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一緒に革命しませんか? 僕らのバラ色の出撃
淺沼広太 イラスト/宮坂みゆ
定価620円(税込)
憧れの先輩は、美しきテロリスト。
革命の旗印は「アンチ『リア充』」
自由のために、愛を撃つ!
選ばれし者が集う渡良瀬学園に抽選で入学してしまった佐藤大輝は、「トリプルスター」「コモン」「アンコモン」という階級が存在し、さらに『カップルかどうか』で人の価値が決まってしまう学園の制度に違和感を覚え、入学3日目にして事件を起こしてしまう。そのピンチを救ったのは「スカーレット」と呼ばれる美女・翔子だった。彼女は反生徒会を掲げて革命を目論む地下組織「紅のスバル」の首謀者だったのだ!大輝は自由のために戦うという翔子に惹かれるのだが…!? 常識を覆すアンチ(?)ラブコメディ、開幕!
モノクロ  スカーレットはそんな大輝の耳元に、そっと桜色の唇を近づけてささやいた。大輝の背筋がぶるっと震える。スカーレットから優しく甘い、良い匂いがした。
 女の子を……しかもとびっきりの美少女をこんなにも近くに感じて、大輝は緊張のあまり全身をこわばらせる。
 密着する二人の背後に、白い制服の風紀委員が立った。
「追い詰めたぞ! そこかッ! お、おや?」
 大輝に覆い被さりながら、スカーレットは両腕を大輝の背中に回してぎゅっと抱きしめ、抱き寄せる。大輝の身体にスカーレットの胸元が押しつけられた。
 柔らかい。それでいて適度に押し返してくる弾力もあった。
 着やせするタイプなのか、ぱっと見た目よりもしっかりとしたボリューム感を誇っている。
「ちょちょちょちょちょちょっと」
 大輝は唇を震えさせる。
「吐息がくすぐったいな。黙っていろ」
「あ、あのッ! 出会ったばかりでいきなッ……」
 大輝が抗議の声を上げた瞬間、スカーレットはその唇を大輝の唇にそっと触れさせた。
 大輝の顔が一瞬で真っ赤になる。
 唇と唇が折り重なる。見るからにしっとり潤んで柔らかそうなそれを、見るだけでなく大輝は触れ合うという形で感じてしまった。
(――女の子の唇って、こんなに柔らかいんだ)

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一緒に革命しませんか? 2 聖女不平等
淺沼広太 イラスト/宮坂みゆ
定価630円(税込)
魔性のカリスマ聖女、降臨。
打倒『リア充』の旗印を根本から揺るがす聖女の力とは…?
アンチ(?)ラブコメディ、第2幕!
自由を獲得するため、翔子たちと共に「紅のスバル」の一員として活動を続行することにした大輝。次に課せられたミッションは、新メンバーの勧誘だった。自信のない大輝も奮起し、ひょんなことからマリアという少女と仲良くなる。メル友にまで関係は発展するのだが、大輝の知らない所でマリアは陰謀に巻き込まれていた。そんな中、大輝は翔子に連れられ、仮面パーティへ潜入する。そこには生徒会長のマークがおり、ある取引を持ちかけてくるが…!?生徒会、「紅のスバル」に次ぐ第3の勢力が現れる!?
モノクロ  声というかうめきだ。人気の無いの昇降口で、女の子のすすり泣くようなうめき声を耳にして、大輝はビクン! と全身をこわばらせる。
(――な、なんだ! まさか、片思いを苦に自殺した女の子の幽霊か? 学園七不思議なんて聞いたことないけど……ど、どうしよう。幻聴じゃないぞ)
 お化けが特別苦手ということもないのだが、女の子が泣いているというシチュエーションに大輝の鼓動が早まる。ロッカーの角からちらりと声のする方を少年はのぞき込んだ。
 そこには小さな……それこそ中学生か……下手をすれば小学校高学年で通ってしまいそうな女の子が独り、うずくまっていた。
 金髪だ。長い髪が地面についてしまっている。
 昇降口には他に人の気配はない。
(――よかった。幽霊じゃないみたいだ……けど……なんで泣いてるんだろう?)
 このまま放っておけない。とはいえ、どう声をかけようか大輝は悩む。
(――泣いている理由は……彼氏に振られたとかかな? もしくは告白が失敗した……とか)
 大輝は一度深呼吸をしてから、ゆったりとした足取りで彼女の前にしゃがみ込んだ。視線を同じ高さにしてから口を開く。
「あの、大丈夫ですか?」
「ぐすっ……うう……」
 女の子は金髪を左右に振り乱した。
「すいません。大丈夫じゃないですよね」
 焦る大輝に女の子はそっと顔をあげた。
 青い瞳の天使……それが彼女に対する大輝の第一印象だ。小さな口からか細い声が響いた。
「どちらさまですか?」
「一年T組の佐藤大輝です!」
「天音……マリア。一年H組」


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