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イレギュラー イレギュラー
イレギュラー
狭山京輔 イラスト/純 珪一
定価580円(税込)
リベンジ! 戦いが始まった!!
人を喰らい、姿と記憶を奪う謎の生物・イレギュラー。家族を殺されたナオは、復讐のため凄腕の女ダイバー・セツナに弟子入りする。人間以上の能力を持ち、銃すら効かないイレギュラーとの闘い! その果てに彼が見るものは!? 近未来の日本を舞台に、戦いの幕が上がる!!
モノクロ 「あ……ミヤギ。こんなところで何してるの」
 知り合いを見つけたためか、少女の表情に安堵が浮かんだ。少女がナオに軽く手を振る。
「知り合いか?」
 セツナの質問に、ナオが肩をすくめた。
「さあね。おれは知らない」
 少女が少し、ムッとした表情をする。
「失礼ね。同じクラスのリツ=ヒスイよ。覚えてないの?」
 逆三角形になった目が、やたらとうらめしい。本当のところ、顔くらいは覚えていたが、なんだか面倒くさくて、このまま話を押し通すことにした。
「悪いけど、スクールにはろくに出てないんでね。それより話、進めろよ」
「言われなくてもわかってるわよ。この不良!」
「短気だな。そんなムキになるなよ。次は忘れないからさ」
 ナオがおかしそうにケラケラと笑うと、リツが大きく口を開いた。
「忘れてもらって結構よっ。あ〜、それとも、その足りない頭じゃ覚えてられない?」
 セツナは大きなため息を吐き、チェアーを蹴って立ち上がり、曇って西日の射し込まなくなった大きな窓の外を眺めた。
「うるせーなぁ。だからガキは嫌いなんだ。さっさと用件を言え」
 少女の表情が、それまでとは一変して、一気に引き締まった。
「イレギュラー調査の依頼に来ました。調査対象は、わたしの……父です」

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銀の創造主

狭山京輔 イラスト/純 珪一
定価600円(税込)
少女シスカの涙! 虐殺者たちに死を!!
新人のナオと凄腕のセツナ。二人の前に現れた少女シスカは、全てを否定する真実を告げた…。人喰いの怪物・イレギュラーも更に進化し、戦いはクライマックスへ! イレギュラーを滅ぼす存在とは? ナオの両親の罪とは!? 少年の切ない戦いは、世界を救えるのか!!
モノクロ  あいつがくる。
 少女を包む、くすんだ海のような薄い緑色の液体と、彼女を閉じこめている円柱状のガラスの向こうに、頭髪がなく、表情もなく、個性もない、全身を奇妙な皮膚で覆われた一体の生命体が現れた。男でも女でもないその身体は、まるで金属でできているかのように、わずかに青みがかった銀色の光沢を放っている。
 少女の表情が憎しみに歪む。ぎゅっと握られた小さな拳が、自らと生命体を隔てるガラスを激しく叩いた。鈍い音が響き、ガラスと内部の液体がわずかに震動し、気泡が一気に上がる。
 ココカラダセ……!
 少女の生きてきた世界は、上下を機械に挟まれた円柱状のガラスの中だけだった。

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イレギュラー 偽りの聖者主
狭山京輔 イラスト/純 珪一
定価600円(税込)
ナオVSウッドマン!
人類の未来は二人の闘いに!!
ダイバーとして、凄腕の美女・セツナと共にイレギュラーを狩るナオ。日々レベルをあげるナオだったが、ある戦いでセツナが崖下へ…!その死を疑い、ナオはイレギュラーと闘いつつ調査を続行。そこへ、ダイバーを妨害する『白夜の教団』の影が忍び寄る。さらにセツナそっくりの美女が現れる!激闘の末に待ち受けるものは…!?
モノクロ 紅月の切っ先を斜め下に下ろし、腰の位置を低く取る。
感じるものといえば、自分とウッドマン、それに空間だけだ。ウッドマンの呼吸が止まった。
まだだ――。
やけにゆったりと空間が変化する。空気の流れが乱れた。ウッドマンがフロアを蹴った。左腕と胸部から、血液が飛び散ってゆく。
「それでも背負ったものがある以上、退くわけにはいかんッ!」
ウッドマンの声だけが聞こえた。
フー……。
ナオが黒いロングコートをなびかせてフロアを蹴った。
「たったひとりの女の犠牲で成り立つ平和なんて―!」
急速に二人の距離が縮まる。ウッドマンの渾身の一撃が顔面に迫った。紅月を振ってウッドマンの胴体を狙う。
「オォォ―――――ッ!」
「アァァァ――――ッ!」
テンプルに鋼鉄の蹴りをもらい、首が後方へとねじれた。しかし振り抜いた紅月には確かな手応えがあった。テンプルに新たな傷口を作り、後方に何度も回転しながら吹っ飛ぶ。ナオが身を起こした瞬間、ウッドマンの足下に一本の腕が転がった。

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ロゴ カバーイラスト
イレギュラー 黒の王
狭山京輔 イラスト/純 珪一
定価630円(税込)
イレギュラーとの最終決戦!! ナオとセツナの想いは!?
西の首都がイレギュラーにより陥落した。No.1ダイバーへと成長したナオは生存者の救出に向かうが、そこには恐るべき罠が待ち構える。シスカの涙の意味は? 王と呼ばれる桁外れの怪物とは!? 激化する人類とイレギュラーの戦いの中、ナオの剣が愛しい人を守り抜く!!
モノクロ 「王……そいつの名前はイルハ?」
 感情を失った声でシスカが問いかける。幼い肉体から殺気が徐々にあふれ出してゆく。
 イレギュラーの口元が歪む。息だけで嘲笑いながら瞬時にして左腕を持ち上げ、刃状に変化させた。
「死ね、Prototypeβ」
 風を切り、刃がシスカの首へと届く直前、間合いを詰めていたナオによって少女の左腕が跳ね飛ばされる。大量の血液と共に、奇妙な形状となった左腕がアスファルトに落ちた。
「やれ、シスカ。どうせ何も喋らない」
「……わかった」
 大剣を持ち上げていたシスカの腕が振り下ろされる。
 およそ肉体の壊れる音とはかけ離れた炸裂音が響き、血液と肉片が飛び散った。シスカが大剣を再び持ち上げたときには、生物だった痕跡すらない平面状の物体が広がっていた。
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(C) 純 珪一/集英社

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