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初恋マジカルブリッツ

祈梨
みなさん、初めまして!
白鳥祈梨です。
え、えっと……、二人のなれそめを書いて欲しいと言われたので、恥ずかしいけど……、恥ずかしいけど、頑張って書いてみますっっっ!(きゃー、と、顔真っ赤)

(ぼそっと)ほんとに恥ずかしいから、読まないことを勧めるぞ。
鈴蘭

祈梨
鼓太郎くんとは高校で初めて知り合いました!
でも、鼓太郎くんの話だと、中学生のときから乗ってる電車が一緒だったみたいです。
(頬に手を当てて)……と、いうことは、わたしと鼓太郎くんって、知らないあいだに何度も顔を見たり、視線を合わせてるかもしれないってことですよね。
もしかしたら、ぶつかったはずみとかで「ごめんなさい」とか挨拶してるかもしれないって思うと……、思うと……、わっ、わっ、ロマンティックとか、感じてしまいます!

(ジト目で)…………そうかのう?
鈴蘭

祈梨
わたし、友達を作るのが上手じゃないので……、女の子同士でも、休憩時間は仲良しの子とばかりお話してるぐらいだから、男の人なんて、もう、話をすること自体がなかったんですが、鼓太郎くんのことはなぜか知っていたんです。学年はじめのオリエンテーション合宿で、他の男子がみんな投げ出した最後の片付けを、一人でやってる鼓太郎くんを見てて、すごいなって、印象に残ってたんです。

(…………すごいか? 片付けごときで?
鈴蘭
祈梨
正しいことを一人でやるのって、とても勇気がいると思うんです。特にクラスっていう狭い世界の中だと。そのとき、わたしも片付けを手伝いたかったんですけど、恥ずかしくなってしまって、そのまま部屋に戻ってしまったんです。だから、余計にそれが出来る鼓太郎くんは立派だなって、そのときから感じてたんです。

なるほど。
鈴蘭
祈梨
だから、鼓太郎くんに好きだって言ってもらえたときは、びっくりしました。

主人(鼓太郎)は鼻血を出したらしいからのう。
鈴蘭
祈梨
(顔を赤くして)そんなのどうでもいいんですっ! わたしなんかでいいのかなぁ、いいのかなぁ、って思ったし、男の人とおつきあいしたことなかったから、怖じ気づく思いもあったのですが、鼓太郎くんだって恥ずかしいのを頑張ったのにって考えると、わたしも勇気を出さなくちゃって。あっ、あっ、思い出しただけでも顔が真っ赤になっちゃいます〜(きゃー、と両手で頬をおさえる)。

…………聞いてるこっちが恥ずかしいぞ。
鈴蘭
祈梨
でも、いま思うと、勇気を出して、ホントによかったなって。

後悔してることはないのか? 主人は普通の存在ではないから、いろいろ大変だろう?
鈴蘭
祈梨
………………。

あるのか? 後悔してる部分が。
鈴蘭
祈梨
鼓太郎くんにいっぱい気遣いさせて、ごめんなさい……ってところはあります(しょんぼりと肩を落とす。
わたしがもっとしっかりしてたら、鼓太郎くんだって、なんでもわたしに相談してくれるんじゃないかな…………とか。だから、鈴蘭さんのこと、うらやましいんですっ。

(びっくりして)私が、か?
鈴蘭
祈梨
鼓太郎くん、鈴蘭さんとお話ししてる時は自然じゃないですか。変な遠慮とか、言葉を選んでいるようなところがなくて。距離がゼロに見えるんです。

乱暴に扱われてるだけのような気がするがのう。
鈴蘭
祈梨
それがいいんですっ!
わたしも鼓太郎くんに乱暴に扱われたいんですっ!

……………………。
鈴蘭
祈梨
(きょとんと)どうしたんですか、鈴蘭さん?

お前はときどき、とんでもないことを平然と言うな。
鈴蘭

祈梨
?(わからない、と言った顔)
ユージェニーさんも、鼓太郎くんとすっごく距離のないお喋り出来てるんですよね。
いいなぁ、いいなぁ。

そんな祈梨ちゃんの恋路はめでたく花を咲かせるのか?

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登場人物
藤井鼓太郎
祈梨
鈴蘭
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(C) 天広直人/集英社

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