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Holy☆Hearts! 世界を守る、おしごとです。
神代 明 イラスト/緋賀ゆかり
定価580円(税込)
成長系☆ガールズコメディ!!
キュノは、シスター候補生(フィオーレ)に昇格したばかりの天然系な15歳。世の女性の憧れの職業である『シスター』を目指し、大食い美少女アリシア&侍Girlな優等生ジンジャーと教会で寮生活を送ることになって…?凸凹な三人のほのぼの&ドキドキな毎日の始まりです♪
「新しい服って、ステキですね〜」
 ケープをピンで留めながら、アリシアさんがうっとりとフィオーレ服を眺めた。
「フィオーレ服、可愛いよね〜」
 あたしは、スカートの裾をつまみ、くるりと一回転した。
 フィオーレ服は、ワイン色のワンピースの上に、同色のケープをつける。簡単にいうと、ワイン色に白色のアクセントがある服なんだけど、同じ年頃の女の子なら誰でも、一度は着てみたい服、と言わしめる程、可愛いデザインの服なのだ。
 あたしとしては、スカートの前に二本、後ろに一本のインバーテッドプリーツがついてて、その中が白なところがお気に入り。
 セーメ服は、胸元の大きめのリボンが特徴あるだけのシンプルなワンピースだったからなぁ。
 ジンジャーさんは服に関して、特になにも感慨が無いようで、普通の着替えでもしているかのように、ケープのピンの上に、フィオーレ用のシンボルをパチリとはめ込んだ。
 それからおもむろに、こちらを向き、一言。
「セーメ服のリボンの方が楽ね」

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Holy☆Hearts! 大好きだから、いっしょです。
神代 明 イラスト/緋賀ゆかり
定価620円(税込)
いっしょなら、きっともっと頑張れる!
生徒寮生活にも慣れてきた、キュノ&アリシア&ジンジャー。ケンカしたり賞金稼ぎにからまれたり色々あるけど、憧れのシスターに、一歩一歩近づいてます!成長系☆ガールズコメディ、第二弾♪♪
 自分の手の中のパンフレットを、虚ろな眼差しで凝視したまま、ヨロヨロと数歩歩き、ジンジャーちゃんは脱力したようにベッドに腰かけた。
「ジンジャーちゃん!」
「ジンジャーさん〜!」
 ぱたり。座った状態から上半身を横に倒し、ジンジャーちゃんは糸の切れた操り人形みたいにベッドに身体を沈めた。そして、力無く、微笑む。
「……破れてしまったのは、私の、不注意、だから……」
 つぅ、っと、ジンジャーちゃんの眼から涙がこぼれ落ちる。
「ち、違うの! ジンジャーちゃんのせいじゃないの!」
「そうです〜、実は、それはわたし達が〜」
「――慰めてくれなくても、いい……。自業自得だから……」
 破れたパンフレットを胸に掻き抱き、ジンジャーちゃんはベッドに顔を埋めた。

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Holy☆Hearts! Holy☆Hearts!
Holy☆Hearts! 明日を信じる、こころです。
神代 明 イラスト/緋賀ゆかり
定価600円(税込)
信じあえる、友達がいる……!
キュノたちが候補生になって、もう半年。先輩の見習シスターたちと実践的な課外授業をしたり、お勉強もいよいよ本格的になってきた。衣替え、海、事件。昇進試験を控えた悩める三人に、忙しい夏が来る――!!  ほんわか成長系☆ガールズコメディ、待望の第三弾♪♪♪
モノクロ 「……」
 きゅ、と、アリシアちゃんとジンジャーちゃんの袖をつかむ。
「どうしました〜?」
「やっぱり、具合、悪いの?」
 心配そうにあたしを見る二人に、首を横に振って見せてから、深呼吸した。
「あのね、あたし、頑張るから。癒しの実習」
 二人と一緒に昇格出来るように、頑張るから。ジンジャーちゃんみたいに目でそう訴えたら、二人はあたしが袖をつかんだ手に、自分の手をそっと重ねた。
 ジンジャーちゃんが静かに微笑む。
「キュノは、いつも頑張ってる」
 アリシアちゃんが優しい眼差しを送ってくれる。
「ええ〜。キュノさんは、とっても頑張り屋さんですよ〜」
 そんな二人の励ましに、あたしは目を潤ませた。
 昨日から、泣き癖がついてるみたい。ぷるぷると顔を激しく振って、笑顔を作る。
「もっと、もーっと、頑張るね。……だから、一緒に、スペランツァになろうね!」

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Holy☆Hearts! Holy☆Hearts!
Holy☆Hearts! 勇気をくれる、なかまです。
神代 明 イラスト/緋賀ゆかり
定価600円(税込)
ひとりより二人、二人より三人、だよねっ!
夏休みはアリシア&ジンジャーといっぱい遊び、エクスとフェリカにたっぷり甘えて満喫したキュノ。そしてやってきた昇格試験。応援してくれる皆の為にも、絶対に昇格する! とはりきるキュノ達に、黒い影が迫って!? まったり系☆ガールズコメディ、第4弾♪♪♪♪
モノクロ 「あのね、ジンジャーちゃん。エクスがね、言ってた。『アリシアの代わりに考える事はよしな。考えずに、ただ、支えてやればいいんだよ。支えてくれる誰かがいたら、どんな辛い事だって抜け出せるから』って。だから、あたし達、アリシアちゃんを支えてあげればいいと思う」
「キュノ……」
「それにね、あたしもいつも落ち込んだ時、ジンジャーちゃんやアリシアちゃんに支えてもらってるから、元気になれるんだよ。だから――よいしょっと」
 あたしは自分のタライを引っ張って、ジンジャーちゃんのにくっつけ、それでもってジンジャーちゃんの肩に自分の肩をくっつけた。
「ジンジャーちゃんが転びそうになったら、あたしにもたれて。えっと、一緒に転んじゃうかもしれないけど、その時は、一緒に起きればいいよ。アリシアちゃんと三人で転んじゃっても、きっと、大丈夫。一人より二人、二人より三人。少ない人数よりも、絶対、早く起きあがれるから。ね?」
 そう言うと、ジンジャーちゃんは恐る恐る、あたしの頭に自分の頭を当て、それからおもむろに、確かめるように、軽く体重をかけてきた。あたしも、ちょっとだけジンジャーちゃんの方に体重をかける。
「なんか今、支え合ってるよね?」
「……うん」
 くすり、とジンジャーちゃんが肩を揺らし、小さく笑った。
「……支え合ってると、洗濯が終わらない」

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Holy☆Hearts! Holy☆Hearts!
Holy☆Hearts! 忘れられない、ぬくもりです。
神代 明 イラスト/緋賀ゆかり
定価600円(税込)
世界の秘密と、あたしの秘密……。
苛酷な事件を乗り越え、二回生に昇格したキュノ。個性派ぞろいの新フィオーレ達にとまどいながらも、お姉さんとして頑張っています。そんなある日、キュノはとうとう、自分の身体の秘密を知ってしまうことに――!!のほほん成長系☆ガールズコメディ、第五弾♪♪♪♪♪
モノクロ  朝起きて、挨拶をして、顔を洗いに行けば、もうイズミちゃん達がいて。そしてそのまま朝食までなだれ込んで、その後は授業。
 ここ最近は、新フィオーレと合同授業の数が増えているから、授業中もアリシアちゃんとジンジャーちゃんはあたしの近くではなく、新フィオーレの近くにいて。
 それは、仕方のない事だって分かってる。
 お昼もやっぱり、三人で、ってこともなくて。
 別にね、お友達はアリシアちゃんとジンジャーちゃんだけじゃないから。
 ――。
 へいき、だもん。
 さみしくなんか、ないんだもん。
 シスター寮に行ったら、エクスとフェリカさんもいるし。
 だから、ちっとも、これっぽっちも、哀しくないんだから。
 ほんとだよ。
 ……ほんとだもん。
 …………。
 ――ごめんなさい。嘘です。

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Holy☆Hearts! Holy☆Hearts!
Holy☆Hearts! やさしさ運ぶ、そよかぜです。
神代 明 イラスト/緋賀ゆかり
定価600円(税込)
初めて気づく、“好き”っていう気持ちの種類……これは恋?
のんびり系のキュノ、春風会ではしゃぎながらも、今回は悩んで少し大人になる? 心を開いてくれない後輩ローザ、ターニャの恋の悩み、そしてキュノ自身の恋……。初めてもらったラブレターに、“好き”の種類が一つではないことを知る。ガールズコメディ第6弾!
モノクロ 「なんだろ」
 箱から取り出すと、クマの着ぐるみだった。
 はしっ!
 いきなり横から手が現れ、クマの着ぐるみを鷲づかんだ。
 な、なに?
 びっくりしながら手の持ち主に視線を動かすと、イズミちゃんだった。
「すみません、キュノさん。クマをお譲りください! ジンジャー姉様はクマが良いと、朝からずっと呟いておられて」
 イズミちゃんは目を潤ませながら真剣な顔であたしに頼み込む。
 ……ジンジャーちゃんってば、本当にクマ、好きなんだから……。
「いいよ、はい」
 クマを譲る。そしたら、イズミちゃんはぺこりと頭を下げ、左の2つの箱を指差し、
「ありがとうございます。お礼といっては何ですが、私が見たところ、あの二つはうさぎのようでした」
 と情報をくれた。
 熊の親子であるジンジャーちゃん・イズミちゃんペアはあたし達と同時に着替え場所からのスタートのようで、走りながら横並び
になった。
「……♪」
 クマの着ぐるみ姿のやたらと嬉しそうなジンジャーちゃんは、これが競争という事をすっかりと忘れ去っているように、走ると言
うよりは、スキップしていた。そんなジンジャーちゃんに『良かったですね、ジンジャー姉様』とイズミちゃんが温かな眼差しを送
っている。
 なんだか、ほのぼのしちゃうなぁ。

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Holy☆Hearts! Holy☆Hearts!
Holy☆Hearts! 想いを伝える、まなざしです。
神代 明 イラスト/緋賀ゆかり
定価620円(税込)
ほのぼの生活に胸騒ぎ! いつまでもみんなと一緒にいたい…
最近の心配事は昇進試験のこと。のんびり生活を送るキュノたちだけど、もし、シスターになれなかったら……と不安になる一方、教会周辺の異変にも胸騒ぎを覚える。消えた動物達、教会での窃盗事件、悪党ゴーダとエクスの関係。ずっとこのままでいたい、その想いは叶わないの?
モノクロ  小走りにケン君に駆け寄り、「なにしてるの?」と首を傾げてみせる。
「ああ、お得意さんの飼い犬と猫がどっか行っちゃったみたいで、探してるんだ」
 ぽりぽりと指先で鼻の頭を掻いてから、ケン君は手に丸めて持っていた数枚の紙を広げて見せた。それには犬や猫の絵が描かれ、横には名前や特徴が文字で書き込まれていた。アリシアちゃんとジンジャーちゃんも一緒になって『たずね犬・猫』の紙を覗き込む。
「なんか、このところ、行方不明の犬猫多いみたいでさ。さすがに、賞金稼ぎが探してるのは、高価な種類っていうか、金持ちのペットだけなんだけどさ。しっかし、犬猫攫うだなんて、なんかアレだよな」
「うん、さらってどうするんだろう……。た、食べたりしないよね?」
 どきどきしながら質問すると、ケン君は一瞬、真面目な顔になり、ボソリと呟いた。

「……赤犬って、美味しいんだってな……」

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Holy☆Hearts! Holy☆Hearts!
Holy☆Hearts! 夜明けをつげる、ほほえみです。
神代 明 イラスト/緋賀ゆかり
定価620円(税込)
エクスを追って、キュノ最大のピンチに!
凶悪犯を追って、エクスが教会から消えてしまった。いてもたってもいられなくなったキュノとフェリカ。みんなで夏休みを待って、中央へと旅に出ることにした。そこで聞いたのはゴーダの新たな標的! 絶対みんな一緒に、エクスも一緒に帰ると決意するのだが……。シリーズ完結!
モノクロ  ふかふかルチンを思い出しながら、セバスチャンさんが用意してくれたアフタヌーンセットに手を伸ばすと、また扉をノックする音が聞こえた。返事を待たずに扉が開き、どことなくイズナさんに似た雰囲気の男性が顔を覗かせた。
「ジンジャー、入るぞ」
「ダメです! 父上!」
 厳しい顔付きでジンジャーちゃんは男性が入室しようとするのを制止し、クマ耳カチューシャを手に扉まで駆け寄った。
「この部屋に入るにはこれを」
「む、そうか」
 素直にクマ耳カチューシャを装備したジンジャーちゃんのお父さん。
 に、似合ってるような、そうでないような……。
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(C) 緋賀ゆかり/集英社

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