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百合×薔薇 彼女の為の剣と、彼の為の乙女の園
伊藤ヒロ イラスト/高見明男
定価620円(税込)
「この女学院は、僕がしきります。……僕の事は、お姉様と呼ぶように」
花邑べにお。
後に関東全域の少女から『お姉様』と呼ばれる男子の物語が、今はじまる!
『花使い』と呼ばれる特殊な能力をもつ少女たちの為の女学院に、
実の姉・しらゆきによって転入させられた少年・花邑べにお。
転入の挨拶で「この女学院を支配る」と宣言させられたことにより、
できたばかりの友達とも不本意ながら争うことになってしまう。
べにおの使う《花》の力は圧倒的だったが、そこにはある“いんちき”が隠されていて?
後に“姫百合姫”の名で関東全域の少女たちから『お姉様』と呼ばれる男子の物語がいま始まる!
モノクロ  最後に姉が左手で僕の髪を整え、ちょいちょいと飾りのヘアピンをつけて出来上がり。
「あのさ……やっぱりやめようよ? こんなの絶対恥ずかしいってば」
「どうして? 恥ずかしい事なんて一つもないわ。ほら、鏡をご覧なさい。制服、とても似合っていてよ」
「何が似合ってるだよ! だいたい、こんなの――」
 と、ぶつくさ言いながら姿見を覗くと――僕はそのまま『うわっ!』と驚いた。
「うわあっ!? な……なんなんだよ! なんなんだ、これ!?」
「その『うわっ』は『似合っている』という意味でいいのかしら?」
「い、いや違うよ! そんな筈ないだろ!」
 嘘だ。
 そんな筈ある。似合ってた。
 それでびっくりして声が出たんだ。
(本当に似合ってる……!! おかしいだろ!? 何でこんなに可愛いんだよ!)
 鏡に映った自分の姿は、びっくりするほど愛らしい。

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百合×薔薇 2 失敗ハーレム
伊藤ヒロ イラスト/高見明男
定価650円(税込)
べにおの為だけにつくられたハーレム!?

女学院にたった一人の男子・花邑べにお。
クラス全員の「姉」になった少年の運命は!?
「護鬼剣゛妖、しらゆき様」
女性だけにしか存在しないとされる特殊能力者『花使い』を育成する女学院に編入し、
一年A組の女生徒すべての「姉」となってしまった少年・花邑べにお。
彼(彼女?)を慕う少女たちにちやほやされて悪くない気分のべにおだったが、
そこには大きな落とし穴が…?
さらには、姉・しらゆきのライバルと称されるゴスロリの不良少女・瀬戸多実華と
その妹・春歌との出会いが新たな戦いを引き起こす!?
後に“姫百合姫”の名で関東全域の少女から『お姉様』と呼ばれる男子の物語、第二幕開演!
モノクロ  そういえばヤヱ様が隣の席じゃないのは転校以来初めてだ。これまでは、いつでも彼女が左右どちらかの隣に座ってくれていた。
 この子がすぐ近くにいてくれないというのは寂しくもあるし、心細くもあるような……。
「……べにお様、椅子、少し後ろ」
「えっ? 後ろ? こう?」
 座ったまま、椅子をやや後方に下げると――、
「……んっ」
 ――ぴょこん
 と、僕の膝に跳び乗った!
「ちょ、ちょっとヤヱ様! なんで膝に!?」
「……隣の席が空いてないから」
「だからって、そんな――!?」
 もしかすると、ヤヱ様なりのやきもちなのか? 他の子に『僕の一番近くの席』を譲りたくないから?


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