HOME > ライブラリー > とわいすあっぷっ!
BOOKNAVIはこちら
ロゴ イラスト
とわいすあっぷっ!
阿羅本景 イラスト/蔓木鋼音
定価600円(税込)
嫁は勇者で愛人は魔王!?
主人公・悟に秘められた力を巡って、相容れぬ二人が恋と刃の火花を散らすラブバトル!
一族の無用息子と蔑まれていた明石悟に突如、結婚の話が持ち込まれた。相手は悪名高い凶暴女のサワノリョーコ。だが、目の前に現れたのは類人猿のメスではなく、可憐でクールな少女であった! さらに悟の前に金髪ツインテールの少女・アリスが現れる。しかし彼女はとんでもない秘密を抱えており、悟の身体だけが目的だと笑顔でのたまうのであった――。悟に秘められた力を巡って、相容れぬ二人が恋と刃の火花を散らすラブバトル開始!
モノクロ  旅館澤乃、という紋の入った浴衣をアリスは着ているが、着付けが分からないのか、まるでナイトガウンを羽織るように緩く袷を閉じて帯を結んでいる。
 そんな緩い着方だと、喉元からお臍の上まで広く魅惑のVゾーンが広がってしまい、おまけに風呂上がりの湯気の立つ桜色の肌がデンジャラスな色っぽさを――。
 願わくばおっぱいとか大きければ、もっと凹凸の隙間とか出来て妖艶なむっはーんな色気があるのだけど、ぺたんこなアリスは逆に痛々しく初々しい魅力がある。
 だめだ、黙って観察しいると不埒な考えが頭の中を占領する!
「あんたも埃まみれじゃない、こんな所で黄昏れてないでさっさと身体を綺麗にして来なさい、まるで難民かななにかみたいよ?」
「あ、アリスってガイジンさんなのに日本語上手……だよね?」
「へ? そんなの人間の言葉なんか何とでもなるものよ、って……あんたなに見てるの?」
 間を繋ごうとした会話を遮って、アリスが腰を屈めて僕をじろじろと観察している。目の遣りどころの困る格好のアリスが、部屋の中に踏み寄ってくる。
 石鹸に混じった甘い香りに、僕は意味無く恐怖を覚えて畳の上を後ずる。アリスは上半身を屈め、僕の顔を見つめ――ああ、胸元どころか足の隙間まで浴衣の間から覗けそうな!
 細面柳腰のアリスにそんな事をされると、いろいろ女の子に妄想しちゃう一男子としては心臓と下半身に悪い。僕の焦りを察したのかアリスの唇が、性悪な薄笑いを浮かべる。
「ふぅん、なるほど、男の子だからねえあんたも、ふんふん?」
「ご、ごめんなさいエロい目で見てしまいました……」

BOOKNAVIはこちら
ロゴ イラスト
とわいすあっぷっ! 2
阿羅本景 イラスト/蔓木鋼音
定価600円(税込)
嫁と愛人は語る。
「あの子、手強すぎる〜!?」
京都から女の子と見まごうばかりの美少年・白木久陽向がやってきた。「お兄ちゃん」と無邪気に好意を寄せる陽向と、それを困惑しながらも微笑ましく受け入れる悟。魔王・アリスと勇者の娘・涼子はその仲睦まじい様子(?)に女性としての立場危機感を覚える。だがそんな陽向の一人旅はある使命を帯びていたのだ――。
嫁・愛人に加え、恋人(?)候補まで登場し、悟の争奪戦は加熱してゆく!?
モノクロ 「お弁当、ぼくも……ここで一緒に食べてもいいかな?」
「よし陽向くん、僕が食べさせてあげようかな? ほら、こうして」
 僕は陽向くんの身体を抱き込むようにして、膝の上のお弁当の包みを開いて、箸を取って――子供に母親がするみたいに、後ろから食べさせてあげようとする。
「お兄ちゃん……ちょっと恥ずかしい、お姉ちゃんたちが見てる。でも、でもお兄ちゃんがしてくれるならぼくも……あ、あーん」
「かわいいなぁ陽向くんは、よし……じゃぁ次はアスパラロールだ、嫌いなものないよね、陽向くん?」
「……ヒナタがサトルに羨ましい事されてるっ、くぁぁぁぁぁぁ! くそう、生まれ変わったら『サトル大好きー』とか言える素直な女の子になるわよ、来世の私は絶対! そ、その時まで覚えておきなさいよサトルぅ!」
「なぜ来世なのですか! どうして明日からすると言えないのですか、向上心のない発言ですよアリスさん!」
「そんな簡単にチョロく手の平を返せるよーな、分かりやすい女じゃないのよ、私は!」

BOOKNAVIはこちら
ロゴ イラスト
とわいすあっぷっ! 3
阿羅本景 イラスト/蔓木鋼音
定価600円(税込)
悟に残念美人の〈守姫〉いつきの魔の手が迫る!
亡命魔王・アリスから世界の真実を聞かされたのも束の間、悟は西の〈守姫〉である彩葉いつきにさらわれてしまう。なんと誘拐の目的は悟を弄んだ上で、四天王の魂を取り出し涼子の父である“暴力勇者”呉羽を復活させるという迷惑千万なものであった! そして悟を見張る部下の〈守人〉八鹿小萩は涼子に対しての憎悪を燃やしており、悟を困惑させる。悟は無事にいつきの元を脱出できるのか!? 涼子とアリスは嫁と愛人の面目を保つことが果たして出来るのか――!
モノクロ 「呉羽様ぁ、いつかあなたに抱かれる日を夢見て参りましたのに――切ないですわ、こうして独りで閨を守るのは、はぁ……あああんっ!」
 だが彼女の想いは彼の心に届く事なく、呉羽は異界で魔王と相打ちとなり、消えた。
 その絶望にいっそ高千穂の渓谷に身を投げるか、とまで思い詰めたいつきであったが、恋は彼女を諦めさせなかった。彼女の守姫としての力と、状況が彼女に秘策とも思える恋愛成就のやり方を見いだしたのであった。  鍵となる四天王の魂を貯め込んだ、東の守姫の息子はもう捕らえてある。
 後は彼の中から魂を取り出すための神霊手を練り上げるだけであった。彼女の目的のためには四天王のすべてを全うして取り出し、呉羽に捧げなくてはならない。
 神霊下ろしと同時にそれを行うのは難行であり、奥の間に篭もったいつきは面会謝絶となり、ひたすらに黙想と勤行を繰り返し力を高めていたのだが。
 力が着実に高まっている――その確信は彼女の中に耐え難い恋の高揚を生んで、こうして独りで夜に横たわっている彼女を熱く、蝕む。
「くれはさまぁ……は、だめぇ、ここで我が身を汚しては私の努力が無駄になりますのに、はぁ……あ、うんぅ!」
 夜着の裾を悩ましく乱して伸びる、堅く膝をとじ合わせた白い太股に震える手が伸び――たところで。

BOOKNAVIはこちら
ロゴ イラスト
とわいすあっぷっ! 4
阿羅本景 イラスト/蔓木鋼音
定価670円(税込)
右も左も水着姿のパラダイスに異国の使者と魔人の刺客が迫る――
地獄の期末試験を終え、夏休みに伊東へ旅行に行くことになった悟たち。ここぞとばかりに、涼子やアリスは悟の気を惹くための水着を検討しはじめる。だが肌色にまみれたバカンスは、アメリカ政府の〈特殊災害対策局〉や謎の襲撃者〈泣き女〉によって不穏な空気がたちこめる。さらに九州からも傍若無人な乱入者がやってきて……。各陣営の絡み合う思惑を悟たちはほぐすことが出来るのか!?
モノクロ  今回の伊東の旅行は、男性は僕一人だけ。雅もああ見えても女の子な訳だし……これはなんという恵まれた状況なのだろう、まさにリア充旅行というしかない。
 だが僕の期待をよそに、女性陣の主力二人はお互いに冷たい視線をぶつけ合わせていた。まずはアリスが憎らしげに笑いながら尋ねる。
「……リョーコ? あんた『悟さんはこういうのがお好みだと思いまして』とかいいながら乳首もろくに隠れていないような、ヒモ水着で出てこようとか思ってないわよね?」
「なぜ人を露出狂のような、人聞きの悪い事を――」
「それでサトルがそんな卑猥な水着は駄目! って怒ったら『申し訳ありません、海辺の公序良俗を乱してしまった淫らで卑しい私にお仕置きしてください!』とか言って、サトルにいやらしく叩いたりしてもらおうとか思ってないかしら?」
「――――――――」
 涼子さんが奇妙な黙り方をする。
 図星を言い当てられたというより、コロンブスの卵を見せつけられたというか、エウレーカーと叫びながら風呂桶から全裸で飛び出していきそうな感じというか――まずい! 涼子さんはそれを公衆の面前で実行しかねない!


このページのトップへ