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ラブ★ゆう
七月隆文 イラスト/みけおう
定価650円(税込)
姫勇者ロザリー(Lv99/かしこさ低め)現る!!
ゲームから姫勇者・ロザリーが現れた! 彼女は現実世界をゲーム内のイベントと勘違いし、目の前にいた神田俊を婚約相手だと思む。ロザリーは騒動を巻き起こし、ツンデレお嬢様や幼なじみの従姉が加わって、彼の環境は加速度的に書き換えられていくのであった。
無意識に後ずさろうとした俊の足にこつん、とゲームのパッケージが当たった。
『ドラゴンブレスIII エテルナの姫勇者』
それは、先月に出た日本一売れている国民的RPGだった。
カバーに描かれている“姫勇者ロザリー”は、純粋で気高く、人々を救うことを何よりの喜びとする美しい女勇者である。
今、出てきつつある女の子は────彼女とまったく同じ姿形をしていた。
俊の頭上で、まるで水に浮かんでいるようにうつぶせになり、前髪とマントを揺らしている。
眠っているのだろうか、繊細なまぶたを閉じていた。
前へ前へせり出してくる少女の顔が、俊の顔に影を落としている。
息がかかるくらいに近くて、ちょっと首を伸ばせば、もうキスできてしまう距離だった。
ラブ★ゆう 2
七月隆文 イラスト/みけおう
定価580円(税込)
ロザリーと南の島!
母と碧空の強引な計画により、俊はロザリーと2人きりで無人島へ!砂浜で、水着姿のロザリーとあんなことやこんなこと!?だが、みことと撫子がじっとしているはずがなく……!南の島を舞台に、俊をめぐる美少女たちのトライアングルが踊る!!絶好調、スラプスティック・ラブコメディ第2弾!!
見上げた視界に──撫子の顔。
のしかかられ、マウントポジションになっていた。
「な……っ!?」
「わたくし……自信がありません」
熱を帯びた、せつなげなまなざし。
「正攻法でうまく行かせる自信がありません。だって、わたくしはそういうことをまったく知らないし……不器用だから」
撫子は、俊のシャツに手をかけ──
ビリィッ!
「ええ────っ!?」
「で、ですから……」
撫子は顔中を真っ赤にして、
「既成事実を作りますわ」
ラブ★ゆう 3
七月隆文 イラスト/みけおう
定価580円(税込)
ナギサのものになってね
もう一つの国民的RPGから“召喚士ナギサ”がやってきた!? 俊に「お兄ちゃん」とつきまとうナギサに、お嬢様・撫子や従姉・みことは大あわて! 対抗意識を燃やすロザリーも俊と同じ高校へ通うため、お受験に戦いを挑む! スラップスティック・ラブコメディ第3弾!!
ど──んっ!!
ぶつかってきた少女が、そのまま道路に尻餅をついた。
「……いははぁ……」
食パンをくわえた口から、なさけない声が洩れる。
ナギサだった。
食パンをくわえながら「ちこくちこく」と走り、ちょうど道に出てきた俊とぶつかり、尻餅をついたのだった。
そんなバカな、と言いたくなる出会いだった。
「だ、大丈夫……?」
俊は、手を差しのべた。
「ふぁ!」
俊を見て表情をぱっとさせたかと思うと、次の瞬間、自分の下半身を見る。スカートがめくれて、縞々のパンティが丸見えになっていた。
頬を赤らめ、ばっ! とスカートを下ろす。
俊も、あわてて目をそらした。
「さ、さあ、つかまって……」
俊が差し出している手を、ナギサが「わーい!」という感じで握る。
とたん、うしろでロザリーの気が猛烈にふくれあがった。
ラブ★ゆう4
七月隆文 イラスト/みけおう
定価600円(税込)
『お泊まり会』…それは夢のような一夜?
ナギサが親公認で神田家の一員に加わった。すねまくるロザリーをよそに、策士・ナギサは妹キャラを存分に使って俊に猛接近! 危険を察知した撫子とみことも神田家に集結。全員でのお泊まり会が開かれることになる! 大好評、スラップスティック・ラブコメディ第4弾!!
「わーっ、フカフカですぅ!」
ナギサが、ばふっとダイブした。
俊の貸した寝間着が、ぶかぶかである。
「わぁ……」
みことが、豪奢な天蓋をうっとりと見上げている。やはり女の子の憧れということなのだろう。
くまさんプリントのパジャマが、びっくりするほどミスマッチではあったが。
「なるほど、ナデシコはお姫様なのか」
ロザリーが、納得したふうにうなずく。
真奈美の趣味全開な、リボン付きワンピースパジャマだ。
時刻は、夜の一一時。そろそろ布団に入ろうかということになった。
……すやすや……。
早くも寝息が聞こえてきた。
見ると──ナギサがうつぶせになったまま眠っている。
「疲れてたのかしらね」
みことが、うふふと笑う。
そのあどけない寝顔に、場が和んだ。
ラブ★ゆう 5
七月隆文 イラスト/みけおう
定価600円(税込)
姫勇者、ダイエットに挑む!!
自分がゲームのキャラクターだと知ったロザリーは、パニックになり俊の前から逃走してしまう。必死に探した俊がロザリーを見つけた場所は、2人が初めてデートした展望台だった……。今回は、シリーズ初の短編集!! 大好評、スラップスティック・ラブコメディ第5弾!!
ぱくっ♥
俊の指を、ナギサが咥えた。
「……うまい棒、おいひいれふぅ……」
「──っ!?」
寝ぼけて、俊の指を駄菓子と間違えているらしい。
「……んっ……んぅ……」
ちゅぱちゅぱ……。
先っぽが、温かく湿ったものに包まれている。
口の内側で、軟らかな舌が味わおうとするかのようにねっとりと絡みついてくる。
くちゅくちゅ……。
「……おいひぃ……」
ラブ★ゆう 6
七月隆文 イラスト/みけおう
定価560円(税込)
実録、ホストに溺れる女たち…?
四季島高校の文化祭がついに開幕した。俊たちのクラスの出し物は「ホストクラブ&メイドキャバクラ」。拙いながらもホストのまねごとをする俊に、ロザリーたちは胸がキュンキュン! 俊を指名するため、恋する美少女たちは隣のメイドキャバクラで軍資金を稼ぎ、せっせと俊に貢いでいく……。スラップスティック・ラブコメディ、第6弾!
「なんか、わたし……ぼーっとしてきちゃった」
「え?」
「酔っちゃったかも」
「牛乳だぞ……?」
「でも……雰囲気かなぁ……」
たしかに、ランプをみつめる瞳が少し、トロンとしていた。
「……ふぅ」
むにっ。
もたれかかってきた。
「! ミコね──」
「『みことちゃん』」
「……みことちゃん、ちょっと」
「酔っちゃったんだも〜ん」
みことが、テレビの歌舞伎町スペシャルで見たようなダメなお客になっている。お姉ちゃんは、ムードに酔いやすいのか。
むにゅうっ。
おっぱいが重力でこぼれ、俊の腕に乗っかかってくる。
吸いついてくる、やわらかさ。
──どうしよう。
このままでは、いろいろとヤバい。
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(C) みけおう/集英社
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