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オワ・ランデ! ヤレない貴族のオトシ方
神秋昌史 イラスト/イチリ
定価580円(税込)
第9回SD小説新人賞大賞受賞作!
エロに生き、魔術に殉ずる!
高校二年生であるオズこと佐品直純は、独学により身に着けた魔術で異世界からサキュバスを召喚した。
その動機は唯一無二の純粋な想い、「エッチがしたい!」。だが、召喚された美少女は最強の夢魔貴族・ロセリーで、あまりにも強大な力を持つ彼女は、十秒触れ合っているだけ死んでしまうという。めげないオズは手段の限りを尽くして ロセリーに跳びかかり続けるが、最後に選んだ超外道な手段によって、事態は大事に…!? オズはエロ道の求道者として、天才と変態の狭間を全力で駆け抜ける! 天才高校生の青春召喚ラプソディ!!
モノクロ 「え?」
 するりと差し出された、彼女の右手――初めて布から現れた顔以外の肌を、食い入るように見つめる。
 柔らかそうで、しっとりしてそうで、思わず頬ずりしたくなる手のひら。はっきりとした白さの中にも、生物的な温もりを確かに感じさせる。どこをとっても極上の女であるようだが、つまりこの繊手が自分に触れるということか?
 ごくり、と喉仏が上下する。
「て、手ェ貸すって、なんだよ……手とかよ。なんだよ、手なんてよ……」
 すべすべの手。ふにゅふにゅの手。
 カオスな六畳間に舞い降りた、天使と見紛うほど美しい悪魔。ただひとつ明らかであるのは、天使なら絶対に言わない台詞であることだ。やはり魔術は成功したのである。このたおやかな手がゆっくりと股間をまさぐり、やさしくいじって撫で上げてくりくりして――
 たまりません。
「手なんて、手なんて、手お願いしますッ」
『はーい』
 様々な意味で直立する直純が見たものは、ひゅるりと闇に舞う白迅の残像だった。一声漏らすいとますらなく、眉間に猛烈なプレッシャーが迫る。
 ゴスッ
『夢魔チョップ!』
 昏倒の間際に聞こえた台詞には、いやらしさのカケラもなかった。

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オワ・ランデ! 2 とろけるモノの愛し方
神秋昌史 イラスト/イチリ
定価620円(税込)
エロの一分。世界を救う覚悟がある。
第9回新人賞大賞受賞シリーズ、第2弾!
最強のサキュバス・ロセリーとの『想い』は遂げられなかったが、「暗主」ペプデビロンによる危機を防いだオズこと佐品直純。ロセリーがいなくなった後、彼は再び召還を成功させる術を探っていた。するとある日突然、夢にまでみたロセリーが現れる。しかも猫耳・しっぽ付きで…。ペプデビロンがアンツェ(現実世界)に再来したため、それを退けねばならないという。一方、とある企業の実験室には、スライムを召還した美女がいた。スライムは少女の姿へ変化し、トルテと名乗る。トルテが現れた意味とは一体!?
モノクロ 「――〜〜〜ッロセ……! ……リ。……ィ」
 想いのままに駆け寄ろうとした足が、たたらっとバランスを崩して踏み留まる。
 己が両目が丸くなるのを感じた。完全に出鼻をくじかれた形で、その場にシンと立ち尽くす。
「あっ、オズさん! どうもです、助かりました。いや本当、すごく危なかったんですよー」
 照れたような笑顔で頭を下げるロセリーは、見事なまでに全裸だった。脳を直撃する美貌に加え、魂を砕くような素晴らしいプロポーション。両手で胸を覆い隠しながらもわざわざ顔を見せて礼を言うあたり、律儀かついささか間の抜けた彼女の性格がよく表れている。
 今この瞬間、直純の理性が失われてもおかしくはなかったが――そうはならなかった。
「お……お姉様? ロセリー、お姉様……?」
「ひめみさん! お久しぶりです。またお会いできるなんて思ってもいませんでした! すごくうれしいんですけどそれはともかく、あのちょっと、着る物お持ちでないです? なんだかハダカでー。あはははー」
「それは……はい、まぁ、あのアレですけど。その、ソレは……?」
『ロセリアーニ様……』
 きょとんとしながらひめみが指さしたのと、呆けたようなレグリッドの呟きと。そのふたつでようやく違和感を覚えたのか、ロセリーが小さく首を傾げた。頭の上の猫耳が、くりんくりんと左右に動く。
 頭の上の、猫耳が。
 ナチュラルに、動いたのである。

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オワ・ランデ! 3 デキないキモチの伝え方
神秋昌史 イラスト/イチリ
定価620円(税込)
エロは、奇跡になる。

現れた美少女は吸血鬼一族!?
天才高校生の召喚ラプソディ!
ロセリーとヤルにヤレない共同生活を送るオズの前に、褐色の美少女ダオが現れる。彼女は魔道機構の幹部かつ吸血鬼一族の末裔であり、「暗主」ペプデビロンによる事態を収束させるため、ロセリーらサキュバスとの共闘を提案した。一方、佐品の本家から解雇された魔術師ジャスティンがオズを逆恨みし、報復にやってくる。しかし彼はロセリーに一目惚れしてしまい、暴走をはじめててんやわんやに!そして、もつれ合う状況の糸は、オズたちに新たな召喚と反体制派によるさらなる危機をたぐり寄せる――第9回SD小説新人賞大賞受賞作、第3弾!
モノクロ  レグリッドと情報をすりあわせ、大体のことを話し終えた頃に、ダオが浴室から出てくる。
「タオル借りたよ、佐品さん」
「おお、ぜんぜんいいよーってぅおンぐッ?」
 振り向いた瞬間、口の中にあった肉まんを一息に呑みこんでしまった。
 バスタオル一枚を身体に巻きつけ、それだけの姿でダオが立っていた。手足の長い、スポーティで健康的なスタイル。布地にすっぽり覆われて、それでも確かな蠱惑を魅せる胸元。個々のパーツが美しいことは知っていたが、全体を目の当たりにすると生唾どころではない。
 完全に見惚れつつ、思いきり後悔する。なぜもっと丈の短いタオルを用意しなかったのか!
「……おや。やあ、やっぱりいたんだね、こういう人が」
 ギンギンにガン見する直純にはまったくかまわず、ダオはレグリッドを見てにっと笑った。

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オワ・ランデ! 4 はるかなエンのムスビ方
神秋昌史 イラスト/イチリ
定価630円(税込)
すべてのエロは、愛に通ず。
天才高校生の召喚ラプソディ、クライマックス!
オズがロセリーを再召喚してから、早一ヶ月。二人はすっかり恋人気分だが、まだ肝心のエッチができずにいた。そんな中、ついに最後のサキュバス貴族【城主】リスキスが現実世界に召喚されてしまう。
しかもそこには直純の実家、佐品家の思惑が複雑に絡んでいた。ロセリーはリスキスとの会談を決意し、オズに別れを告げて佐品家へと向かう。だがオズもまた、積年の怨敵・佐品汰二郎を討ち果たすべく動きだした――リスキスによって制御不能な『城』と化した佐品家で、それぞれの激闘が今幕を開ける!
第9回SD小説新人賞大賞受賞シリーズ、最高潮!
モノクロ 「そうだねー、かわいい服。でもロセリーが着たらもっとかわいいだろ?」
「やだもうバカ、そんなわざとらしくほめたって、うふふふふ。えいっ」
 頬をつつかれた黒髪の少年が、でれでれと顔全体をゆるませる。その隣ではしゃぐ銀髪の驚異的な美女も、どことなく赤みの目立つ笑顔だ。
 カタカタと何かが鳴っている。彼らと自分を分かつテーブル、その上に乗った砂糖の瓶か。
「でゅふふ、またやったなー? もー、最近すーぐほっぺたつついてくんだぜ。どう思う?」
「……知るか……。ちゅーか、ワレ――」
 お待たせしました、という店員の声に台詞を遮られる。
 反射的に貧乏揺すりを止め、静かになったテーブルの上に人数分の皿が並べられた。ほー、と両目をキラキラさせる美女が、見栄えに輪をかけてかわいらしい。
「これですか? これがモンブランですか? うわあー……!」
「よかったねー。おいしそうだねー」
「はいです! とってもです! ですがなぜ、オズさんがフォークを……?」
「どふふふふ。はぁいロセリー、アーン」
 ズズッ、と思いきり吸ったストローの先が、アイスコーヒーを見失って派手な音を立てる。
 隣のテーブルで身なりのいい婦人が眉をひそめているものの、目の前でケーキを食べさせーの食べさせられーのしている二人はまるで無反応だった。意味がない。まったく意味がない。
「んっ……んー! あまー!」
「おいしい? 好き? 俺とどっちがおいしい?」
「おいしーです! 好きです! いや申し訳ないですけどおいしいのはモンブランですが、でも好きなのは、えと、えへへへ――」

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オワ・ランデ! えろすとら 小さな想いのアツメ方
神秋昌史 イラスト/イチリ
定価620円(税込)
すべてのエロに、めでたしめでたし(オワ・ランデ!)!

オズをめぐる美少女たちの魅惑の残り香!
天才高校生の召喚ラプソディ、
エロかわいさが乱舞するショートストーリーズ!
オズとロセリーの青春の日々は、エロくも幸せにひと段落。しかし強烈な夢魔たちの残り香は、様々な珍事を誘発していた! ロセリーはゲーマーとして開眼し、三鳥居はオズに謎の猛アプローチを敢行。ダオはデリケートなアレの痛みに苦しみ、モリーはあの約束を果たしにやってきて――エロかわいい女の子たちの乱舞に、オズの本能はスパーク寸前!?
そして全てを見守るレグリッドの出した結論とは?
エロで世界を元気に! 第9回SD小説新人賞大賞受賞シリーズ!
モノクロ  上半身を起こしたダオが、今さら気づいたように両手で胸を覆った――彼女の背中をすべり落ちた石けんの泡が尻の割れ目を伝い、いい感じのところをいい感じに隠しているのが直純にはガマンならない。ここは頭隠して尻隠さずになるべき場面だろう。絶対にそのはずだろう!
 手であおいで泡をどかそうと必死な直純を、ダオは無視するようだった。
「き……吸血鬼の、奥歯は、実は……」
 にらみ返すように顔を上げ、しかし涙すら混じった声で叫ぶ。
「実は自爆スイッチになってるんだよ?」
「……。あ、あんたねぇ――」
「勝手に押されると危ないから、すごく危ないから、だから……! あと吸血鬼はアレなんだよ、歯を抜かれるとものすごい悲鳴あげちゃって、その声を聞いた人間はバタバタと死んでしまうんだ! だからすごくだから危ないからだから!」
「……いや……」
「行かない! ぼくは行かないよ! 絶対に歯医者には行かないんだ! たとえどんなに頼まれたって、ち、力尽くでこられたって……魂までは渡さないからねッ?」
 すっぱだかで胸を隠しながら言われると、妙な嗜虐心が芽生えてしまいそうである。


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