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こいびと以上、ともだち未満 はぶてる彼女
みかづき紅月 イラスト/双龍
定価600円(税込)
訛っとるって言うな! 方言少女はカワイイ!!
東京からド田舎に引越すことになった空野雅久斗は、若村長を務める荒ぶる“エセ文学少女”王寺真姫、“芸術は爆発”がポリシーの岡本葉南、自称“(エロ?)本のソムリエ”夏山あおゐ(巫女)など、濃すぎな住人たちにカルチャーショックを受ける。果たして雅久斗は田舎の生活に馴染むことが出来るのか!? 田舎的まったり青春ラブコメ!!
モノクロ 「あ、生きてた。で、なんであんなとこにいたん。うっかり轢いてしまったじゃん」
「……うっかりって」
 ようやく雅久斗が目を開いたそのとき、空を覆っていた雲が晴れ、穏やかな月明かりに辺りが照らし出される。
 川と呼ぶには浅くて細い水の流れの中、倒れた自転車が無機質な光を放っている。
 視線を横にやると、すぐ傍に全身ずぶぬれになった少女が目を吊り上げていた。
 きれいな少女だった。ゆたかなロングヘアの中に小さな顔がおさまっている。目鼻立ちは整いすぎるほど整っておりまるで人形のよう。唇は小さく、目はぱっちりとしていて大きい。長いまつげが白い頬に影を落としており、彼女が瞬きするたびに揺れる。
 両耳あたりの髪をとって二つに結いあげており、牡丹の髪飾りが目を引く。
 左腕にはなぜか「若村長」という手書きの腕章がつけられている。
 が、問題はそこではない。
 彼女のシャツが濡れて、ふくらみやら二の腕やらに張り付いて透けていた。
 雅久斗がいろいろと目のやり場に困っていると、ようやく彼女は自分の状態に気づいた様子で、あわてて両手を胸の前でクロスさせて庇う。
 そして、ジト目になると、雅久斗をにらみつけて鋭く言った。

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こいびと以上、ともだち未満 2 いごいご少女
みかづき紅月 イラスト/双龍
定価620円(税込)
真夏の暴走ラブコメ、始動じゃけえねっ!
夏を迎え、プール、七夕、肝試しetcに大忙しの雅久斗たち。だが、問題児の岡本の行動は相変わらずで、副会長や村民とのトラブルは絶えない。双方の溝を埋めるべく、真姫は一計を案じ雅久斗たちと共に夏祭りの改革に乗り出す。が、その改革とは、真姫の趣味を駄々洩らしたとんでもないものだった!? 田舎的まったり青春ラブコメ第二弾!!
モノクロ 「んんーぅ、もうっ! なーんか青春って感じがしてええねぇー」
「あ、あおゐさんだってまだまだ……だと……」
 こういうときになんと言ったらいいか分からず、雅久斗が口ごもりながらフォローをいれようとする。フォローがフォローになっていないことに本人は気づいていない。
 でも、あおゐは大人の女だ。そんなことでいちいち機嫌を損ねたりはしない。
 ふわっと薄く微笑むと彼の頬を人差し指でつついて言った。
「んふっ。ありがと。じゃ、お姉さんで試してみる?」
 前屈みになったせいでたゆんっと揺れたおっぱいがカウンターの上に乗っかる。ただでさえ深い胸の谷間が余計深くなり、雅久斗の目はそこに釘付けになってしまう。
「た、た、試してみるって。な、何を……ですかっ!?」
「ふふふっ、やっぱり年の差、気になっちゃうかなあ?」
「そ、そんなことはっ! ぜ、全然っ!」
「あは、ありがとう♪」
「…………」
 雅久斗は真っ赤になると落ち着きなく視線をさまよわせた。

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こいびと以上、ともだち未満 3 へこさま乙女
みかづき紅月 イラスト/双龍
定価600円(税込)
女には負けられん戦いもあるんじゃけえねっ!
王寺村にも秋がやってきた。そして村の収穫祭に雅久斗の悪友がノリノリで参戦してきて、さあ大変。真姫と手を組み、村おこし改革がさらにヤバい方向に進んでいく。もう止まらない、止められない!? 一方、ウソから出たマコトか、雅久斗にまさかのモテ期が訪れる!? 不器用な彼女たちの屈折した愛情表現に振り回され──果たして恋の行方は!? 笑いとせつなさ120%の田舎系ラブコメ、クライマックス。
モノクロ  と、ちょうど本を読み終えた岡本がすっくと立ち上がると、何か匂うのだろうか? ふんふんと鼻を鳴らし、美瑠へと近づいていった。
 そして、なんの前触れもなくいきなり彼女のポケットに手を突っ込んだ。
「っきゃ! ちょ、ちょっと何をいきなりっ!? やっ……」
「いかがわしいの……いっぱい……やねん?」
 岡本がポケットの中から手を勢いよく引き抜くと、スカートの中から色とりどりのウミウシストラップが携帯と一緒にぞろりと出てきた。
 女子中高生にありがちな、携帯本体よりもストラップのほうが大きくなっている。主従逆転というやつである。
「七色全部あるし。しっかりコンプってますね……」
「ち、違っ! こ……これは、そうよ! 全部没収したものであって。断じて個人の私物などではなくて……」
 ごにょごにょと何やら必死に言い訳しているが、もはや誰もまともに聞いていない。


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