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Dソード・オブ・レジェンド 伝説の剣に選ばれたが、それより俺はギャルゲーがしたい!
番棚 葵 イラスト/鶴崎貴大
定価580円(税込)
萌えは剣より強し!?
すべては萌えのために!
戦ったり戦わなかったり。
ギャルゲーに人生のすべてを捧げると豪語する高校生・唯野忠。ある日そんな彼のもとに、伝説の剣フルンティングを名乗る少女が現れる。彼女は忠に、伝説の武器のランクアップがかかった大会で一緒に戦ってほしいと要求してきた。ギャルゲーが忙しいからと嫌がる忠だったが、代わりに何でも願い事を叶えると言われて引き受ける気に。
だが、彼が望んだ願い事とは、自分がこれまで萌えたことのない幼なじみの優陽への萌えを体験したいという超ムチャ振りなものだった――。全力で後ろ向き、脱力系バトルラブコメディ、開幕!
モノクロ  ローブを身にまとった、小学生くらいの少女である。ぱっちりとした目は、しかしどこか神秘的な光を漂わせている。
 彼女の体は、ふわり、と宙に浮いたが、それも一瞬。やがて着地を華麗に決めると、少年の方を見て口を開いた。
「初めまして、唯野忠様ですね?」
「あ? ああ」
 忠と呼ばれた少年がうなずくと、すかさず満面の笑みを浮かべ、少女はこう言葉を放った。

「おめでとうございます! あなたは伝説の武器の使い手として、戦いに参加することに選ばれま……」
「の、のおおおおおおおおおおっ?」

 少女の台詞が終わるより早く。
 少年、忠が絶叫をあげる。
 それはまるで、この世の終わりを告げるかのような叫びだった。「あわ、あわわわ」と声にならない声を上げながら、少女の足下を指さす。
「はい?」
 少女は、きょとん、と足下を見た。そこには延長用のコンセントがおいてあった。
 彼女が踏んづけたせいだろうか、コンセントからプラグが外ている。
 そしてそのプラグはというと……パソコンへとつながっていた。ディスプレイが真っ黒い。

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Dソード・オブ・レジェンド 2 三次元の女子が絡んできたが、それより俺はギャルゲーがしたい!
番棚 葵 イラスト/鶴崎貴大
定価560円(税込)
この恋、別次元!?
萌えの前に待っていたのは、まさかの「リア充。」
ある意味最大の危機が迫る!
ギャルゲーに生涯を捧げる高校生・唯野忠は、伝説の剣・フルンティングのパートナーとなり、日々、伝説の武器同士のバトルに明け暮れる…わけもなく、今日もギャルゲー道をひたすら突き進む。そんなある日、忠はクラス委員長の藤堂睦美に、「ゲームについて教えてほしい」と言われた。そして睦美は忠に急接近し、それを見た幼なじみの優陽は慌て始める。一方、オタクの聖地・電気街では『オタク狩り』と呼ばれる事件が続発。それには伝説の武器が関係していて――?
『次元』を越えた、脱力系バトルラブコメディ、第2弾!
モノクロ 「ちょっとちょっと、みんなダメだよ!」
 ふと。
 どこか慌てたような、そしてたしなめるような声が響いた。
 オタク一同が振り返ってみると、そこには黒髪をショートカットにした少女が立っている。瞳が大きくつぶらで、やや可愛らしい顔立ちだ。
 彼女は腕を組むと、非難するようにこちらを見つめていた。ぷんすか、と頬をふくらませた表情には、確かに怒気を感じる。威厳はちっとも感じないが
「おや、委員長じゃないか」
「おっす、委員長。会話に混ざりに来たのか?」
「違うっ!」
 オタクたちが気安く声をかけると、委員長と呼ばれた少女は叫んでからふと咳払いをし、指を一本得意そうに立てた。
「いい、君たち。教室内で、そういう卑猥な会話はだめ! 他の女子生徒が嫌そうな顔をしているでしょ、わかったら……ってちょっと、何してるの?」

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D・ソード・オブ・レジェンド 3 幼なじみが気になって仕方ないが、それより俺はギャルゲーがしたい?
番棚 葵 イラスト/鶴崎貴大
定価600円(税込)
あなたは何に、忠誠を誓うの?
伝説の武器同士のバトルを重ねるうちに、フルンティングの狙い通り(?)幼なじみの優陽に萌えを感じはじめてしまった唯野忠は、2次元に忠誠を誓っている自分を取り戻さなければと焦り出す。一方優陽は優陽で、積年の想いを成就すべく、忠に告白することを決意した。そんなおり、エクスカリバーにある苦情が来る。伝説の「槍」たちが公平な試合展開を要求してきたのだ。エクスカリバーはそれに対し条件を提示するが、それは忠を巻き込む横暴なもので!? ギャルゲーか? リアルか? 脱力系バトルラブコメディ、最高潮!!
モノクロ  最初、優陽は自分が聞き間違いをしたのかと思った。
 忠が……自分の格好をほめてくれた?
「何ですか、忠さん。私の耳をふさいだりして、優陽さんに何言ったんですか? ああ、また私の悪口ですねっ? そうですそうです、忠さんはしょせんそういう人で……いだだだだっ? ちょ、ですから無言でぐりぐりは怖いからやめてと、普段あれほどぉおおっ!」
 空気を読めないフルンティングが、ある意味場の空気を読んで、わめき声を上げる。
 優陽は最初、ぽかんとしていたが、その光景を見ているうちにやがてくすくすと笑い出した。
 嬉しくて、仕方がない。
 そのまま走り出して、忠の背中を思い切り叩く。
「あいたっ! 何をするんだっ?」
「あははははは、お礼だよ。忠、本当にありがとう」
「な、何が『ありがとう』なんだよ、さっぱりわからん」
 耳まで赤く染めながらも、優陽の満面の笑顔からそっぽを向く忠。
 実際のところ、彼は胸中で戸惑っていた。
「どうして自分は今、優陽の服装をほめたりしたのだろう」と。
 それは、優陽にもう一度その服を着て欲しいという本音が発端で、彼女に対するとある意識の具現に他ならないのだが、それを認められるほど彼は柔軟な性格をしていないのだ。
 ただ、自分の心境に何らかの変化が訪れようとしているのは、心のどこかで認めている。


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