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オーパーツ
ラブ
〜いけません! ファラオさま〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価560円(税込)
怒濤の! 萌えろちっく
ラブコメディ!!
御堂獏17歳は、幼なじみの亜弐をイライラさせつつも、不登校を続けている。ある日、世界を放浪中の考古学教授である父・晩三郎から棺が届いた。中から現れたのは、なんと古代エジプトの王女・イプネフェルさま(半裸)だった!? そして、おかしな主従関係が始まった…!!
冷たい指が熱い頬に触れ、獏は顔を引き寄せられる。
逆らえない。
少女の顔が近づいてくる。いい香りがした。
両手で獏の顔をはさんだまま、少女は美しく微笑んだ。
チョコレートの肌の中で、白い歯がまぶしかった。
顔と顔の距離は、もう数センチしかない。
目を閉じたほうがいいんだろうか――そんなことを考えていると、
少女の顔が不意にすっと離れ、そして――
オーパーツ
ラブ
〜おいでやす! ファラオさま〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価600円(税込)
エジプト王女、今度は京都で傍若無人!?
ひきこもり中の17歳・御堂獏と、幼なじみ・亜弐の修学旅行に、獏の家に居候中の古代から甦ったエジプト王女・イプネフェルが同行することになった。犬頭神アヌさんと化け猫みーこも一緒だ。それだけでも頭が痛いのに、謎の美少女陰陽師が現れてイプ樣たちを調伏しようとして―!? 萌えろちっくラブコメディin秋の京都
「あの、もしかして……御堂、獏、様……?」
「え?」
てっきり叫ばれるとばかり思っていた獏は、紛れもない自分の名前を聞いて面食らい、思わず振り向いた。
目の前に、見知らぬ少女が裸で立っていた。
この湯殿は、そんなに水深がないため、立ち上がると湯面は腿の付け根辺りまでしかとどかない。
淡い光のライトと、煌々と輝く月の光に、少女の白い肌は、それ自体が光を放っているかのように美しかった。豊かな白い胸は、イプネフェルとは対照的に、まるでミルクプリンのようだ。その中にあって、桃色をした唇がひどく印象的だった。
オーパーツ
ラブ
〜さようなら!? ファラオさま〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価620円(税込)
萌えろちっく
フィナーレ!?
オーパーツを求めて世界を放浪中の父・晩三郎と助手の小泉が、突然帰って来た! イプネフェルを甦らせたことを何とか隠そうとする獏。しかし晩三郎の目はごまかせず、イプたちは再度封印されそうになって!? 今回、獏はお姫様役!? 風雲急を告げまくりの、最新刊!!
「!」
まだ幼さの残る少女の裸が、余すことなく眼の前にさらされる。
獏の頭は沸騰した。もし頭が『お知らせ笛つきヤカン』だったなら、
ピーっという甲高い音が、四方100mに響き渡っていただろう!
「……《呪い》、解いてくれるよね?」
少女の手が、獏のシャツのボタンを、ひとつ、またひとつと外していく。
オーパーツ
ラブSPスペシャル
〜あ・ら・か・る・と〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価520円(税込)
萌えろちっくなおもてなしin Summer
日本一幸せなひきこもり少年・御堂獏と美少女たちの生活は、ますますヒートアップ! そんな御堂家の四季折々を、珠玉の短編集にしちゃいました!! メニューは6品。お好きな娘から、召し上がれ♪ 企画ページも満載の、萌えろちっくな、お・も・て・な・し
「みーこは行きたいの?」
小さな頭がこっくりと頷いた。
「ウチ、他の猫又と会うの初めてやったし、ちゃんと話してみたいんや」
「でも……心配だよ。アヌさん、なんかいい知恵ありませんか?」
「……とりあえず、皆で行ってみるというのはどうですか?」
それは名案だった。猫又が30匹だろうと、神であるイプネフェルとアヌビス、大妖怪・九尾の狐の玖実がいれば安全だろう。
「そうする? みーこ」
「ええんですか……?」
「僕も興味があるからね。みーこがそれでよければ、一緒に行こうか?」
「はい! ――御主人様、大好きや!」
素早く振り返り、みーこは獏の首にぎゅっとしがみついた。
あっ、という三つの声が、綺麗にハモった。
オーパーツ
ラブ2nd
〜ちぃちゃな胸は、だめデースカ?〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価620円(税込)
萌えろちっく2ndシーズン、到来!
イプ様たち美少女に囲まれた引きこもり生活を続ける獏の前に、巨乳&美幼女コンビ“モー姉妹”が現れた!「牛を大切にしない人間、許しマセーン!」誘拐された亜弐を救出すべく地中海へ飛ぶ獏たちの運命は…!? 猫巫女みーこのライバルも登場し、体感萌え温度は、急上昇☆
双斧を収め、キャティはほっと息をついた。その時――
「キャティー!」
がろんごろんがろん、とカウベルの派手な音が辺りに響いて、キャティははっと振り返った。キャティの瞳に映ったのは、後ろ向きに空を飛ぶパッティの姿だった。
彼女の意思ではない。ぷに、としたやわらかそうな二の腕には投げ縄が食い込み、その先を晩三郎が握っている。カウボーイがするように、先が輪になったロープを投げて、パッティを捕まえたのだ。彼は、悪役丸出しといった笑みを浮かべると、容赦なく『苦月』を少女の小さな白い喉に突きつけた。
「キャティ! キャティ!」――がろんがろん。
オーパーツ
ラブ2nd
〜かわいい尾ひれが、濡れちゃうっス
〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価600円(税込)
自分、かなりピチピチっスよ!!
ある日、イプ様と大ゲンカしてしまった獏は、しょんぼり川辺を散歩していた。ふと見ると、子供たちが皆で何かをつっついていじめている。慌てて止めに入った獏の眼にうつったのは、なんと、体育会系美少女人魚のセレンだった…!? もはや居候飽和状態(笑)な萌えろちっく
ラブコメディ! 今回はアトランティス編っスよ☆
(そうか、この娘――)
少女の正体に気づいて、獏は、ふーっと、ため息をついた。この手の娘に縁があるのは、やはり、御堂家の人間の体質という奴なのだろうか? と思わずにはいられない。
「……知り合いだよ」
観念して、獏は白状した。
「やった!」
眉はハの字のまま、セレンは胸の前で片手をあげて拳を握りしめると、パッと顔を輝かせた。
「ああ、良かった! マジ、嬉しいっス! これで、族長にお仕置きされずに済むっス!」
オーパーツ
ラブ2nd
〜姫の目覚めは、ちゅーなのじゃ!〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価600円(税込)
獏もタジタジ、エジプト美女アン先生登場!!
再び開かれたエジプト展で、体験講座を申し込んだ獏たち。そこに現れた講師のアン先生は、イプ様に負けない絶世の美女で、獏もタジタジ、亜弐は白い目。楽しい体験講座に満足した翌日、異変は起こった! 何かがいつもと違う!! イプ様のメイド姿でさらに萌えろちっく
「なあなあ、亜弐さん。廊下掃除なら掃除機でやればいいんちゃうの? なんでいまさら雑巾がけなん? こんなん、大掃除の時ぐらいしかやらんやん」
「大掃除は年に一回あるけど、イプネフェルが自分で掃除をする機会なんて、下手したら二度とないかもしれないのよ」
みーこは首を傾げた。
「あ、戻ってきた」
座敷牢の前の角を曲がって姿を現したイプネフェルを見て、言葉を失い、それから小さくため息をついた。
「あ、おっぱいポロリや……」
「ぽろ〜りデース」
みーこが指をさし、パッティが頷く。
四つん這いになったイプネフェルの胸元からは、メイド服に収まりきらない大きな胸がまろび出て、一足毎に、やわらかそうに揺れていた。
オーパーツ
ラブSP
〜あ・ら・か・る・と 2〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価520円(税込)
ゲストキャラ勢ぞろいの贅沢メニュー、揃えました?
さまざまな居候たちが繰り広げる珍騒動を、豪華な6本立てにした短編集第2弾。2ndで活躍したセレン、キャティ、アンなどの美女ゲストも再登場して、御堂家は御堂家は大にぎわい! 大勢の美女に囲まれ、幸せそうに見える獏(ひきこもり)も、今回は幸せピンチに襲われる!?
ぐん! と思い切り竿がしなり、獏は危うく海に引きずりこまれそうになった。
獏は足を踏ん張ると、ハンドルを動かそうとした。ものすごい手ごたえだ。思い切り力を入れているのに、なかなか動かない。
竿が限界までしなり、直後、どぱーん、と大波がはじけたと思ったら、急に手ごたえがなくなって、獏は突き飛ばされたように後ろに倒れた。
「☆※♪◎×〜っ!!」
岩場にしたたか、お尻と背中を打ち付けてしまって、獏は言葉もなく苦悶した。痛みに息が詰まって、涙が滲む。と、その耳に――
「乾くっス! 乾くっス!」
なんだか聞き覚えのある、ころころした可愛いらしい声で、そんな台詞が聞こえて、獏は痛みも忘れて慌てて体を起こし、振り返った。
オーパーツ
ラブ3rd
〜ファラオさまとマヤの眼鏡〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価580円(税込)
眼鏡っ娘のお隣さんはマヤの女王!?
亜弐のクラスに眼鏡っ娘転校生・椰子久九十九がやってきた! 彼女の薄い胸に親近感を覚えた亜弐は、すぐに仲良くなるのだが。マヤ文明マニアだという九十九は獏のうちのオーパーツに興味津々。御堂家のオーパーツをきっかけにまた新たな事件が巻き起こる!!
九十九はぐるりと一同を見回すと、膝の上に置いていた箱をテーブルの中央に置いた。
「お引越しのご挨拶の品ですー。無難なところで、サブレの詰め合わせにしてみましたー。皆さんでどうぞー」
「うむ。貢物とは殊勝な心掛けじゃ」
九十九の挨拶を誰よりも早くそう受けたのは、当然といえば当然だがイプネフェルだった。だが、事情を知らない人間からすれば、ずいぶんおかしく映るに違いない。ここは御堂の家なのだから、挨拶を受けるのは獏のはずなのだ。案の定、九十九は小首を傾げた。
「し、社長なんです!」
獏は言った。
「父さんから、聞いてるんですよね? イプ様――イプネフェル様は、うちの団体のファラオ様なんですよ!」
「ああ、そういうことですかー」
納得してくれたのか、九十九は手を叩いた。ファラオ樣=王様=偉い人=社長という風に、ちゃんと結びついてくれているといいが、と獏は思った。
オーパーツ
ラブ3rd
〜ファラオさまのミス女王様を捜せ!〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価650円(税込)
珠原井市の真の女王を決めるミスコンバトル!
デパートMASTに「女王様は誰だ!」と書かれた垂れ幕が!ミスコンで優勝すれば珠原井市を自分の領土に出来るのだと勘違いしたイプ様と九十九は、プライド(と獏の命)を賭けて戦うことになった。この二人の闘志をあおるのは……小泉? 謎の美女も登場して、誰が女王に!?
「獏、あれはどういう意味じゃ?」
普段の倍はあるもこもこした指で、イプネフェルは垂れ幕を指した。
あの垂れ幕は、月末に開催される。『珠原井女王コンテスト』の告知のためのものらしいが、気付かないでいてくれたらいいな、という希望はものの見事に打ち砕かれてしまった。
イプネフェルは、覗いている瞳だけでも憮然としているのがわかるほど形のいい眉を顰め、ウェアのポケットに手袋をしたままの手を突っ込んだ。
「つまりですね、珠原井市で一番の女性は誰かを決めよう、っていうそういう催しをやりますよ、っていうそのお知らせですよ」
「つまり、この『市』というこの小国の女王を、皆の意見で決めようということじゃな!」
「まあ、間違ってはいないですけど……」
「ということは、じゃ。わらわがこの『こんてすと』とやらに出て、当然そうなるのじゃが、女王に選ばれれば、珠原井市はわらわの領土になる――そういうことであろう?」
「えっと……ちょっと違います」
「どこがじゃ? この『こんてすと』とやらは、女王を選ぶのであろう?」
オーパーツ
ラブ3rd
〜ファラオさまと、にえのハート
〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価600円(税込)
エジプトVSマヤファイナル戦、獏のハートが奪われる!?
最近亜弐にべったりだった九十九が、生徒会長に就任した!? すっかり日本の生活に慣れたのかと胸をなでおろす獏だったが……。九十九はマヤ王国復活を諦めたわけではなかった! 獏の心臓を賭けたエジプトVSマヤの女王対決ファイナル! イプ様は獏のハートを守れるのか!?
『……私が誰だか、わからぬのか?』
スコールが晴れてくる。ようやく九十九は、先程聞こえていた音の正体がわかった。降り注ぐ水滴が蒸発する、その音だった。そして相手を隠す霧の正体は、それが蒸発して出来た水蒸気のカーテンだった。時間が経つにつれて徐々にそれも晴れてきたが、それでも、光が強すぎてシルエットしかわからない。が――
「あっ!」
九十九はバスタブの中で正座をし、あわてて頭を下げた。ごつ、と帽子の肉厚の鍔が縁に当って危うくムチ打ちになるところだったが必死に堪え、バスタブの内壁でお尻が変形するくらい後ろに下がって、何とか平伏した。
「ト、トウモロコシの神様ー……」
オーパーツ
ラブSP
〜あ・ら・か・る・と 3〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価520円(税込)
スペシャルだから味わえる特別番外メニュー!
みーことヤグのほのぼのとしたホンジュラスでの夜の恋物語や、イプ様をはじめとする居候ズによるお化け屋敷での珍騒動など、季節感あふれる5本の短編を集めたおなじみ“あらかると”を今年もお届けします。これを読んで、来月からスタートの4thシリーズに備えましょう。
イプネフェルは、絡みついた獏の腕にますます体を摺り寄せ、満足して歩き出した。獏は、引かれるままについてきたが足元はふらついている。辺りの《気》のせいもあるだろうが、自分の魅力によっているのだ、とイプネフェルはわかっていた。獏が途中で一度振り返り、亜弐たちにちょっと謝るような仕草をしたことも、イプネフェルは咎めなかった。
何しろ、これから普段とは違う一面を見せて、さらに獏を自分に夢中にさせるのだ。ここで怒っては、せっかくの計画に意味がなくなってしまう。
オーパーツ
ラブ4th
〜お母さまは魔女!?〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価600円(税込)
獏の母親が、御堂家に帰ってきた!?
ハロウィンには気の早い夏の終わり、古の魔法少女の格好をした美少女・未森がやってきた! 彼女は自分が獏の母親だと名乗るが、どう見ても年下の母親の出現に、居候ズも大騒ぎ。イプ様と未森、前代未聞のファラオ様VS魔女の強烈バトルで萌えろちっく
大全開☆
着ている服は、ちょっと丈の足りない長袖の黒のローブで、肩から背中を覆うように黒いケープをつけて、胸の前でその端をバッジが留めていた。履いているのは裸足に革靴、そして頭には、鍔が傘のように広く、頭頂部がくたびれた円錐形の黒い帽子を載せており、手には黒い箒があった。その姿を一言で言うのなら――
「ま、魔女っ!」
みーこが叫ぶように言うと、少女――黒衣の魔女は目を瞬いた。睫毛で微かに星が散った。
オーパーツ
ラブ4th
〜いんプリンてぃんぐな彼女〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価580円(税込)
新登場の美少女は、獏の理想の女性だった。
雪の日に、意識不明で担ぎこまれた美少女を見て、獏の心は浮き足立った。とにかく何から何まで獏の理想にピッタリ合っているのだ。すっかりメロメロになり、居候ズへの気配りを忘れた獏に対して、ファラオさまを始めとする5人の美女たちがとった行動とは!!?
その少女の肌は、ホイップ仕立ての生クリームのように白く滑らかで、微かに透き通るようだった。ビキニのブラに包まれた胸は、イプネフェルに匹敵するほど大きく、今にもこぼれ落ちてしまいそうだった。浅い呼吸に合わせてゆっくりと上下する様子は、弾力と柔らかさを見ているだけでも手に取るようにわからせてくれる。投げ出された手足はすらりと長く、眠り姫を包む羽根のように、マロンブラウンの長い髪がその体の下に広がっていた。
顔立ちは、美人というよりどちらかと言えば愛らしい、といった感じだったが、とても目を惹くものだった。街を歩いたならば、絶対に誰もが振り向かずにはいられない、といった雰囲気を持っていた。
アヌビスは全く機械的に、そんな少女の肌をタオルで拭っていった。彼の大きな手の下で、少し乱暴に真っ白なふくらみが形を変える。ビキニは濡れて肌に張り付いている。
オーパーツ
ラブ4th
〜アヌビスも食べない〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価560円(税込)
第4シリーズの締めくくりは、獏の両親の喧嘩!
妻の未森が妖精国から帰宅中と聞き、晩三郎が帰国した。いつもはワイルド全開な男なのに、未森に対してだけはまるで中学生のような骨抜きっぷり。最初はラブラブな様子の二人だったのに、決して妻には知られてはいけない秘密がばれてしまい、未森の怒りが爆発する!
小泉は晩三郎の後ろについて、座席の少し後ろにある二階デッキの緊急脱出用のドアの前に立った。いったい何をするつもりなのか、と他の客の視線が集まるの感じて振り返り、小泉は目一杯にこやかに微笑んだ。
『みなさ〜ん! ボクたち、一足先にここで下ろさせてもらいますから、とりあえず、シートベルトを締めてくださいね! いまから、ドア、開けますから! 締めてないと、吸い出されて一万メートルの空に放り出されちゃいますよー!』
だが、乗客たちは一様に、ぽかん、としている。
『この飛行機はボクたちが乗っ取った!』
とでも言った方がちゃんと聞いてくれたかもしれない、と思ったが、こんな親子連れ然とした、しかも少女が、何を言っても悪ふざけとしか思われないかもしれない。
オーパーツ
ラブSP
〜あ・ら・か・る・と 4〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価540円(税込)
毎年夏の風物詩☆ サービス満載の短編集!
パッティ主役の『らくがきキャトルファーム!』、みーこ主役の『みーこの《ブライダルラッピング》、アンフィトリティア主役の『アトランティス・トライアングル』、アン先生主役の『秘密の課外授業』の4編が入った萌えろちっく
短編集! スペシャル漫画も収録!
美しい白と黒のコントラストの毛皮が、無残にも汚されている!
赤や黄色と言った毒々しい色で、ある牛には『ばか』と書かれ、ある牛には『ぶた』と書かれていたのだ!
パッティには、乳牛たちが泣いているのがはっきりとわかった。
(ゆ、許せまセーン……)
マンゴープリンのカップを持つ手がプルプルと震えた。
何という屈辱だろう!
ホルスタインにとって白黒の毛皮は、雌牛ならパンパンに張った大きなおっぱいと同じくらい誇らしく尊いものだ。
よりにもよってそこに、『馬』、『鹿』、『豚』と他の獣の名前を刻まれるなんて!
オーパーツ
ラブEX!
〜ちょこれーと・みらーじゅ〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価540円(税込)
小倉優子そっくりのお姫様が登場!
御堂屋敷の広い庭に、あまりに唐突に、小屋ほどもある巨大な林檎が落ちてきた。煙りを上げるその林檎が宇宙船のように扉を開き、そこから出てきた美少女の顔を見た御堂家の一同は、思わず声を上げた。「あっ!――小倉優子!」スペシャルゲスト登場の、シリーズ最新作!
りんごの奥から、すらりと背の高い、黒スーツに赤ネクタイの女性が颯爽と現れて獏たちを一瞥し、それから脇に退いた。
彼女がこのりんごの主ではない。なんとなく、そうわかった。
すると、
「ありがとですぅ」
つい最近、どこかで聞いたような甘ったるい声が冬空の下に響いた。
りんごの奥から、何となくウェディングケーキを連想させるような、純白の華麗なドレスを着た少女が現れ、獏たちに気が付くと、やわらかく、にっこりと微笑んだ。
今度、あっ、と声を上げたのは亜弐ばかりではなかった。
一瞬にして、皆が気付いた。
だが一番早く反応したのは、やはり亜弐だった。彼女は驚きに大きく目を見開き、そして、叫ぶように言った。
「――まさか、小倉優子!?」
オーパーツ
ラブ5th
〜ファラオ様と海の白塔〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価560円(税込)
萌えろちっく
ラブコメディ、新シーズンへ。
大平洋の海面から巨大な白い塔が生えた。全世界を騒がせているニュースである。「不思議なこともあるものだ……」、一般人レベルで受け止めていた御堂家一同だったが、彼らはこの事件の真っただ中に放り込まれていくのであった。5thシーズンはシリアス度も少しアップ。
「決め付けるのはまずいんじゃないですか? 確かにこれまでは証拠らしい証拠もなかったですし、チャーチワードが挙げた文献も存在が確認できなかったり、確認できても解読が間違っていたりで、諸々島は船での交流があったから文明に共通項があるんだ、っていう説は否定しませんけど、けれどそれは、こういう方法でも立証できる、というだけのことで、だから存在しなかった、ということを証明することにはならないですよ。現に、アトランティスは存在していたんですし、こうして柱が現れて、それぞれ隣り合った柱を結ぶ線を描けば――」
小泉は脇に置いていた鞄の中からペンと、日本製の世界地図――太平洋が中心にある――を取り出して広げると、柱た出現した位置に丸を書き、隣同士を結んでいった。大まかな形が浮き上がる。それが確かにチャーチワードの発表した地図に似ていることは否定できなかった。
確かに、小泉の言うことにも道理はある。
オーパーツ
ラブ5th
〜消えたファラオと海の女帝〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価560円(税込)
謎が謎を呼ぶ、萌ろちっく
バトル!
獏はふとこんなことを想像した――「イプ様と敵対する
ツタンカーメンと、イプ様の力を狙うラ・ムーがもし手
を組んで、襲って来たら……」。その頃、ツタンカーメ
ンの安アパートにラ・ムーが現れ、ムードは一触即発に。萌えろちっく
ラブコメディは、シリアスに展開中!!
短くなった鉛筆を握り、チラシの裏に新たな計画を書き付けていた手を止め、ツタンカーメンは、うむ、と頷いた。鉛筆もチラシも、アパートの表のゴミ集積所に『置かれて』いたものを、貢物として貰ってやったものである。
風呂・トイレ共同の安アパートの、四畳半一間の部屋の中には、裏が白紙の近所のスーパーなどの広告が散乱して、雑然としている。そのいずれにも、びっしりと細かい字で、さまざまな計画が、アマルナ王朝復興後の統治計画が書かれていた。
物入れ――押入れ、というらしい――には、これまでに書き溜めた計画書が詰まっている。
オーパーツ
ラブ5th
〜黒いファラオと眠れる神〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価580円(税込)
ついに5thシーズンが終了します!
イプ様でさえ不快に感じるほどの夏のある日、御堂家に速達郵便が届く。宛名は玖実で、差出人は彼女の養母。読み終えるなり、実家のある京都に戻るという玖実を、みんなで駅まで見送ろうということに。この後とんでもないことが起こる。萌えろちっく
ラブコメディ全開!
「パパー!」
笑い声がして振り返ると、少女たちが道を行きながら手を振っていた。娘たちの肌は真珠のように白く、髪は海藻のような緑色をしている。ふっくらとした胸を隠すのは、有名な絵画『ヴィーナスの誕生』で、女神が立っているのと同じ形をした貝殻だけだ。少女たちは器用に、イルカが後ろ向きに尾鰭だけで立って泳ぐように、大きな足鰭を動かして立ち泳ぎをしていた。
おう、と言って、晩三郎は少女たちに手をあげて見せた。
すると、娘たちはかしましく笑って体を翻し、浅い水路に飛び込むと、たちまち遠ざかって行った。
オーパーツ
ラブSP
〜あ・ら・か・る・と5〜
ゆうき りん イラスト/酒井ヒロヤス
定価520円(税込)
毎年恒例、夏の短編集。
御堂家の居候ズにスポットを当てたスペシャル短編集、第5弾が登場! 犬ライフを満喫するアヌビス(!?)に、大事な《オーパーツ》を逃して大騒動を巻き起こす獏、パッティは乳牛産業に一役買って、獏と喧嘩したイプネフェルは他の男とデートする! おまけ漫画も収録!
「やっ!」
亜弐が、怯えた声を上げた。
「ちょっ! どこに鼻――ひゃっ! ど、どこ舐めてんのよっ! ひっ、だ、駄目っ! ひゃん! そ、そんなっ! ちょっ! は、早くなんとかしてぇ!」
亜弐は手足を必死にばたつかせた。さっきまでどちらかといえば土気色だった顔に、急激に赤みが戻ってくる。ぺちゃぺちゃ、ぴちゃぴちゃと、犬や猫が水を飲むときのような音が、亜弐の声に混じって聞こえた。
「お、お願いだからっ! ひゃんっ! は、はやくうううううっ!」
「このっ……放せえっ!」
獏は渾身の力を込めた。ずる、と犬の顔が亜弐のズボンの裾から抜ける。獏はそのまま黒犬を後ろに投げ飛ばすようにした。ほとんど後ろ投げ。犬にしては鋭い爪が、獏の顔を少しだけ引っかいた。
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酒井ヒロヤス
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