいる。
「あのね」
 ガイが近付いてくる。綾香は制服でなんとか前を隠した。
「あのねじゃない、お前はバカか! 危ない危ない危ないと俺に何回言わせるんだ!」
 怒れるガイは綾香を見た。上から下までしっかりと。綾香は着やせするタイプなのか、水色のブラジャーの下にある胸が、たわわに実る果実のようだ。ガイはその奇跡のようなプロポーションを見て、奇妙なほどどきっとする自分を感じていた。
「って……って、いや、お前なに裸になってんだ?」

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神乃崎綾香の魔獣 2 清く正しく美しく
横山 忠 イラスト/白田 太
定価620円(税込)
『あなたは、私が飼います。』
ゴスロリ転校生登場でさらにヒートアップする
「美女と魔獣」ファンタジー!
絶対的な美少女・神乃崎綾香を守らされ続ける魔獣・ガイゼル。小娘にまでなめられ不本意なガイゼルの元に、さらに魔族の名門貴族の少女、姫臣とその愛犬こと魔獣・ズーが現れる。ガイゼルをペットにしたい、と姫臣は言い出す。あらゆる手段を用いてガイゼルに迫る姫臣に心穏やかでない綾香。一方、ガイゼルに圧倒的強さを見せつけていたズーは着々と首都・東京で謀略をすすめていた!!「美女と魔獣」ファンタジー、第2幕!!
モノクロ  ガイゼルは姫臣が公園でベンチに腰掛けると、その横に乱雑に座った。外では地べたに座るな、とは綾香にいやというほど言われていた。たまに地べたに座ってる人間を見かけるがあれはいいのか。関係のない思考が浮かぶ。
 ぽかぽかとした太陽が気持ちいい日だ。安堵して、うとうとしてくる。太陽に当たれば死ぬ魔獣のときでは考えられないことだ。
「それでも羨ましいです。私は太陽に憧れてるんです」
「お前は変わってるな。魔族なら憎むものだろう」
 ガイゼルが眠そうに目を瞬く。
「そうですね。どうしてでしょう。でも、私は間違ってないと思うのです。他のものもみんな憧れてるから憎んでるのかもしれませんよ」
「そうかな……難しいことを言う奴だ」
 ガイゼルは欠伸をついた。
「ガイゼル様、眠いなら私の膝をお使い下さい」
 ぽんぽんと姫臣は自分の膝を叩いた。
 ガイゼルがうとうとしながら見ると、三段フリルのミニスカートから伸びる足は、やわらかそうで気持ちよさそうだった。自然と頭を乗せるとガイゼルの目が閉じた。姫臣が頭を撫でてくると魔法に掛かったようによく寝てしまった。


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