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サカサマホウショウジョ
大澤 誠 イラスト/千葉サドル
定価600円(税込) |
第10回スーパーダッシュ小説新人賞優秀賞受賞!
ある日、この世界に魔法少女が大挙してやってきた! |
ある日、魔法少女たちが住まう魔法国家まほろばがこの世界に現れた。
親善大使として日本の学院に派遣された魔法少女・ゆうまは不安にかられる国民の安全のため、この世界の征服を企んでいた!
手始めに派遣先の学院を支配しようとするゆうまだったが、そこ待っていたのは想像を絶する能力を持った生徒たちばかり!
ここでは魔法少女などただの一個性でしかなかったのだ。
早々と世界征服をあきらめたゆうまだったが、
学院にはさらなる影が迫っていた…!?
第10回SD小説新人賞優秀賞受賞作、リリカルに登場!! |
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少女の名は『ゆうま』と言った。
魔法少女というだけに外見も幼い。小学校低学年ぐらいに見える。
黒いワンピースに靴も手袋も真っ黒でコーディネートし、夜の闇に溶け込むようである。
ただ髪は対照的に真っ白のストレートロングで、月の光を受けてキラキラと輝いていた。
淡雪のような色の肌に、雪だるまのように丸い顔。おめめのぱっちり輝いた、どこか気品の漂う美少女であり、ニコニコと笑うさまは彼女の温和な性格を表していた。
隠そうとしても隠しきれない、育ちのよさそうなお嬢様然とした美少女だが、彼女の最大の特徴はそこではない。
一番の特徴は公家の如きまん丸な眉毛であり、これが何とも愛らしく、ひょこひょこ動くさまが滑稽であった。美しいばかりか愛嬌もあり、人に恐怖心を与えない。
ゆうまが親善大使に選ばれたわけがよくわかる。
彼女の使命は、その持ち前の武器を使って魔法少女の安全性を全世界にアピールすることであり、魔法国家がこの世界に早く溶け込むために、実に重要な役目を担っているといえた。
それはゆうまもよくよく理解しており……いや、本当にそうであろうか?
ゆうまは夜空に黒い魔法の翼を広げ、一人ほくそ笑みつつ、
「魔法も使えぬ下等な人間どもめ、今に見てるですの。このゆうま様が、すぐにこの世界を征服してあげますの!」
と、何やら邪悪な顔でくつくつと笑った。 |
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