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第一巻
R.O.D 1
倉田英之 スタジオオルフェ
イラスト/羽音たらく
定価520円(税込)
読まずに死ねるか!!
東京、お台場。香港から来た呉は稀覯本『黒の童話集』の取引を行っていた。相手の男はイギリス人。その横には、鑑定人だという眼鏡をかけた東洋人の女が。ボディチェックのため、呉は女のコートの前を開けさせるが!?
第二巻
R.O.D 2
倉田英之 スタジオオルフェ
イラスト/羽音たらく
定価540円(税込)
対決! 読子VS殺しの芸術家集団!
ありふれた図書館の中にある、大英図書館特殊工作部、日本支部。ミッションの報告をするため、ジェントルメンのもとを訪れたジョーカー。ジェントルメンは、なぜか、読子の能力に対して否定的なのだが…。
第三巻
R.O.D 3
倉田英之 スタジオオルフェ
イラスト/羽音たらく
定価540円(税込)
OVAも登場して絶好調の文系アクション、第三弾!
大英図書館で司書として働くウェンディ・イアハート。同僚のカレン・トーペッドとともに、特殊工作部の要員に申し込む。しかしなぜか、クライブ・カッスラーの生原稿の捜索で、カレンと対決することになるのだが…。
第四巻
R.O.D 4
倉田英之 スタジオオルフェ
イラスト/羽音たらく
定価540円(税込)
読子より強力な“紙使い”が現れた!?
今回、ジェントルマンから読子へ課された任務はドイツで発見された“グーテンベルク・ペーパー”を英国まで無事に運ぶというものだった。帰途についた「積み荷が紙一枚」の戦艦は、案の定襲撃を受けてしまう! 敵はなんと紙の竜に乗った紙使いだった!?
二人の視線が交錯した。三回連続でパー。次は変えるか?
グー? チョキ? 目まぐるしい心理戦が繰り広げられた。
「あーいこーで」
「しょっ!」
二人の指はあわせて一〇本、大きく広げられていた。
パーだ。どこまでも、パー!
ここで両者の顔に浮かんだのは、驚きだった。
なんでそこまで、パーに!?
第五巻
R.O.D 5
倉田英之 スタジオオルフェ
イラスト/羽音たらく
定価520円(税込)
紙をめぐる東西戦争、大勃発・・・!?
読仙社の紙使いの急襲と女王の誘拐で、戒厳令下に置かれたロンドン。大英図書館特殊工作部が現場検証中のバッキンガム宮殿に、一通の紙飛行機が舞い込んだ。そこには『グーテンベルク・ペーパーと引き替えに女王を解放する。受け渡し人は“ザ・ペーパー”』という要求が!?
「失礼します」
危なっかしい手つきでトレイを持ち、褐色の肌に金髪の少女が入ってきた。
トレイの上からは湯気が上っている。おそらく、食事だ。
「んっ!?」
その顔には、見覚えがあった。神保町に、読子を迎えに来たメイド姿の少女だ。
「! あんたっ!」
ねねねの大声に驚かされ、少女−−−ウェンディがわたわたとトレイを揺らした。
「あわ、あわ、おおうっ!」
「わーわーコボすな落とすな落とすと死なす!」
第六巻
R.O.D 6
倉田英之 スタジオオルフェ
イラスト/羽音たらく
定価520円(税込)
本土決戦! テーマは、紙VS筆…!?
グーテンベルク・ペーパーが読仙社に奪われた! 唯一の解読者・ファウストの裏切りで英国が劣勢になる中、読子は北京でナンシー幕張とともに敵の本拠地を探ることに…。美女in文化遺産!? 想像を超えた“敵”の出現で、文系女スパイアクションは新たな境地へ……!
「……かえって、目立つんじゃないでしょうか。このカッコじゃ」
読子の顔はかつてないほど赤い。恥ずかしさのせいである。
「そんなことないわ。似合ってるわよ。たぶん。可愛いと思うわ。好みによっては」
では、なぜそう言うナンシー自身が笑いをこらえたような表情になっているのか。
読子は姿見の前に立ち、予想以上に恥ずかしい自分の外観に、つい目眩を感じた。
姿見の中、後ろではナンシーが身を折って笑いをこらえている。
「なっ、なっ、ナンシーさぁんっ! コレは危険です。いけませんっ! こんなカッコで外を歩いたら、私、逮捕されちゃいますっ!」
誰になのか。なんの罪でなのか。そういう疑問をとりあえず置いておくにしても、このチャイナドレスはヤバすぎる。
第七巻
R.O.D 7
倉田英之 スタジオオルフェ
イラスト/羽音たらく
定価520円(税込)
貴重な貴重な外伝。注目、なのだっ!
佳境に入り、いよいよターボがかかった? R.O.D.。テレビアニメも製作進行中なのだ。(詳しい情報は今後もこのダッシュネットで発表します)。今回は番外編。ファンにはたまらない、読子がお風呂で本来の姿を見せる?『紙福の日々』と四天王の『少年時代』の2編収録。
読子はゆっくりと両手を下ろし、思い切ったように口を開いた。
「私は……」
ねねねは緊張の度合いを高めながら、続く言葉を聞いている。
「私は、通りすがりの本占い師です」
読子は言った。言いきってしまった。
「本占いぃ?」
思いがけない言葉に、女性が眉をひそめる。しかし読子は平然と、
少なくとも表向きは平然とした風を装って、言葉を続けた。
「はい。沈思黙考、熟慮で慎重なあなたの性格は、意外にメルヘンチック」
ずる、とこけそうになったのは、端から見ていたねねねだ。当の女性は呆然とした顔で、読子を見ている。
「そんなメルヘンなあなたにおススメするのは、こっち」
有無をいわせぬテンポで、読子は『猫のいる街角で』を指さす。
「才気あふれる男前少女作家、菫川ねねねが新ジャンルに挑戦した意欲作! 愛らしい猫たちの描写には、思わず愚息もバンザイ!」
第八巻
R.O.D 8
倉田英之 スタジオオルフェ
イラスト/羽音たらく
定価540円(税込)
アニメも迫る! 待望の正伝8巻登場!
囚われの身となった読子に、なんとプロポーズが!? 初のモテモテ事態に陥る読子の前に、読仙社の頭首「おばあちゃん」とその親衛隊・五鎮姉妹が現れて大乱闘…!?一方、脱出しようとして敵の手に落ちたナンシーが目を覚ますとそこは……。大スペクタクルのはじまりだっ!
「しかし見ての通り、実際に捕まってるのは君のほうだぞ。もう確認したと思うが、身につけていた紙はすべて取り除いた。用心のためだ」
ファウストの指摘に、読子は再びばばっ、と手で身体の各所を押さえた。インナーウェアに隠しておいた紙片も取られている。つまり、気を失っている間に、かなり入念な“身体検査”をされたということだ。思わず頬が赤くなった。
「…………………………えっち、です」
二五歳と思えないシンプルな抗議に、ファウストは思わず苦笑した。
「あらぬ誤解をうけるのは悲しいな。名誉のために言っておくが、その作業に当たったのは僕じゃない。読仙社の女性スタッフだよ」
少し読子の紅潮が薄らいだ。検査されたことに変わりはないが、相手が女性ならまだ、そのほうがマシというものだ。
「……もっともその間、やけに大きなはしゃぎ声は聞こえてきたがね。彼女たちも、君の身体にはそれなりの興味を覚えたようだ」
ファウストの追撃に、読子の頬は前より赤くなった。
「……ファウストさん、……むっつりえっち、です……」
第九巻
R.O.D 9
倉田英之 スタジオオルフェ
イラスト/羽音たらく
定価520円(税込)
7ヶ月の沈黙を破り、読子登場!
読仙社に突如一人の男がやってくる。最盛期の肉体を取り戻した若きジェントルメン――ヤングメンだった。「あの紙を取り戻さなければ……」。ついに男の反撃が始まる! ファン待望の書きおろしでここに完全復活。本と紙をめぐる冒険。読めばアニメも9倍楽しい!!
男の声と同時に、張の身体が痙攣した。スタンガンでも仕込んでいたか、と誰もが思ったが、その後、張の身体に起きた変化は想像を絶するものだった。
頭部が膨らみ、髪が抜け落ちた。骨格がみるみる変化し、手足がやせ細っていった。眼球はその面積を大きく広げたが、鼻はその高さを失っていった。やがて骨格も、まるで骨そのものが無くなったかのように、ぐにぐにと奇怪な方向に曲がっていった。
それがほぼ、一〇秒足らずの間に起こり−−−張だったものは、最終的にゲル状の物質と化した。男はハンカチで、掌に付着していた張の残滓を拭き取っている。
「……人間はダメだな。生命力が低すぎる。使い物にならん」
吐き捨てるような口調だった。
全員が、男の呼称を心中で訂正した。
間違いない。彼の正体は−−−ジェントルメン!
「驚くに値しない。言った通り、少し若返っているだけだ」
第十巻
R.O.D 10
倉田英之 スタジオオルフェ
イラスト/羽音たらく
定価500円(税込)
編集長も驚愕→興奮→恍惚の外伝。R.O.Dは終わらない!
読子の任務は女子高生に扮装しての潜入捜査。もぐり込んだ女子高は読書好き生徒ばかりが集まった超・文系で、読子はその読書能力を認められ、カリスマ的な人気を得てゆく。さながら『ヨミコさまがみてる』とも称すべき、ドライヴ感が「ごきげんよう」な倉田英之の真骨頂!!
「まあ読子さんよ」「読子さんだわ」「読子さんおはよう」「ごきげんよう読子さん」「ステキだわ読子さん」「読子さんこっち向いて」「これ食べない? 読子さん」「いい本があるの読子さん」「読子さん握手して」「読子さん抱いて」「読子さんメガネちょうだい」「読子さん一緒にトイレ行かない?」「読子さんこれ知ってる?」「読子さん電波届いた?」「読子さんザクレロとブラウ・ブロではどっちが好き? 私はブラウ・ブロ」「読子さんそろそろマジにヤバくない?」「読子さん、血液型はなぁに?」「読子さん誕生日はいつ?」「読子さんお風呂ではどこから洗うの?」「髪の毛一本くれない? 読子さん」「読子さんってば慌てんぼね」「読子さんはいつ寝てるの?」「読子さん、好きな人っている?」「読子さんピザって一〇回言ってみて」「読子さん蘊蓄を一つお願い」「読子さん私もうダメかも」「そっちに行っちゃダメ! 読子さん!」「あなたは確か読子さん」「読子さんのモノマネをしまーす」「読子さん給食費がまだよ」「最後まで一緒に走りましょうね、読子さん」「読子さん、嵐がくるわ」「読子さん、ここ教えてくれない?」「あっ! 読子さんだ!」
一夜明け、というか戦い終わって陽が昇ると、読子さんは一気に本物の有名人へと変身していました。
第十一巻
R.O.D 11
倉田英之 スタジオオルフェ
イラスト/羽音たらく
定価540円(税込)
読子、RE リターンズ!!
読子が帰ってきた! 読子が帰ってきた! お帰りなさい!本文庫最大のヒット作、最高傑作が帰ってきた。フィナーレに向かって加速している。グーテンベルク・ペーパーをめぐる最後の戦いが、神保町、インド、英国、中国……で繰り広げられる。編集長が興奮している!
カートはスピードを制限できず、カーブを曲がり損なったか宙へと飛んだ。
唖然、と見守るウェンディとねねねに、天地逆になった体勢のドライバーが手を振った。
「……やぁ!」
ドライバーはそのまま、二人の視界を横移動し、事故防止用のクッションプレートに激突した。咳き込むようにエンジンが、その音を絞っていく。
「……あれなの? あんたのお友達」
「……はい。シャールク・デブガンといいます」
カートの下から、爽やかに笑いながら男が出てくる。外観は二〇代の半ばぐらいか。そこそこに美男で、ウェンディより少し肌の色が濃い。
「いやぁ、死ぬかと思ったよ!」
軽薄そうな口ぶりにアロハシャツ、ジーンズ。ねねねの脳内にある大富豪像とはほど遠い。
「悪い人じゃないんですよ」
「……全面的ないい人にも、見えないけど」
「いやしかし、最期に観る光景が、こんな美女二人だったら、後悔することなんてないね」
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