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白翼のリンケージ III
赤井紅介 イラスト/IsII
定価630円(税込) |
最終決戦! その先に待つものは!?
剣戟伝奇アクション、完結!! |
最凶のイル・K金を撃破し、季節は冬へと変わろうとしていた。
K金の正体について喧嘩をしてしまった楓と明日花。そこへ“リンク”という名の呪いを与えた銀狼が、昏睡状態から回復したと報せが入る。 呪いの解除のために銀狼の元へと向かうがそこで、隔離街、そして隔離街の住人の真実を知ってしまう。すべてを知った楓たちは、イルの源・真祖を倒すべく、入れば二度と出てはこれない、隔離街への潜入を決意する――。楓たち内調、隔離街の住人であるクルトたち、そしてイル。未来を懸けた決戦の火蓋が切って落とされる! 伝奇剣戟アクション決戦の最終巻!! |
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「……楓はさ、“リンク”が解けたらどうする? もう一緒にいる必要もなくなっちゃうんだ
よ。あたしの中のこの寂しいって気持ちも、やっぱり“リンク”のせいなのかな。もしそうだったら……、消えちゃったらヤダな……」
「そりゃあ、あんだけケンカばっかりしてたんだから、寂しくもなるさ」
明日花が不機嫌に唇を尖らせた。
「……そんな言葉が聞きたいわけじゃない……。あたしはオマエのことを好きなままでいたいって言ってるんだよ」
おれもだよ。全っ然、まったく、びっくりするほどタイプじゃない明日花のことを好きなままでいたいって思ってる。だけど、やっぱりまだ言っちゃいけない言葉なんだ。
「そりゃどうも」
「なにさっ、素っ気ない態度取ってたって、あたしにはオマエの気持ちくらいわかるんだからなっ」
おれの肩でムクれて黙り込んでしまった明日花には視線を向けず、星空を見上げながら深呼吸をした。
本当の気持ちは、やっぱりまだわからない。でも、これくらいは言ってもいいだろう?
「ここから生きて出られて、銀狼の寿命が尽きて“リンク”が解けたときに、もしもまだ今と同じ気持ちでいられたら、おれはおまえに言いたいことがある。今はまだ、これくらいしか言えねえ」 |
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