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ライトノベルの神さま
佐々之青々 イラスト/羽々キロ
定価560円(税込)
第9回SD小説新人賞佳作受賞作!
神さまと僕らの“お約束”
さあ、ライトノベルな恋をさせてやろう――大学生になって一ヶ月、一人暮らしにも慣れてきた浩介の部屋に現れたのは、ライトノベルの神さまを名乗る女の子、栞だった。栞の「付属高の女生徒と、ライトノベルな恋をさせてやる」という言葉に、浩介は思わず肯定の頷きをしてしまうのだが、同時にそれは、できなければ浩介が&s幸になるという契約を結んだことを意味していた…。そんな中、浩介のバイト先の書店に後輩として入ってきた女の子は、付属校の女の子&五年ぶりの再会になる幼なじみの佳枝だった。ライトノベルのお約束≠ェ導く結末は果たして――!?
モノクロ 「は?」
「わからんやつだな。よいか。園山大付属の女生徒と、ライトノベルな恋をさせてやる――わしは、そう言っておるのだっ」
「……いや、まったくわからないんだが」
 わかるのは固有名詞だけ。園山大は浩介が通う大学で、付属は隣にある高校だ。
「ぬう」
 女の子は悔しそうに呻き、ひと息吸うと勢いよく口を開いた。
「ともかく、かわいい女子と恋をしたければ、頷けいっ」
 かくりと、浩介はほとんど反射で頷く。自分の夢の勢いに負けた感じだ。
「うむ」
 女の子は満足げに両手を腰に当て、
「では、正体を明かしておくか」
 自分から正体とか言い出した。かわいらしい真顔が、ほんの少し雰囲気を重くする。
「わしは――」
 自慢げに、なさそうな胸を張って、

「ライトノベルの神さまだ」

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ライトノベルの神さま 2
佐々之青々 イラスト/羽々キロ
定価650円(税込)
“お約束”は、続けるもの、守るもの、
そして、信じるもの。
第9回SD小説新人賞佳作受賞シリーズ、第2弾!
さあ、ライトノベルな怪異を体験させてやろう――
近所に現れるという髪切り女の噂を聞きつけ、「ライトノベルの神さま」栞はそう宣った。するとその直後、浩介は空腹で倒れた女の子に駆け寄ることになり、部屋に連れ帰ることなってしまう。案の定というべきか秋穂と名乗った彼女は狐耳を持ち、髪切り女の噂も噂で終わらない。そうして栞の宣言どおり物の怪ファンタジーははじまり――意外な事実の判明、地味だったキャラの活躍、サブヒロインとの同居etc、2巻目のお約束が続く中で、栞と浩介のラブ展開に変化はあるのか?
モノクロ 「浩介っ!」
 響いたのは緊迫した栞の声。同時に浩介は、浅い草むらに倒れている女の子を見つける。反射的に足が出て駆け出すと、栞もタイヤを跳び下り、追いかけてきた。
 入り口に近い公園の隅、隣の家のブロック塀の影が落ちているところに、スカートの女の子が目を閉じて仰向けになっている。
 茶髪……いや、稲穂のような黄金色の長い髪が広がり、草の緑に映えていた。
 浩介は思わず、息を呑む。
 温かみを感じる白い肌と長く黒いまつ毛、誰もが美人に思うだろう顔立ちなのに、かわいらしさを口元に残した美少女だったのだ。簡単なようでとてもとても難しい、綺麗とかわいいの同居である。


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