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第63回 マッチ売り、火を吹く 森田季節
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第4回 一条理希
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第2回 ゆうきりん
第1回 神代 明
こんにちは、顔がエロそうなことで定評のある夏海公司さんからご紹介いただきました、森田季節と申します。最初に書いた小説だけではエピソード不足なので最初、2番目、3番目のものを順に書いていきたいと思います。ノリ重視のため、ですます調文体は以後使わないのでご了承を。
私の初めての小説は小学校二年生の時に書いたマッチ売りの少女のパロディ小説である。その頃、コミ○クボンボンが家にあり、その増刊号の中で暴力的なマッチ売りの少女がマッチを買わない相手に口から火を吹いて焼いたりする読みきり漫画があった。
小2の私はそのストーリーをそのまま使い、ノートに書いて自分作扱いでクラスに回覧した。8歳でノベライズを行うという早熟すぎる才能だと自負している。というかたんなるパクリであり明白な著作権侵害行為である。あかんがな。
二番目。それから三年後の五年生の時、突然ノートに桃太郎の劇の台本を書き始めた。小説を書く技術がないから台本形式にしたのだ。多分、当時『桃太郎伝説』の攻略本を熟読していたから書きたくなったのだろう。ゲームを買う金がなかったので攻略本を読むことでゲームで遊んだ気になっていたのだ。つまりバーチャルリアリティである。
確か、鬼の悪事は特定の悪い鬼がほかの鬼を支配してけしかけているに過ぎず、鬼の一般民衆は同じ被害者なのだとかいう話だったように思う。社会派である。
しかし当然ながら発表する場所なんてなかった。が、ちょうどクリスマス会をクラスでするから何か出し物はないかという話が出た。「僕は劇の台本を持っています!」と挙手して奇跡的に上演することに成功したのだ。やる気さえあればなんとかなるもんである。
三番目。その次の執筆活動は中三の時。なぜか卒業直前にポエムを書くことがマイブームになっていた。タイトルが「夢」とか「翼」とか黒歴史オブ・ザ黒歴史な産物である。内容もすごくて、『人間には翼はないけど、空を飛びたいという夢を持つことはできる』とかそんなことが延々と書き続けられていた。多分読むと呪われて死ぬ。
そしてなぜか卒業式の当日、私は隣のクラスの担任だった国語の女教師に「先生、これ!」と言ってポエム集を渡してしまったのである。勇気を出す場所間違えた! あの日以降、幸か不幸かその教師と会ったことはない。先生、もし、ここを偶然見ていたら、あのポエム集、全力で焼却して下さい。
さて次回は酒癖の悪いことで定評のある鳥生浩司さんです。こうご期待。
森田季節(もりたきせつ)
『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』(MF文庫J)でデビュー。
その他に、『原点回帰ウォーカーズ』『桜木メルトの恋禁術』(MF文庫J)など。
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(C)袴田めら/集英社
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