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ぱんつぁのーと
月見里一 イラスト/魚
定価580円(税込) |
| 穿かないんじゃなくて、穿けないんです!! |
| 前島祭華はパンツが穿けなかった。大宇宙の真理が、彼女にパンツを穿くことを拒絶していが如く。その誰にも知られてはいけない秘密を、祭華に恋する桐亜城介は目撃してしまう。この事がきっかけで近づいていゆく二人。しかし、それは運命の序曲でしかなかった――。ライトノベル界初(?)の「パンツが穿けない(パンツァノート)」小説登場!! |
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二人の間に風が吹き抜け、彼女の太ももを覆う紺色のスカートを巻き上げた。
肌色だった。
舞い上がったスカートの下で健康的だが白い肌が下腹部から太ももまで続いている。
彼女はパンツを穿いてなかった。
誰がなんと言おうと穿いてなかった。
パンツは下半身を覆っているものという城介の常識をあざ笑うかのごとく、前島祭華の下半身にパンツは存在していなかった。
白だとか縞々だとか言う前に何もない。
パンツが隠すべきだったものが初夏の太陽に照らされ、人通りのない校舎裏で輝いている。
「えっと……」
ラブレターを突き出したまま顔を引きつらせて固まっている城介の前で、風の力を失ったスカートが元の位置に戻るころ、彼女の顔は一気に引きつって赤くなった。
「きゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
藤月高校の校舎裏。拳が頬を捉える音が悲鳴と一緒に響いた。 |
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