第1回集英社ライトノベル新人賞最終選考結果発表!

厳正なる審査の結果、以下の2作品が受賞となりました。

優秀賞

『ウィッチハント・カーテンコール 超歴史的殺人事件』紙城 境介

特別賞

『五色の魔女』狗彦

最終選考作品 ゲスト審査員講評はこちら

受賞者コメント

ウィッチハント・カーテンコール 超歴史的殺人事件

紙城 境介(かみしろ・きょうすけ)(22歳)
【著者プロフィール】
1991年11月8日生まれ。京都府出身、在住。
【受賞コメント】
はじめまして、紙城境介と申します。このたびは記念すべき第一回の優秀賞に選んでいただき、誠にありがとうございます。
私にとって、創作衝動というのは呪いみたいなものです。何をしていても頭のどこかに小説のことがチラついて離れない——ゲームで言えば、外そうと思っても外せない装備品です。低スペックだったら目も当てられません。なのでその結晶がこうして認められた今は、なんだか救われたような気持ちです。
改めまして、応援してくれた家族、原稿を読んでくれた友人、選考に携われた方々、そして何より、私のもとに生まれてくれた作品とそのキャラクター達に心からの感謝を。
次は読者の方々に選んでいただけるよう、いっそう精進する所存です。
【作品あらすじ】
人助けが習性の新米騎士・ウェルナーは、15歳にして『魔女狩り女伯』の異名を取る天才少女・ルドヴィカの護衛を任される。
裸に白衣を部屋着にするほどずぼらで、敬語で話されるのを毛嫌いする偏屈。そんな彼女は、魔法研究者としてある依頼を受けていた。千年前の女王が起こしたとされる『若返りの奇跡』——その謎の解明である。
しかし調査の最中、千年前に『奇跡』が起こったまさにその場所・その時刻に殺人事件が起きてしまう。
密室——しかも衆人環視の中で起こった不可能殺人。それを可能にできるのは、異端の力『魔法』と、その使い手たる『魔女』以外に有り得ない。
そしてルドヴィカの目的は、この世から魔女を根絶することだった。
捜査に乗り出す二人の前に、ルドヴィカの旧友にして天敵・エルシリアが立ちはだかる。殺人事件捜査の専門家・異端審問官である彼女は、ルドヴィカとある悲劇を共有していた———
正義は羅針盤を失い、真実は大衆の玩具に成り下がる。
それでも人は、知性ある存在でい続けることができるのか。
「ついていけそうになければ帰っていただいて構わない。だが、残った者には懇切丁寧にお教えしよう——千年もの時間を跨ぐ、超歴史的な真実を」

五色の魔女

狗彦(いぬひこ)(22歳)
【著者プロフィール】
1991年11月13日生まれ。石川県出身、在住。
【受賞コメント】
初めまして、狗彦と申します。
受賞のお電話を頂いた時は、なんとか足を踏ん張って、感謝の言葉を返すのに精一杯。気が動転して、ひっくり返ってしまいそうでした。しばらくは放心状態。状況に頭が追いつくまで随分と時間が掛ってしまいました。
作品が認められまで、自らの努力と技術以上に数え切れない程の幸運に恵まれたのだと感じています。特別賞という評価をしていただいた、審査員や編集者の方々、今まで応援してくださった方々に最大限の感謝を述べさせていただきます。
これからも精進を欠かさず、ありったけの力を注ぎ込んだ作品を造り出していくことで、皆さまに喜んでいただければなと思っています。本当に有難うございました。
【作品あらすじ】
蒸気機関の発明を始めとした技術革命によって、屈指の強国に発展した『ヤルングレイプ』。ヤルングレイプ国は周辺諸国と武力的緊張状態にあり、確固たる防衛能力を必要としていた。そこで国家予算の一部と引き換えに、現存する五人の強力な魔女に国を守らせることにした。
『五色の魔女(ごしきのまじょ)』と呼ばれる彼女等には『赤』・『青』・『黄』・『白』・『黒』の五色に対応した称号が与えられ、それぞれが持つ特有の魔術によって国外からの侵略を一切寄せつけず、国防の柱となっていた。東の最果て、国防の要所である森には『黄の魔女』、ジャッカルが住んでいた。ある日、彼女は首都政府から報せを受け取る。

「『黒の魔女』が死亡した」

急遽、首都へ召集の命を受けたジャッカルは魔術によって造り出した鉄の人形、スチーマーを連れて都市に向かう。首都には他の『五色の魔女』も招集されていた。死亡した『黒の魔女』の情報を巡る彼女等の姿勢、貧富と差別が渦巻くヤルングレイプ国内、状況は次第にエスカレートしていき——。

これまでの選考結果へ