三月初旬。本来ならとーっくのとーーーーーっくに完成しているはずの『迷い猫オーバーラン!8 I'll let you adopt me!』を待ち続けた丸宝編集長の嘆きから、久しぶりの対談スタートです。
丸宝:「よかった……終わった……」
:「いやあ、よかったですねぇ」
丸宝:「平和そうにいうなーっ! 今回ばかりはダメかと思ったよ」
:「僕も三回くらい諦めました」
ぺこ:「……僕は、〆切守ったんですけど」
:「まあ、人生っていろいろあるよね。いいんだ。無事に発売されるならなんでも」
丸宝:「今までギリギリとはいえ確実に〆切を守ってくれる松さんだったので、信じてたのに……今回は……まあ、間に合ったけどね。色々な裏技を駆使して!」
:「本当に丸宝編集長が担当でよかったです」
ぺこ:「なんとかなってよかったですねぇ。アニメ直前に初の延期とか、カッコつかないですもんね」
:「ははは……終わりよければすべてよし、ってことにしておいてください」
丸宝:「松さんの仰るとおり、ということにしておきましょう。という訳で、何にしても8巻お疲れ様でした。アニメ直前特集も兼ねて、色々とお二人にお話を伺おうと思います。宜しくお願いします」
【まずは7巻までのおさらい】
丸宝:「では恒例と言うことで、前回の対談からここまでに出た部分のおさらいを」
ぺこ:「今回は7巻だけですよね」
:「そうですね。7巻は二年生になってのストーリーということで、新キャラの十和野心と柴田仁が登場してのドタバタです。なんというか、原点回帰的な部分と、一年経って成長した同好会メンバーの関係の変化みたいなものが中心です」
丸宝:「新入部員の心ちゃん、評判いいよね」
ぺこ:「可愛い腐女子ちゃんっていいですよね」
:「たっぷり一冊、心に使った感じなので評判よくてよかったです」
丸宝:「一方、男子新入部員の柴田は、影薄いよね」
:「いや、それはまあ、色々と」
ぺこ:「挿絵の発注もなかったですもんね」
:「いやいや、まあ、それはそれで」
丸宝:「松さんが言いにくそうなので、とりあえず先に進みますか」
【8巻は劇場版!?】
丸宝:「それで今回の8巻ですが、プロットを貰ってもの凄くビックリしました。迷い猫でこれをやるのか、と」
ぺこ:「話は軽く聞いていたんですけど、実際、あまりの意外さに驚きました」
:「いやあ、タイミングもアニメ前ですし、折角だから冒険しようかと」
丸宝:「ここだけの話、止めるかどうか迷ったんですが」
:「止められたら別の話も考えてたんですが、止められなかったので(笑)」
ぺこ:「タイトルも英語ですもんね。どういう意味なんですか?」
:「『I'll let you adopt me!』は『拾ってもいいよ』という意味です。友人の翻訳家、ダニエル兼光君に頼んで訳して貰いました」
丸宝:「ちょっとおしゃれな感じするよね」
:「もともと英語は赤点常習犯だったので、間違っていても僕にはわかりませんが(笑)」
丸宝:「では、内容をさわりだけ解説していただけますか?」
:「はい。乙女姉さんが人助けに行った先で行方不明になってしまい、そこで巧たちが助けに行く、ってストーリーです。初の海外編、しかも意外な二人旅なんです」
丸宝:「いや、これって大丈夫なの? と思ったけど、読むとなんというか、やっぱり迷い猫なんだよね。面白いしあったかいし」
ぺこ:「今回はなんといっても千世ですよね」
:「そう、千世。この話、二巻書いたときには考えてていつ書こうかな、と思ってたんですよ。短編集を作ってその中で書くか、たっぷり書くかは別として、千世のキャラはここまで積み上げて伝えたかったというか」
丸宝:「迷い猫同好会の中核だけど、やっぱり文乃や希に比べるとちょっと違う立ち位置だったもんね」
:「そうですね。三人娘のうち、文乃と希はほぼ同居に近いですから、やっぱり有利なのは否めないので、親心的には千世にもチャンスをしっかりあげたいと思いました」
ぺこ:「作中で一番成長しているのは千世って気もしますよね」
:「うん。そうかも」
丸宝:「題材的にもギリギリの冒険だと思うけれど、今までの乙女の積み上げや物語の積み重ねでいえば、納得の展開だと思います。ゲストも豪華だしね」
:「うーん。尺不足でクリスが思ったほど書けなかったのだけは心残りです。リトライしたい(笑)」
ぺこ:「表紙に登場してるじゃないですか(笑)」
:「あはは、まあね。なんというか、あとがきにも書いたんですが今回は『劇場版』のイメージで書いてます。そう言うつもりで読んでいただけると嬉しいです」
丸宝:「まあ、まずは劇場の前にTVアニメがある訳ですが。では、ここからはメディアミックスの話題に行きましょう。もう一人ゲストをお呼びしていますので、まずその紹介から」
【メディアミックスオーバーラン!】
丸宝:「今回の対談には、もう一人ゲストをお呼びしています。TVアニメ『迷い猫オーバーラン!』プロデューサーの篠崎さんです」
篠崎:「どうもどうも。篠崎です」
丸宝:「篠崎さんは、アニメ公式HPの迷い猫ブログでもおなじみだと思いますが、今回のアニメの全体を見てくださっている方です。今回の対談では、折角だから混ざって貰ってアニメへの意気込みなんかを語っていただこうかと」
篠崎:「もう、死ぬ気で頑張ってます」
:「本当に気合いが凄いですよね」
ぺこ:「僕も収録を見学に行ったんですけど、なんか皆さんもの凄く真剣でした」
篠崎:「もちろんですよ! 僕ら的には必死で取り組んでます」
丸宝:「いやいや、やる気はわかったから。とりあえずアニメの事を話してよ」
篠崎:「はい。もう告知済みですが、4/6のTokyoMXを皮切りに順次放送が開始されます。グッズやドラマCDも出るので、応援宜しくお願いします!」
:「感慨深いですよね〜。アニメの話を聞いてから半年以上、本当に放送されるんですね」
篠崎:「またまた、シリーズ構成も書いていただきましたし」
:「そうですけど、僕のパートはずいぶん前に終わってますから。ドラマCDのシナリオは一月になって書きましたけど」
丸宝:「ドラマCDも大暴れて楽しいよね」
:「ドラマCDは何というか時系列的には4巻手前くらいの感じで聞いていただければ。発売は3月25日予定です」
ぺこ:「まだ聞いてないので楽しみです」
篠崎:「アニメは、まだ内容はお話しできないんですが松先生のシリーズ構成で原作ライクでありながらアニメ的な遊びをたっぷり交えたものになってます。もう、早く見ていただきたくて仕方ないです!」
:「せっかくの原作者シリーズ構成なので、無茶して貰ってます。完成が楽しみです」
ぺこ:「あの……でも、僕、気になっていることがあるんですが」
篠崎:「なんでしょう? なんでも聞いてください」
ぺこ:「監督さんのお名前が……」
篠崎:「えーと、僕のイチオシは文乃です! こういう子、ホントに好きなんですよ!」
丸宝:「あ、ごまかした」
篠崎:「気のせいですよ! 制作的にも色々と驚きの仕掛けを用意してますので、お楽しみに! ってことでどうでしょう!」
:「まあ、それでも篠崎さんなら何とかしてくれる、と仙道に期待する陵南選手並に信頼してますんで、宜しくお願いします」
篠崎:「そ、それはプレッシャーですね。頑張ります」
丸宝:「せっかくなので、篠崎さんからも読者に一言お願いします」
篠崎:「そうですね。公式HPでも書かせて貰ってますが、twitterやブログなんかで書いていただいたご意見、全部見てます。アニメは、毎回「ちょっといい話だよね」とか「可愛くて素敵だねー」なんて思ってくれるようなシナリオを意識しました。原作ファンの期待も裏切らない内容で頑張ってますので、応援してください。お願いします」
:「本当に頑張ってくださってますので、宜しくお願いいたします」
丸宝:「と、いうことでアニメプロデューサーの篠崎さんでした」
ぺこ:「ありがとうございましたー」
【そして今後の展開】
丸宝:「では、今後の展開等についていきましょうか」
:「まずは継続中のジャンプSQ.ですよね。漫画家に矢吹健太朗先生を迎えたコミック版『迷い猫オーバーラン!』連載中です! 書き下ろしの原作で4月には単行本も出ます! アニメとも原作とも微妙に変えてますので、是非ご一読を!」
ぺこ:「矢吹先生、いいですよねぇ……僕もファンなので感無量ですよ」
:「なんかねー、僕も幸せです」
丸宝:「ToLOVEるのキャラもゲスト出演してたり、豪華だよね」
:「原作もパロディありなので、楽しい感じが一番ですよ。せっかくの機会なので、矢吹先生とも盛り上がってオーバーランしてます(笑)」
ぺこ:「挿絵にも気合い入りますよね」
丸宝:「気合いが入るのはそれだけじゃないよね……ぺこ先生も」
ぺこ:「そ、そうですね」
丸宝:「告知しましょうよ」
ぺこ:「は、はい。4月に、僕の画集を出していただけることになりました。……宜しくお願いします。は、恥ずかしいですね、なんだか」
:「いやいや、おめでとうございます!」
丸宝:「魂振シリーズと迷い猫シリーズを中心に、書き下ろしも入った豪華版です。詳細は追ってお知らせになりますが、迷い猫ファンにも必携の一冊になると思います」
ぺこ:「が、頑張って描きますので、宜しくお願いします」
:「全体で盛り上がるといいよねぇ」
丸宝:「迷い猫オーバーラン!は本当に読者に愛されているから、こうやって色々な展開が生まれている訳ですよ。松さん、ぺこさんこれからも頑張ってください」
:「はい、頑張ります」
ぺこ:「頑張ります」
丸宝:「それでは先生方、長い時間ありがとうございました。みなさん、漫画、アニメ、ドラマCD等、どんどん広がる迷い猫ワールドにご期待くださ!」