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プロジェクトMP
番棚 葵 イラスト/よし☆ヲ
定価600円(税込)
正義(美少女)VS悪(俺)!!
数人の女の子と妙に親しいこと以外は平凡な高校生活を送っていた峰岸広瀬。彼はある日天川学美先生に呼び出され、衝撃的で意味不明な言葉を告げられる。「あなた、悪の怪人になってみない?」学美は憧れの美少女戦隊を自ら作ったものの、その敵がいないことで頭を悩ませていたのだ。広瀬の受難の日々はここから始まった…美少女学園戦隊ギャグ!!
「話を聞いてほしいのはこっちなんだけどなぁ。二年B組『峰岸広瀬』君」
わざとらしくため息なぞ吐いてみせると、ふと表情を蠱惑的な笑みに切り替える。そのタイミングがまた絶妙で、囚われになっている少年も思わず息をのんだほどだ。まだ成熟していない彼の精神には、言葉をつむぐたびに動く赤い唇ですらなまめかしく見える。
笑みを浮かべたまま、先生はそっと指先で広瀬と呼んだ少年の頬をなでた。
「あなたのことは調べたわ。そして適切だと思ったの。この私……『天川学美』の持ち駒としてね」
「持ち駒?」
その言葉に広瀬少年が最初に抱いたのは、怒りでも反発でもなく、純粋な疑惑だった。持ち駒。天川学美先生は、いったい彼を何の駒にしようというのか。
一瞬、『世界征服』の四文字が脳裏に浮かび上がる。いかん、ファンタジーのゲームにハマりすぎだ。あわてて首を振ると、先生の次の言葉を待つ。
それは意外と想像とかけ離れておらず、ある意味それ以上に突拍子もない言葉だった。
「あなた、悪の怪人になってみない?」
プロジェクトMP 2 〜Mascot Parasite〜
番棚 葵 イラスト/よし☆ヲ
定価560円(税込)
最弱美少女戦隊にマスコット加入!?
相変わらず学美先生に強制され、怪人役として美少女戦隊のマナレンジャーと(やらせで)戦う広瀬。彼はひょんなことから前回敵対した異次元集団の一員、妖精のエミリと遭遇する。行き場のない彼女を家に居候させてやる広瀬。しかしエミリの恩返しのつもりの魔法が、広瀬を次々と不幸な目に遭わせることに!?
美少女学園戦隊ギャグ、必笑の第2弾!
ガラッ。教室の扉が勢いよく開かれ、一人の少女が飛び込んできた。背中を髪までふんわりとのばし、後頭部に大きい赤いリボンをつけた娘さんである。
その少女はきょろきょろ教室内を見回していたが、広瀬を見つけるなり大声で叫んだ。
「ヒロくん!」
「あれ、綾?」
幼なじみを見て、不思議そうに広瀬が首をかしげる。彼女は隣のクラスの二年A組所属で、広瀬に弁当を渡していない場合はクラスメートと昼食を取っているはずだ。それが、どうしてこの教室に?
答える代わりに綾は、スタスタと急き気味な足取りで広瀬のそばまでやってきた。そして強く息を吸い込むと、大きな目をぎゅっとつぶり、開口一番に叫ぶ。
「ヒロくん、お願い!」
「ん?」
「今晩、わたしを大人にして!」
「ぶふーっ!」
唐突な爆弾発言に、今まですすっていたドリンクを全て吹き出してしまう広瀬。げほごほっ、と咳き込んだ後には、顔を真っ赤にして叫んだ。
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(C)よし☆ヲ/集英社
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