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紅 紅

片山憲太郎 イラスト/山本ヤマト
定価650円(税込)
紅真九郎、世界屈指の大財閥・日本の表御三家に挑む!
新人の揉め事処理屋である真九郎のもとに、少女を匿い守れという依頼がきた。大財閥である九鳳院の娘・紫との奇妙な共同生活慣れたころ、紫を狙う人物が二人を襲う。彼女を救えば自分の命はない、しかし真九郎が選んだ行動は……! 『電波』の世界観を引き継ぐ待望の新シリーズ!
モノクロ 「この子を守ってやってくれ」
「……つまり、仕事の依頼ってことですか?」
「そういうこと」
紅香は軽い口調だったが、聞いている真九郎は心臓の鼓動が早まるのを感じた。彼女は真九郎にとって、ただの知り合いではない。恩人であり、大先輩なのだ。
柔沢紅香は、真九郎と同じ揉め事処理屋。その実力は業界最高クラスと言われる存在。活躍の場は全世界規模で、武勇伝は数知れず。真九郎のような駆け出しの新人から見れば、まさに天上人。そんな彼女からの依頼なのだ。
多忙な紅香は、自分に来た依頼を他の同業者に回すことがたまにある。もちろん、それは紅香が信頼できる相手に限定。だから、彼女からこういう話が来たことは素直に嬉しい。
 しかし、その内容が問題。
 そもそも、この少女は誰なのか?
「こちらは九鳳院紫。今年で七歳になる」
真九郎の疑問を察して、紅者が先回りするように紹介した。
「……あの九鳳院ですか?」
「他にあるか?」
それはそうだ、と納得し、真九郎は再び少女を見つめる。
 九鳳院を名乗る家系は、この国に一つだけ。その資産は世界全体の数%に及ぶとさえいわれる大財閥、九鳳院家。名家中の名家だ。
 この少女が、そんな一族の人間だというのか。

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紅 〜ギロチン〜
片山憲太郎 イラスト/山本ヤマト
定価660円(税込)
全てを切り裂く《斬島》の刃に立ち向かう!
商売敵の悪宇商会からスカウトされた真九郎。まだまだ半人前の自分を磨くチャンスと思い契約を考えるが、最初の依頼を聞いて破談にする。依頼内容が少女殺害だったからだ。真九郎は少女を守ろうと考えるが、悪宇商会の殺し屋・斬島切彦《ギロチン》が待ち構えていた。
モノクロ 「何が五十人抜きだ! 俺とリアルファイトすっか?」
たかがゲームで、と真九郎は呆れてしまうが、この程度の理由でも人を殺すのが現代社会。店員が止めに入る気配もない。
「何とか言えや!」
鼻ピアスの男は尻ポケットからナイフを出し、少女の眼前に突きつける。少女はそれを、ぼーっと見つめていた。この事態に思考が対応し切れていないのか、顔に怯えの色はない。
 真九郎は、近くにあった灰皿を手に取った。天井に並ぶ蛍光灯を目掛け、灰皿を投げる。火花を散らしながら降ってくる蛍光灯の破片に、男たちが僅かに怯んだ。その隙に、真九郎は少女に駆け寄る。腰に手を回して助け起こし、無言でダッシュ。もちろん、少女を連れてだ。そのまま通路を走り抜け、二人は近くにあったトイレに飛び込む。ドアを閉めて数秒後、男たちの走る音がトイレの前を通過。出来る限り、暴力は避けたい。
「……あの」
背後にいた少女が、真九郎の背中を指でつつく。
そして申し訳なさそうに言った。
「……わたし、処女です」
「は?」
振り返った真九郎の顔をぼんやりと見つめ、少女は小声で続ける。
「……お気持ちは嬉しいのですが、いきなりトイレというのは、ちょっと、どうかと」

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紅 〜醜悪祭〜(上)
片山憲太郎 イラスト/山本ヤマト
定価520円(税込)
マンガ連載超大人気!&アニメ化決定!
クリスマス目前の真九郎に降りかかる、至高の悪。
新米揉め事処理屋の高校生・紅真九郎。 紫と初めて迎えるクリスマスを目前に、 銀子からもたらされた凶報。 それは、真九郎の目標である柔沢紅香の死。 信じられない真九郎は、その真偽を確かめる決意をする。 真九郎に待ち受ける未来は…!?
モノクロ 彼女は真九郎を見つけると、口一杯に饅頭を頬張ったまま「ひんくおー!」と
手を上げた。本人は、「真九郎!」と言っているつもりなのだろう。
それを見て笑っていた園田が、「紅くん、急に呼び出してごめんなさいね」と
謝りながら席を立つ。
「それで、用件なんだけど……」
「あー、はい……わかります」
真九郎はすぐに理解できた。
 まさに、見ればわかるという状況だ。
「彼女、とても面白い子ね。紅くんの何なの?」
「何でしょうかね……」
なかなか鋭い質問だなと思いながら、真九郎は曖昧に笑って誤魔化した。
この幼い少女がいったい何者なのか?
 それに関してなら、真九郎はよく知っている。
 とてもよく知っている、と強調してもいい。
 彼女は、この国で最も力を持ち、最も敬意を払われる表御三家の一つ、
《九鳳院》の娘。 九鳳院紫である。

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紅 〜醜悪祭〜(下)
片山憲太郎 イラスト/山本ヤマト
定価500円(税込)

TVアニメ放送中!&「ジャンプSQ.」連載中!
聖夜目前の新米揉め事処理屋・紅真九郎。依頼を受け、家出した少女を捜索をする中で、《弧人要塞》星噛絶奈に遭遇。最強の絶奈を前になす術がない真九郎はある奇策に出る。そして迎えたクリスマスイブ。真九郎のもとへ、絶奈から「イベント」の招待が来るが…。TVアニメ化、マンガ化で人気沸騰!
モノクロ 「わたしがここに来たのはね、君に、どうしても訊きたいことがあったからよ」
「何ですか……?」
「今夜の感想」
真九郎は直ちに意味を理解し、呆れてしまった。
彼女が求めているのは、ただの感想ではない。どちらが勝者で、どちらが敗者か。どちらが強者で、どちらが弱者か。その確認をしたいのだ。それを相手の口から言わせるために、そのためだけに、会いに来たのだろう。くだらない執念。子供染みたこだわり。そう感じながらも真九郎が無視できないのは、己自身も武道家の端くれだから。ゆえに、答えを誤魔化すことも出来なかった。
 満身創痍の自分と、無傷の彼女。
勝敗は、既にお互いの姿が示しているのだ。
「……俺の負けですよ」
「ありがとう、認めてくれて」
絶奈は眼を細め、ニッコリと笑った。

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紅 公式ファンブック
片山憲太郎 山本ヤマト 五月雨荘自治会
定価500円(税込)
メディアの枠を越え、「紅」のすべてがこの一冊に!
TVアニメ、マンガ連載も大好評と、多メディアで快進撃を続ける「紅」。その世界を徹底解説&ガイド! アニメやマンガで「紅」を知ったビギナーから、原作を読み込んでいるディープなファンまで楽しめる必携の一冊。アニメ声優陣の大座談会、片山先生の書き下ろし短編も収載!
主な内容
・キャラクターデータベース
・世界観紹介(アニメ背景集など)
・ストーリー紹介
・アニメ声優大座談会
・松尾監督インタビュー
・片山憲太郎先生インタビュー
・書き下ろし小説「祭の後」
ほか
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(C) 山本ヤマト/集英社

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