(――負けたくない)
ルークは宝珠をしまい、後ろに下がると剣を引き抜いた。
負ければ、アッシュの言葉を正しいと認めることになる。自分が存在せず、自分は彼の劣化レプリカでしかないということを。
「……俺だって今しかない。奪われるだけの過去もない。それでも、俺は俺であると決めたんだ。おまえがどう思ったとしても、俺はここにいる。それがおまえの言う強さに繋がるなら、俺は負けない」
「よく言った! その減らず口、二度と利けないようにしてやるぜ! 行くぞっ、くそったれの劣化レプリカっ!!」
「だあああああっ!」
ルークとアッシュはほぼ同じフォームで剣を振るった。刃がかみ合い、火花を散らす。一合、二合――前にユリアシティで戦ったときとは違う、とルークはわかった。あの時は、すぐに圧倒されてしまったが、今回は、いける、と思えた。アッシュの顔が、驚きと、そしてすぐに怒りへと変わる。
「てめえっ!」 |