HOME > ライブラリー > ほうそうぶ
BOOKNAVIはこちら
ロゴ イラスト
ほうそうぶ
宮沢 周 イラスト/山×2
定価670円(税込)
彼女は、いつでも、放送禁止。
新感覚学園ラブコメ、
さん、に−、いち、キュー!
皇沙門は名探偵を目指す高校二年生。一日でも早く実績を作りたいと願う沙門は、名探偵である父親の仕事を無断で引き受け、ある高校の事件に挑むことに。それは学校内で閲覧可能な動画サイトを使って、教師や生徒の悪行を暴く「兎レポーター」という存在の調査であった。早速潜入してみると、容疑者の女の子たちは、皆、放送部に関わっていることが判明する。沙門は放送部に入部し、ひとりずつ調査をはじめるが、その女の子たちは難物だらけで……。新人賞佳作受賞作家待望の新シリーズ!
モノクロ 「邪魔するぞ」
 ノックもおざなりに、乱暴に扉を開ける。
 そして、目に飛び込んできた光景に、俺は思わず息を呑んだ。
「め、筮野?」
 そこには放送室にいるはずの筮野水藻が立っていた。
 筮野はやわらかな胸元の双球を強調するように両腕で抱え、前傾姿勢を取り、上目遣いでこっちを見ている。視線はどこか虚ろだが、表情は柔らかい。
 イイ女だ。
 ズクンと俺のイイ女センサーが反応した。あの筮野は、間違いなく名探偵たる俺のパートナーに相応しい。思わず俺はその姿に見とれてしまう。
 しかし、おかしい。筮野は俺のイイ女候補から外れていたはずだ。
 俺は違和感を覚え、首を振る。気を抜くと、ポージングする筮野に目を奪われてしまうので、懸命に視線をそらしつつ周囲を観察した。

BOOKNAVIはこちら
ロゴ イラスト
生徒会長の××はまったくもってけしからん
ほうそうぶ

宮沢 周 イラスト/山×2
定価650円(税込)
本人の許可を得て『密着』取材しております。
ほうそうぶ(放送部兼放課後捜査倶楽部)に入部し、真の名探偵となるべく、イイ女なパートナー探しとスキルアップに励む皇沙門。ある日、美貌の生徒会長、星群舞花が何者かにいやがらせを受けていることがわかり、密着取材と称して沙門が護衛をすることに。護衛初日、沙門は副会長を勤める金髪の美少女、石衣火弓に出逢うが、なぜか火弓は沙門を嫌い、非協力的。それでも沙門は、ある人物を犯人と定めるが……!? 事件の鍵を握るみたらし団子クリームソーダが爆発するとき、名探偵は覚醒する! 新感覚ラブコメ第二幕、さん、にー、いち、キュー!
モノクロ 「アイラブユー」
「………………………………………………………………………………………?」
 だが、残念なことに俺の意志は伝わらなかったらしい。
 少女の表情は、なんだか苦虫をかみつぶしたような、微妙なものになっていた。
 とはいえ、俺のボキャブラリーではこれ以上は何も言うことがない。
 あとは、強い意志を込めた目で訴えるしかあるまい。
 俺は少女の目をまっすぐに見つめた。
 届け、この想い。
「……………………う」
 しばらく視線を交錯させていると、少女がなにやらつぶやいた。
 なんだ? よく聞き取れなかったな。
 俺は少しだけ体を少女の方へ近づける。
「ぶっ殺されたいのですか、このゲス野郎」
「……」
 おや。おかしい。
 何やら少女の容姿には相応しくない言葉に聞こえたのだが、空耳だろうか。
「……聞こえなかったのでしょうか。アタシはあなたにぶっ殺されたいのですか、このゲス野郎、と尋ねたのですが。それとも言葉を理解する脳みそを持っていないのですか」
 ……どうやら聞き間違いではなかったらしい。


このページのトップへ