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超人間・岩村
滝川廉治 イラスト/toi8
定価600円(税込)
第7回SD小説新人賞佳作!
不可能を可能に、絶望を希望に!
妙見宮高校に一人の男がいる。名は岩村陽春。アメコミ同好会に所属し、友人の多村やマルカーノのともに日々を送る彼は「無理」や「不可能」という言葉を聞くと行動を開始する。それが本当に「不可能」な事なのか、それとも「可能」なのかをを見極めるために。安易な「諦め」や「絶望」を、この世界から駆逐するために。人はそんな彼を『超人間』と呼んだ…! 一方、新聞部一年・高津五月は先輩の杉浦夜那とともに『超人間』の密着取材を命じられるが、なぜか演劇の主役を演じることになってしまい!?
モノクロ  うれしさのあまり、頬に手を当てくるくる回る五月。杉浦は呆れて溜め息を漏らす。
「……なんか、逆にバカにされてる気がするんだけど」
「そ、そんな! わたしは、本当に──!」
 ぽん、と杉浦は五月の頭に手を置いた。
「わかってる。五月は、いい子だね」
 頭を撫でる杉浦の手の感触は、とても優しく、心地よいものだった。五月は猫になった気分で、その感触を楽しんだ。
 しかし、撫でている杉浦は悲しげな表情を浮かべて、五月には聞き取れなかったほどの小さな声で呟いた。
「そんな五月が……いずれ、私の事を嫌いになると思うと、悲しいよ」
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(C)toi8/集英社

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