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魔王、始めました
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魔王、始めました――覇を唱えればサドンデス
淺沼広太 イラスト/なごやこーちん
定価580円(税込)
見切り発車で…魔王、始めましたッッ!
魔王を決めろ! 魔力保有者が次々と覇を唱えては名乗りをあげる。そんな中「和気あいあい」とレースに参加する、史上最弱魔王候補・ソーマ。彼のお供は、不死身メイド&ケモノっ娘&セクシーおねぇさまだったッ!?愛と魔物と納豆の
アクション・ラブコメディっっ♪
納豆で嗅覚を破壊されたリコリスが、地面に突っ伏している。
「……黄色いお花畑だよぉ、きれいだね、おにいたん……」
小刻みに震えながら獣人少女は力無く笑う。鼻が利くのが仇になったらしい。
「フェンネルさん、早くその納豆を!」ソーマが叫ぶ。
フェンネルは、今自分がリコリスのためにできることは何か? と考えた。ソーマの言葉だけが、ヒントである。
(フェンネルさん、早くその納豆を!)
「わかったわリコリス! こうね! こうしてほしかったのね!」
一瞬の出来事に、誰もそれを止めることはできなかった。
ドロドロと糸を引く腐敗豆が、少女の頭にもっさりと盛られる。
動かない、いや動くことのできない、ソーマとネメシア。
「え? 違うのソーマくん?」
リコリスの呼吸は完全に停止していた。
魔王、始めました――限りなくコスプレに近い理由
淺沼広太 イラスト/なごやこーちん
定価580円(税込)
メガネとかも、始めましたッッ!!
多量のキノコと18歳未満限定コスプレ美少女があふれ る街で、美少女コンテストに参加するハメになったソー マたち。眼鏡ッ子・公認勇者ロメリーも出場し、大混乱!! 果たして「真の萌えキャラ」の栄冠は、誰の手に…!? 短編付きでお得な
……魔王、始めちゃいましたッッ!
「みんなネメシアのことが好きにきまっていますわ。公認勇者のわたくしが保証いたしましてよ」
ノンフレームのめがねをクイッと中指で押し上げて、自信満々のロメリー。そんな彼女に対してネメシアの中で疑問が浮かぶ。
「なんでロメリーさんは、わたしなんかを励ましてくれるんですか?」
「本当に力になれたかどうかはわかりませんけど、ネメシアにがんばって欲しいと思ったからですわ。それがわたくしの正直な気持ち。誰かの力になりたいから、公認勇者の道を選んだんですもの。お節介だったかしら?」
屈託無く笑うロメリーにネメシアは激しく、それこそ頭がぽろっと取れるくらいに首を左右させた。そして差し出された手を、一瞬躊躇しながらも、ゆっくりと取る。ロメリーの体温が伝わってくると、不思議とネメシアの心に勇気がわいてくる。
「……は、はい! ありがとうございますロメリーさん!」
魔王、始めました――立つ鳥、あとが白濁
淺沼広太 イラスト/なごやこーちん
定価600円(税込)
通販も、始めましたッ!?(もうヤケ?)
財政難のソーマたち一行は世界樹都市を訪れた。そこに現れた、最凶の勇者エクスレイ。彼の繰り出す聖剣(?)に、なぜか財布の紐がゆるみ始める一行だった…。ソーマ一座の寸劇もあるよ☆ でも全体に意外とシリアスにクライマックスなカンジで……魔王、始めましたッッ!
「お姫様役は、やっぱりネメシアかな?」
不意打ちにネメシアの顔が、みるみる真っ赤に染まっていく。
ということは、つまり勇者役のご主人様が、わたしを助けるために戦ってくれる。魔王はきっと、そう、セグンダディさんです! 魔王を倒したご主人様と、わたしは永遠の愛を誓い合う。ああ、でもこういうのもアリかもしれないです。ご主人様が魔王役で、囚われたわたし……最初は姫という立場から幽閉されたのに、いつのまにか姫と魔王の間には愛が芽生えて……禁断の愛を誓わされる姫。でも、それに幸せを感じてしまう。国を裏切り魔王を愛するなんて、背徳の香りですぅ! もう、どっちに転んでも美味しすぎます!
頬に手をあて、ホケーっと口を半開きにしながら、メイド少女は完全にトリップしていた。
魔王、始めました――しお味
淺沼広太 イラスト/なごやこーちん
定価560円(税込)
漁業も、始めちゃうゾっ(コワレ気味)!?
ペンタから南の島への招待を受け、大喜びのソーマたちだったが、ただのバカンスなワケがない!! 漁師風味の美少女魔王候補・ユッカに漁船に押し込まれ、海の幸(海賊など)とのバトルロワイヤルが大勃発……!? 大漁旗、掲げちゃいましたッッ(話、変わってマセンカ?)♪
イーグルが視線で合図を送ると「アイアイサー」というかけ声とともに、海賊団員たちは、全員得物を手にして少女たちを取り囲む。
思わず銃に手がかかるユッカ。セグンダディも荷台から手を離すと、魔槍を抜きかける。ネメシアもポニーテールを掴み、いつでも首をもげる体勢に入った。
リコリスが肉球グラブをぐるぐる回し始めると、海賊団員の何人かがその愛らしさに動きを止めた。先日船上には現れなかった愛玩モンスターに、海賊たちの一部から「おい、いけてねぇか?」「一家に一匹だな、ありゃ」「グッドジョブ!」「ほしぃ!」「ねぇ、あの子カワイイよ!」「いいでしょ?」「ダメダメ、ボーナスまで待ちなさい」といった声があがり始める。
魔王、始めました――おまえはもう、植えている
淺沼広太 イラスト/なごやこーちん
定価580円(税込)
はみ出せ、二毛作☆ 漁業の次は、アレでした
ソーマ一行は、セグの魔槍を直すため、なぜか農村で開墾作業に勤んでいた。自称天才少年・ノウサイは『槍作りの基本は土作り』とのたまうが…!? 舞台は、恋の花咲く槍畑。数々の農業的危機を乗り越えた彼らを待つのは、豊作の喜びか不作の涙かッッ(ていうか槍は?)!?
「はやく行って、手伝いましょう!」
セグンダディの横で、メイド少女が追加の添え木束を抱えて、ニッコリ微笑んでいた。先ほどまで気絶していた彼女までもが、この嵐に不安を覚えて飛び出してきたのだ。
「ネメシア……なんで、私なんかのために?」
「そんな言い方しちゃダメですよ! みんな、セグンダディさんのことが好きなんです。大切な仲間のピンチを、黙って見過ごせるわけありません!」
「しかし、ネメシア……昨日の話を貴様は聞いてしまっただろう」
「セグンダディさん! 力じゃわたしはかないませんけど、ご主人様への愛なら負けません! だから、今後は、正々堂々勝負です! セグンダディさんとはライバルです!」
「……ネメシア、いいのか? 私が、ソーマを好きでいても」
「正直、ちょっと複雑というか、セグンダディさんは美人だし、プロポーションも抜群だし……で、でも負けません! それにわたし、言ったじゃありませんか! 女の子は恋するために生まれてきたッ! って、だから、その言葉に責任はもちます! だから、それとこれとは話は別なんです! セグンダディさんはライバルだけど、仲間なんです! 仲間のために頑張るのも、当然なんですッ!」
魔王、始めました――棚からおのおの方
淺沼広太 イラスト/なごやこーちん
定価580円(税込)
朝と夜だけ読めば効く
価格据置(!?)短編集ッ♪
魔王シリーズ☆初・短編集、大登場! ソーマ一行のへっぽこ学園ラブコメあり、名探偵「○ナン」ならぬ「リコたん」あり、イナゴあり――と、も〜とにかくお得っ♪ なんとなくマーベラスっ!! マジでBETSUBARA気味でほぼ反則気味に…ここから読んでもオモシロイっす
「おにいたん先輩、なかなか練習こないから、心配したんだゾ……コスプレ部さぼって、臨時でポケット同好会のマネージャーするリコたんってば、偉い?」
「うん、感謝してるよリコたん後輩」
「おにいたん先輩ッ! 褒めて! 讃えて! なでなでしてほしいんだゾ!」
ひしっ! と抱きつき、リコリスは、青年の胸の中に顔を埋める。その頭を優しくなでるソーマ。気持ちよさそうに、少女が目を細めた瞬間。
ガッシャーン!
と、校舎四階のガラス窓を蹴破って、屋上からロープを伝い、白い詰め襟の影が教室に飛び込んできた。その手には槍が握られている。
「はっはっはっはッ! 今日こそは貴様の首を、力ずくでも縦に振らせてくれよう、ポケット同好会長ソーマよッ!」
「相変わらず派手な登場の仕方だね、槍部主将のセグンダディ。通称、槍バカのセグ!」
魔王、始めました
――世界の半分はメイドでできています
淺沼広太 イラスト/なごやこーちん
定価620円(税込)
有効乙女成分、二倍!!(当社比) ネメシア特大号♪
異世界でソーマたちを待っていたのは「妄想バトル」だった! 力を封じられた一行を救う、ネメシアの華麗な妄想アタック
全ての黒幕が姿を現す時、メイド少女は過酷な洗濯……もとい選択をさせられることに! 物語もいよいよ佳境ですが……妄想、始めてますッッ!!!!!!!
「ど、どうしたのネメシア……大丈夫? お腹いたいの? お弁当の食べ過ぎかな?」
「そ、そんなんじゃないです……不安に……なっちゃうんです」
いつのまにかネメシアはソーマの手をぎゅっと握りしめていた。手が触れた瞬間、青年が肩をびくつかせる。
「だ、ダメですか? そ、そうですよね。ご主人様とわたしは……その、そういうのじゃないっていうか。なんか変ですよね! うん! 変ですッ!」
ネメシアが手を離そうとすると、逆にソーマの方から握り返して離してくれなかった。
「……もう少し、このままでいたいな……ネメシア」
魔王、始めました
――銭湯と平和
淺沼広太 イラスト/なごやこーちん
定価580円(税込)
コーヒー牛乳>世界の命運!?(湯上がり参考記録)
やってきました「必勝祭」! 世界の命運をかけた文字通りのお祭り騒ぎに乗じ、寿司は回転し、スイカは二足歩行を始め、メイド少女はご主人様に急接近
世界枯れ木も山の賑わい選手権的にオールスターでお贈りしつつ、決戦の刻も近づきつつ……銭湯も、始めましたッッ!?
「さあ勝負しろソーマッ!」
「い、いきなり何を言い出すんだよセグ?」
「このイカ焼きをかけて私と勝負だッ! もし貴様が勝ったらこのイカを進呈しよう」
「な、なんでセグンダディさんとご主人様がイカ焼きを賭けて戦わなきゃいけないんですかッ!」
「そうだゾそうだゾ! なんか槍バカ今日はおかしいゾ!」
「う、うるさいッ! いいか……恋に障害はつきものなのだッ! なんでもすんなりいっては……その……おもしろくないだろうッ!」
この瞬間、ネメシアの超高性能乙女チック演算機が一瞬でセグンダディの行動の真意をはじき出した。
セグンダディさんってば……セグンダディさんってばお祭のデートイベントにスパイスをくわえるために……自分から悪役を買って出ちゃうなんて……なんて大きな心なの……。
魔王、始めました
――名実ともに最終巻
淺沼広太 イラスト/なごやこーちん
定価580円(税込)
この作品のラストに 夢オチ成分は含まれておりません
決戦の地に乗り込んだソーマ一行を待ち受ける、998匹の天使軍団! 絶体絶命の彼らを救うのは、妄想クイーンか、はたまたイナゴ系ヒーローか――危うし、主人公の出番ッ!? “脱力系へっぽこコメディ”、堂々完結♪ 伏線の回収機構もフル稼働で、有終の美、飾りましたッ!
「行って来るよ」
ジンジャー君エアロカスタムのエンジンがうなり声をあげる。ゆっくりとソーマとネメシアの乗った一番機が宙に浮かび上がった。続いてフェンネルが操縦する二番機。セグンダディとイナゴレイダーの三番機と浮かび上がり、最後に一人で搭乗しているノウサイの四番機が夕焼けの空に吸い込まれていく。
数日間を過ごし、今ではすっかり自分たちの家になってしまったノウサイの洋館が眼下に見える。それもあっという間に米粒の大きさになってしまった。
サンソンビレッジの広場が見える。お祭りの楽しかった記憶が蘇る。「死の大地」を「ジンジャー君二号」でさまよったのも昨日のことのようだった。
さらに空高くあがっていく。今までの旅の思い出がこの大地に点在していた。
大陸を離れ南の島に出向いたこともあった。
「……ねぇ……ネメシア。僕らってずいぶんといろんなところに行ったんだね?」
「そうですねご主人様……こうやって空から見てると、本当に自分たちの足で歩いたのが信じられないくらいです」
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(C) なごやこーちん/集英社
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