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ある朝、ヒーローの妹ができまして。
餅月 望 イラスト/黒田bb
定価560円(税込)
どこから読んでも「妹」づくし!!
『小学星のプリンセス☆』餅月望×『Aチャンネル』黒田bbのゴールデンコンビ再び!
普通の高校生・貴樹にはかつてヒーローだった妹たちがいる。
超能力者・宇宙人・異世界人と様々な事情を抱えた少女たちを、世界を股に掛ける英雄である両親が引き取ってきたのだ。
しかしそれは、貴樹にとってはごく普通のことで、
どの妹もかわいらしく、愛らしいことに変わりはない。
今朝も父親から電話があって…また妹が増えた。
今度はどうやら未来からの妹のようで…。
お兄ちゃんと妹たちが繰りひろげる、
愛と感動のストーリー、開幕ですっ!!
モノクロ 「これは、いったい……え?」
 目の前に広がった光景に一瞬、頭がパニックになりかける。まぁ、それも無理もないことだ、と大体の人には思ってもらえることかもしれない。
 なにしろ、俺のお腹の上に、一人の少女が乗っかっていたのだから。
 まるで馬に乗るように、俺のお腹の上にまたがっている少女、上質な真珠のように白く、か細い太ももが強烈に俺の目に焼きついた。
 年の頃は凛と同じぐらいだろうか?
 透きとおるような水色の髪と、まるで陶製人形のように整った顔立ちが印象的な美しい少女だった。
 おでこを押さえているところから見ると、恐らく俺の頭と衝突したのだろう。が、なぜだか、少女の顔は完全な無表情を保ち、痛そうな素振りは少しも見せていなかった。
「あの、えっと、大丈夫……?」
 ためしに声をかけてみる。と、声に呼応するようにゆっくりと少女が視線を上げた。
 その拍子に前髪が揺れ、可愛らしいおでこと硬質な額飾りが露わになった。
「見たところ怪我はないみたいだけど……」
 ちょっとおでこが赤くなっているぐらいだろうか? っと、少女は俺の顔を真っ直ぐに見つめてから、
「…………問題、ありません」
 抑揚のない声で答えた。


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