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Cross Days 〜重ねる嘘、重なる想い〜
秋月ひろ 原作/Overflow イラスト/ごとうじゅんじ
定価600円(税込) |
2人の女の子の学園生活は平和に過ぎていく…はずだった――。
人気美少女ゲームのノベライズ決定版! |
| 榊野学園1年4組の桂 言葉は、容姿端麗な文学少女。言葉は同じ学年の伊藤 誠からの告白で誠と付き合うことになる。同じく榊野学園1年2組の喜連川 路夏は、バスケ好きの小柄な女の子。バスケ部の足利先輩から弟・勇気を紹介され、路夏は勇気と次第に親しくなっていく。こうして始まった2人の少女の純愛は、複雑に絡み合い、誤解や嫉妬を生んでいき――。果たして彼女たちを待ち受ける結末とは!? ごとうじゅんじによる描き下ろしイラスト満載で描かれる、大ヒット美少女ゲームの小説版が登場!! |
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「桂って……三組の伊藤と付き合ってる?」
「え……」
さんくみのいとう。
サンクミノイトウ。
三組の……伊藤。
伊藤、誠……くん?
「いや、勘違いだったら……」
また自信なさげに続いた彼のコトバを遮って、私のココロから声が飛び出します。
「私」
その声は思いのほか強く、足利くんがこちらの顔を少しだけ驚いたように見つめ直すだけの力を持っていました。
三組の、伊藤誠くん――。
その人は、私にとって……。
一緒に遊びに行く約束をしただけだけど……。
ふたりだけで、デートなんだって、彼――誠くんが言ってくれたから……。
「私、伊藤くんと……お付き合い、させて頂いています」
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この男――伊藤誠が、私の恋人役を演じてくれないと……。
「……しょうがない、よね」
「ん?」
「独り言」
「そ、そうか」
私のぶっきらぼうな態度に、また腰が退けているこの男……なんでモテるんだろう? 不思議だ。
と思ったら、おもむろに私の隣へ座ってきて――。
「なんにせよ、よろしく。俺、精一杯頑張るからさ!」
そう言ってためらう素振りもなく、私の肩に手を廻してきて……。
身体に触れられて一瞬驚いた――じゃない、嫌悪感がぞわぞわって湧き上がってきたけど、我慢我慢。少しはそれらしいことをしてみせて、慣れておかないと、彼――隣でだらしない顔をしているコイツじゃなくて、先輩の弟……。
(足利勇気に、ヤキモチを妬かせられない)
これは、私の――喜連川路夏の、大事な勝負なんだから。 |
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