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六花の勇者 2
山形石雄 イラスト/宮城
定価660円(税込) |
Love and Lie
愛には愛を、嘘には嘘を。
新たに現れた「七人目」。
そして一人の勇者が密かに挑む試練! |
「七人目」だったひとりの六花は去ったが、ロロニアという少女が現れ、またもや七人になってしまった六花の勇者たち。魔神再起までのタイムリミットが迫っており、疑心暗鬼はぬぐえないまま、魔哭領の奥へと進む。するとそこへ一体の凶魔が現れ、モーラに「君には時間がない」と告げる。さらに凶魔を束ねる統率者の一体、テグネウが六花の勇者の前に突如現れる。それは「七人目」の関わる策略なのか!? 混乱の中で激闘が始まる!
伝説に挑み、謎と戦う、圧倒的ファンタジー、第2幕! |
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周囲に敵の気配はない。どうやら本当に、戦いはこれで終わったようだ。モーラは荒い息を吐きながら、テグネウが立ち去った方向を見つめていた。
「ふざけたやつじゃったな。あんなものが、凶魔の統率者か」
「いつも通りよ。吐き気がするほど」
そう言ってフレミーが、今度はモーラに銃を向けた。モーラはさほど驚かなかった。フレミーが敵だとも思わなかった。敵ならば、テグネウがいるうちに攻撃を仕掛けていたはずだ。
「何をするフレミー」
「モーラ、一つ聞きたいことがあるわ」
その目に込められているのは、殺意ではなく疑念だ。フレミーはモーラが七人目ではないかと疑っている。
「テグネウと何かがあったの?」
「………なぜそう思う」
「時間がない、そう言われた時のあなたの様子が不自然だった」
どく、とモーラの胸が高鳴った。モーラは必死に冷静を装った。そして根も葉もない疑惑を向けられ、困惑するような表情を作った。
「不自然、か。そのような理由で銃を向けられては、命がいくつあっても足りぬわ」
「はぐらかさないで。きちんと答えて」
「何もない。こういえば満足か?」
モーラはフレミーに近づき、銃口を下げさせる。
「フレミーよ。七人目の正体を見破ろうとするのは良い。だがあまり殺気をばら撒くな」
何も答えず、モーラの目を見据えるフレミー。
「逆にお前が疑われるぞ。七人目を探すふりをして、本当は仲間を殺す機会を狙っていると。七人目はフレミーだ。言いがかりをつけてわたしを殺そうとした。わたしが仲間たちにそう主張したらどうするつもりじゃ?」
「………わかったわ」 |
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