※今回ベン・トー7発売記念特別企画としまして役に立つようで役に立たない、けれど少し耳寄りな『自称世界的アナリスト、ジョン・グッド氏によるベン・トー スペシャルトーク2』をお送りします。

 ハロー、ジャパンのクールガイ&タフガイのみんな!!
 久しぶりだね、世界的アナリストのジョン・グッドだ。
 今日も素晴らしい天気だ、こんな日は子供たちが集まる公園で大臀筋を見せびらかすチャンスだね。

  Let's go to outdoor!!



 ……なぁんてね!
 折角ジャパニーズパブリッシングがボクたちのためにこんな素敵な特別スペースを設けてくれたのに、いきなりそれじゃもったいない!!
HA―HAHAHAHAHAHAHAHA!!
 オーケィ、ボーブ。
 とりあえずこれでヤマト・ガイズのハートはガッチリキャッチだ。

 実はボクもビックリしていてね。
 まさかまたベン・トーについて語ってくれってお呼ばれされるだなんて、まるで冒険小説の中の入ったような最高のインプレッション&エキサイトメントさ!!
 それでついついテンションが上がっちゃって、まるでコメディアンみたいな愉快なオープニングをしたくなったんだ!
 そこの君、気に入ってくれたかい? 君が笑ってくれると、リハーサルに5時間もかけたかいがあったってもんさ!!


 ……さすがに長すぎる、ふざけるなって、担当の人にリアルに怒られたぐらいだからね。
 ……………………。
 ……まさか40歳を目前にして、あそまで本気で怒られるとは夢にも思わなかったよ。
 人生、何があるかわからないね……。
HA―HAHAHAHAHAHAHAHA!!
 そうだね、そういう辛い思い出は、笑い飛ばしてしまうのが一番だ。
 君といると、いつも勇気と元気を貰えるよ。

   さて、それじゃ、早速本題に入ろうじゃないか!

 今回は『ベン・トー7 真・和風ロールキャベツ弁当280円』の発売記念スペシャルトークだ。
 もうすでに出ちゃったけど、今回もボブには参加してもらうよ。
 前回見つけた公園のトイレにいなくって、結局都内の公園を七箇所ぐらい回った末に、ようやく見つけて連れてきたんだ。
 ……まさか檜町公園で全裸で仁王立ちしているとはさすがに予想外だったよ。多分あの人をリスペクトしようとしていたと思うんだけど、時期が微妙過ぎて最初意味がわからなかったよ。
HA―HAHAHAHAHAHAHAHA!!
 笑い事じゃないぜ、ボーブ。HAHAHAHAHAHAHAHA!!


 ……おっと、担当からカンペが出てきたぞ、ボブ。
 早く本題に入れ、尺がない……だ、そうだ。
 凄いだろボブ、ボクは世界的アナリストでありながら日本を特にヒイキにしているんだ。だから漢字だって結構いけ……oh、どうするボブ? 担当者がまるでデーモンみたいな顔で怒っているぞ。

 このままじゃまた本気で怒られそうだから、急いで本題に入るとしよう。

 アッアー……ドゥユーシーディスブック?
 おっと……失礼。えーっと、この本が見えるかな?
 なんと今ボクの手元にはまだ発売前のベン・トー7があるんだ!
 デ・キ・タ・テ熱々を貰ったのさ、羨ましいだろう?

 ……さぁご覧よ、この表紙を。
 彼女は今回新登場の『ウズ・ミコト』というキャラなんだけど……相変わらずMr.カイト・シバノのタッチは見事だね。
 思わず見取れてしまうよ……。こんなにボクのハートを引きつけるのは全盛期のアーノルド・シュワルツネッガー氏の大胸筋以来さ。
 どうして今すぐMr.シバノ作品の抱き枕を作らないのか理解できないよ。
 アメリカにあるボクのマンションにはアキハバラでマネーに物を言わせて買い集めた選りすぐりのワイフ……ゲフンゲフン、抱き枕が27コもいるんだ。
 ベン・トーのが出たら、その時は発売三日前に来日して、ショップに並んじゃうね。

 この辺のことに関しては、後で偉い人と話しておくことにしよう。
 こういうのは口に出して言っておけば案外叶ったりするものらしいからね。
 ……Oh、ビッグビジネスの予感がするよ……。
HA―HAHAHAHAHAHAHAHA!!
 オーケィ、ボブ。
 君も楽しみなんだね。期待しよう。

 それはそうと、早速今作の中身に触れてみようか。
 このウズというキャラは……ワット!? ハーフプライサー同好会のオールドガール?
 Wow、ということはいよいよ過去について……おっと、この先はボクもまだ読んでいないから余計なこと言って違っていたら後々問題になるかな?

 とりあえず、あらすじと中身を……。

 Oh……今回のベン・トーは衝撃的だね、ハーフプライサー同好会会長の槍水仙が修学旅行に行ってしまうんだ!
 一巻から佐藤たちが頼りにしていた彼女が姿を消してしまうなんて、こんな時にトラブルが起こったら一体どう……なっ!? いきなり佐藤に大トラブルじゃないか!!
 これはいわゆる……ホラ、最初からクライマックスってヤツだ!
HA―HAHAHAHAHAHAHAHA!!
 ボブ、笑っている場合じゃないぞ!
 こ、このままじゃ佐藤が……佐藤が……!!


 ……冒頭まで読んだけど、この続きは後で読ませてもらうとするよ。
 担当者がさっきから『急げ』ってカンペを出しているからね。

 もちろん帰りの電車の中で、食事を抜いた状態でだ。基本的な読書スタイルだね。
 ……個人的には槍水仙が出てこないとなると、ボクの大好きな彼女の妹の茉莉花はちゃんと登場するのか……それだけが本気で心配だよ。

 さて、ここで話を切ったとはいえ、まだ終わりじゃないのさ。
 実はボクたちは名前を伏せるという条件である人物に突撃インタビューを仕掛けたんだ!
 今回のスペシャルトークのメインコーナーだね。

   まぁ、オフレコということで誰が言ったかも秘密なんだけど、熱心なベン・トーフリークスのガイズなら察することが出来るはずだ。

 いいかい、コイツはとてもシークレットかつサプライズな情報だ。
 だからここだけの話なんだけど……なんと……。

 ベン・トー7に『三沢の乱』の詳細が描かれているそうだ!
HA―HAHAHAHAHAHAHAHA!!
 いよいよ満を持しての登場ってわけだね。
 イマイチピンと来ていない君は今すぐベン・トー5を読み返すといい。
 すぐに思い出すはずだ。

 その人物から聞いたところによると、本当はベン・トー5でちゃんと載せるはずだったのが、どうしても5巻のページ数が多くなってしまい、締め切り4時間前の段階で泣く泣くカットしたとか。
 その後6巻の239ページ辺りにもねじ込もうとしたらしいんだけど、この時さほど本編と関係しないのにメイド喫茶が出てくるのは、実はその『三沢の乱』を無理矢理ねじ込むために用意した前振りだったらしい。
 ……But、また枚数が激しくオーバーした関係で『三沢の乱』は消え、メイド喫茶だけが場面の繋ぎとして残るという悲しむべきか笑うべきか迷う事態に――
HA―HAHAHAHAHAHAHAHA!!
 OK、ボブ。ここは笑うところなんだね!

 ともかく一年以上前から気になっていたみんなも、いよいよすっきりするって寸法さ。
 是非みんな、ありったけの友人を引き連れ怒濤の勢いで書店へ押しかけてくれ!
 もちろん発売前の書店に押しかけて本を予約するのもベリーグッドだ!

 さぁ、みんな、今すぐ動き出すんだ!
 Do it now!!


 ……オーケェイ、ベン・トー7の宣伝はこんなところかな。
 さぁ、みんな、お待ちかねだ!!
 『The novel of Four o'clock』についてホットに語り合っていこうじゃないか!!

   前回は尺の関係でトークが出来なかったけど、今回こそはガッツリとね。
 何せ、いよいよこのウェブ小説サイトの管理者であり執筆者でもある先生≠ェ同人誌即売会に出陣するのが発表されたばかりだからね。
 今までは実質会員サイトも同然のような作りだったのが、いよいよ筋肉を愛する大勢の目に触れることになる。
 そこで業界に……いや、世界にどんなインパクトを与えるのか……今から楽しみでしようがないよ。
 ……そして『The novel of Four o'clock』が、ボクらのものではなく、みんなのものになる……それが少し寂しいね。HAHAHA……。

 おっと、いきなりこんなしんみりした話はノーグッドだね。

 ということで、急ではあるんだけどここでジョン&ボブによる、美しい筋肉の作り方を紹介していこう。

 え? 何で急に、だって?
 HAHAHAHA、グッドな質問だね。なぁに簡単さ、『The novel of Four o'clock』の看板作品である筋肉刑事{マッスルデカ}シリーズは筋トレしながら読むことでより楽しめるんだ。
 その時に誤って辛いだけで効果がなかったり、無駄に時間がかかったり、またはバランスの悪い筋肉の付け方をしたりしたら大変だろう?
 だから、これから三時間にわたって全身の正しい筋肉トレーニングの方法を紹介していくよ。
HA―HAHAHAHAHAHAHAHA!!
 お、ボブもやる気じゃないか!!
 その体勢は三角筋を激しくも優しく、それでいてウェットに鍛え上げようという気だね?
 いいねぇ、ボブの三角筋はローマの彫刻職人でさえ表現できない美しさがあるからね。

 さぁそれじゃ……ワ、ワット?
 ……おかしいな、ボクの目が疲れているのかな。『あと二分で終了』って文字が見えるんだけれど、ボクの日本語は間違っているのかな?
 今回ばかりは超特大コーナーってことで何時間でも大丈夫だって……。

 ……ワット!? リハーサルのせいで時間がなくなった!?
 ジーザス、クライスト!! こんなことって!?
 オーマイガー!!

 ボブ、君からも何か言ってやれ!!
HA―HAHAHAHAHAHAHAHA!!
 ……OK、ボブ。もういい。黙ってるんだ。
………………。
 ……まぁ、そういうことなら仕方がないね。
 ジャパンのみんな、残念だけど、今回もここまでのようだ。
 ボクの力が足りないばかりに、筋肉刑事の将来のメディア展開について議論することが出来なかったよ。
 ソーリー。


 ちなみにボクはこの後、ボブを適当な公園に解き放って、秋葉原に行こうと思っている。日曜日にはもちろん復活した歩行者天国を体験してくるよ。

 もし見かけたら気軽に声をかけてくれ! もちろん熱いハグとウェットなトークをセットでプレゼントさ!
 それじゃヤマト・ガイズのみんな、また会えることを信じて一旦この場に幕を下ろすとしよう。

 Goodbye、See you again!!

●ジョン・グッド:国際的アナリストとして世界を股にかけるタフガイ。世界的な視野を持ち、その幅広い知識と偏った感性により極めて一部にカルト的な人気を誇っている。また英語、日本語、肉体言語に精通しており、日本の学生向けに英語ドリルを制作するなど、幅広い活躍を見せる。小さい女の子が好きらしいと噂だが、本人は「愛らしいものを愛でて何がわるいんだい?」とニヒルな笑いを浮かべていたという。

●ボブ:公園のトイレとかにいるらしい、謎のタフガイ。たまに全裸で仁王立ちしている。










※当コーナーに関してのご注意
 当コーナーはあくまで役に立ちそうで役に立たない、でもちょっと耳よりな<Rーナーですので、あまりに意味がないと苦情の電話、メール等はご遠慮くださいますようお願いいたします。またジョン・グッド氏の見解、極秘情報については彼個人の意見であり、集英社並びにスーパーダッシュ文庫編集部、アサウラは一切関わっておりません。
 また、いついかなる時であれ、公園で裸で仁王立ちしていてはいけません。