予約限定OVAつき同梱版も同時発売!!!
メモリアルいっぱいの第13巻発売記念対談!!!
丸宝: それでは、今回の記念対談を始めたいと思います。
松: 宜しくお願いします
なかじま: 宜しくお願いします
丸宝: 『パパのいうことを聞きなさい!』の1巻が発売された時に対談をしてから、何度もやってきた企画ですが、アニメが終わってからは初めてになるのかな?
松: ずいぶん久し振りな気はしますね
なかじま: HP見ると8巻が出たときに対談してるみたいですね。2年ぶりぐらいじゃないですか?
丸宝: そう考えるとずいぶん経ったねえ
松: まあ、会うの自体はそれなりに会ってますから、あまり実感はないですけど
なかじま: 台湾も一緒に行きましたしね
丸宝: そうそう、それもあった。どこから話そうか?
松: んー、今回はOVA同梱版もあるんで、アニメの話からでいいんじゃないですか?
なかじま: でも、結構時間経ってますし、あまり話すコトないですよ?
松: あはは、まあ一応総括ということで
なかじま: 私としてはアニメにして頂いたことだけで感謝してますから。内容は松さんにお任せしてましたし
松: 僕は僕で、あこがれの荒川先生にシリーズ構成をお願いした時点で手出ししないと決めてましたから。あ、そういいつつ最初のウチは幾つか注文出しちゃいましたけど。でも全体的にはそんなに話すことないんですよね。収録もそんなに行けなかったし……
なかじま: 一度、上坂さん達とカラオケに行ったのは楽しかったですね。パセラのパパ聞きルームに行って
松: ああ、あれは原作者じゃないと体験出来ないことですよね
丸宝: 作品に対してはないの?
松: いやー、何を言っても上手く伝わらないので
なかじま: そうですねー。原作者の発言って、色んな危険を呼びますしね
松: そうそう。アキバblogさんの方で良かれと思ってやっていたアニメを追いかける短編連載も、小説の内容よりもコメントがいっぱいサイトに転載されて物議を醸しちゃいましたもんね
丸宝: 難しいね、そういうのは
松: でも、スタッフの皆さんとは今でも仲良くさせて頂いてますし、良い関係でお付き合いできているというのがどういう作品だったかを伝えてくれると信じてます
なかじま: 今回もOVA付いてますもんね
丸宝: 確かに、そういうものかもね。監督もスタッフのみなさんも声優さんも頑張ってくれました
松: 作品が終わった後、上坂さんも五十嵐さんもブレイクしましたもんね(笑)
なかじま: びっくりしますよね! 上坂さん、絵も凄いですし。前回のweb特集のイラストは必見レベルですよ
松: あの独特の世界観はロシアとも関係ないと思うので、一体どういう才能なんでしょうね
なかじま: 天は上坂さんに二物も三物も与えたってことですよ!
丸宝: ロシア好きは祝福か呪いなのか判んないけどな(笑)
松: ここまで来たら武器でしょう(笑)
丸宝: なんだか、もう懐かしい感じだね。OVAの収録でも会った時も、同窓会って感じだった
なかじま: ああ。それに松さんはアニメの時は、アニメよりマンガが大変そうでしたよね
松: あー、もう色々記憶が混乱してるくらい忙しかったです
なかじま: もう全部終わったんですか?
松: えーと、YJ版が宮乃先生が体調を崩された関係で2巻で止まってるから、体調が戻ったら3巻が出るはずですよ。描き下ろしの最終話が入るはず
なかじま: 皆さん頑張ってらしたから……心配ですね
松: ホントに。それ以外のマンガ版は好評のうちに全部終わりました。ホットしました……
丸宝: いやいや、頑張ってくれてありがとう
松: そうですねぇ。人生、安請け合いしちゃいけないなって思いました(笑)
丸宝: その辺で印象に残ってることってある?
松: うーん、全部印象的なことばかりなので語り出すと全部語らないと行けなくなりそうです
丸宝: 別に尺の制限はないから、語りたいだけ語ってくれてもいいんだけど(笑)
松: 徹夜になりそうなんでやめときます。でも、漫画家さんにはホントに感謝してます。どれも素敵な作品になりました
なかじま: どれも面白かったですよね。それぞれ違ってて
松: アキバblogさんの連載もあったので、ずーっと〆切だった気がします
丸宝: 凄い勢いだったよね
なかじま: 私も、全部の単行本に描き下ろしがあってBDのパッケージがあって……目が回りそうでした
丸宝: 本当にお世話になりました。皆さんのご助力があって、今回もう一度OVAが作れることになって編集長として感謝しております。
なかじま: こちらこそ、感謝してます
松: 前回のCD同梱版に続いてなので、編集部も大変だったのでは?
丸宝: いえいえ。これからも頑張りますよ。じゃあ、アニメの話は一段落したということにして小説の話に進もうか。ここからは、もう一人参加します
高橋: どうも。高橋です
松: どうも、も何もずっといたじゃないですか
高橋: いやいや、どこから入ったらいいのかなー、と思って。編集長が呼んでくれなかったら、このまま最後まで黙ってなきゃいけないのかと思いました
丸宝: すまんすまん。この高橋が、私に変わってこの13巻から正式にお二人の担当になった訳ですが、どうですか皆さん、感想は
松: 感想って……何を答えれば(笑)
なかじま: 丸宝編集長の時よりだいぶ若返りましたよね。高橋さんの方が十歳以上お若いんでしたっけ?
丸宝: えー、俺の方が若く見えない?
高橋: 編集長の意見に反論するようで申し訳ないんですが、さすがに無理がありますよ
松: あはは、まあなんというか、初手からわがままに付き合って頂いた感じで感謝してます
なかじま: 台湾でのサイン会に一緒に来て頂いたので、だいぶ雰囲気は判った感じですよね。丸宝編集長よりも真面目な方という印象です
高橋: うちの編集長を基準にしたら、だいたいの人が真面目ってことになりますよ(笑)
松: そこがいいところってことにしておきましょうよ(笑)
丸宝: ちょっとちょっと、そこはもっと俺に気を遣おうよ
松: いやいや、『迷い猫オーバーラン!』1巻から始まって、28冊も担当して頂いた訳ですから、心より感謝しています
なかじま: 私を商業デビューさせて頂いた担当さんですから、本当に感謝してますよ
丸宝: いやー、ありがとう。でも、このタイミングで言われると、言わせたみたいだね(笑)
高橋: いや、言わせましたよね
丸宝: うるさいな(笑) いいんだよ。もう何年もこんな調子でやってたんだから。寂しくなりますが、これからはこの高橋を中心にパパ聞きチームは頑張って頂く事になります。改めて宜しくお願いします
高橋: 宜しくお願いします
なかじま: 宜しくお願いします
高橋: じゃあ、ここからは僕が司会を担当させて頂きます。まず、13巻の作業お疲れ様でした。お二人とも、全く遅れることなく仕上げて頂いてありがとうございました。まずは、終わった感想を教えて頂ければ
松: 感想ですか。んー、手応えあります
なかじま: 読んで、お話が動き出した感じはありますね
高橋: 僕は今回から参加させて頂いたんですが、内容とイラストを受け取っていく中で、お二人の息がびったりで驚きました
松: なかじまさんがあわせてくれてるからですよ
なかじま: そんなことないですって。松さんが気を遣ってくれるおかげです
松: 無茶ぶりばっかりですけどね(笑)
なかじま: 結果がよくなればそれが一番じゃないですか(笑)
高橋: 素晴らしいチームですよね。今回、お話が動いたというのは一番はどの点なんですか?
松: 12巻までに編み上げてきた大事なものを、やっと一つずつ紐解いていくところまで来たというか、テーマにダイレクトな部分まで来たというか……
高橋: 最初から決めていた事を書けた、ということですか?
松: そうともいえますし、書いているうちにキャラクターたちが成長した部分に触れ始めた、というか……ネタバレしないでいうのは難しいんですが
なかじま: 挿絵も指定頂いてる、あるシーンがとても印象的ですよね。物語の核心に触れ始める感じで
松: 前回の告白連鎖もそうなんですけど、幾つかキャラを出すときに「このシーンを書こう」と思ってキャラクターを物語に出す事があるんです。今回は、二人のキャラクターに対して最初から決めていたシーンを書けたので、書き終わった後の満足感はありましたね
高橋: 松さんとしては、大事な場面に辿り着いた訳ですね
松: そうだと思います。小説にせよマンガ原作にせよ、突然打ち切られる事もある訳じゃないですか。だからいつでも終わりの覚悟みたいなものはあって、それって必要なのはキャラクターの納得だと思ってるんです
なかじま: 俺たちの戦いはまだこれからだ、ですか(笑)
松: そうそう(笑) でも、いつ終わるにしても何のためにこのキャラクターをお話に出したか、ってのは自分の中にあるわけじゃないですか。だから「この台詞」とき「この場面」はどうしても書きたいっていうのがあって、それが書けたってことです
丸宝: 迷い猫の時も、そういうのあったの?
松: 最後の3冊は、そういう場面の寄せ集めみたいなものですね。まあ、色々ありましたから。書けてよかったです(笑)
丸宝: なるほどね
高橋: 具体的には、どのキャラクターの「大切な場面」を書けたんですか?
松: それは僕の中の事なので、読者には読んで判断して欲しいです。言っちゃったら負けのような気がする(笑)
高橋: なるほど。そういえば、新キャラクターもいますよね
なかじま: それは、対談で言ってもいいんですか?
高橋: えーと、「仁村の部屋で知らない女の子に会う」みたいなのは、確実にあらすじで公開されてますね
なかじま: じゃあ正体はぼかさないと
松: おお、それは話しにくいですね(笑)
なかじま: 仁村大活躍、もしくは仁村いい加減にしろ、って感じでいいのでは(笑)
松: 仁村の新しい一面が書けて楽しい巻でした
なかじま: 仁村、おまえな〜、って感じでした。作中でも祐太にいっぱい突っ込まれてましたけど(笑)
松: まさに。でもこれも結構前から決めてた設定なんですよね。書く機会なかったですけど
高橋: 登場人物が多いのに、みんなホントに個性的で面白いですよね
松: 仁村はモデルいないんですけどね
なかじま: あんな人いたら周りの人間関係は大変ですよ。ある種、佐古がいるより大変かも(笑)
松: 佐古は自分からちょっかいだすタイプでもないですしね
なかじま: 佐古先輩は無害ですからね
松: ですよねー
高橋: 新キャラの女の子も挿絵があって、とても可愛いですよね
松: なかじまさん流石、という感じです
なかじま: ラフもなく「○○に似てる感じで」って発注でした。でもまあ、慣れてるキャラでもあったので、それなりに迷わず描けました(笑)
松: どことなく似てるって難しいですよね。性別も違うし
なかじま: まあ、描く人間が同じなので、普通に描いても何となく似てるのはあるんじゃないですか?(笑)
松: おお、なるほど
高橋: 魅力的なキャラがまた増えた……と考えていいんですかね? 祐太の周りは既に美女だらけですけど
松: いやー、それは……やっぱり、読んでからですかね
なかじま: ネタバレなしって難しいですね(笑)
高橋: 読者の皆さんには、期待して待って頂くとして……じゃあ、先ほども少しだけ話が出ていましたが、限定版のアニメについても少しコメントして頂けますでしょうか
丸宝: 高橋、堅いな。もう少し明るくやった方がいいんじゃないの?
高橋: それは編集長だけですって。普通はこんな感じですよ
丸宝: そうかなぁ……松さん、どう思う?
松: いや、僕はどちらでもいいですけど……
高橋: 横やりは無視して続けましょう。アニメの感想、お願いできますか?
松: とてもいいと思います。原作とは違うアニメの時間軸ですけど、原作っぽいテイストとアニメ版のテイストの中間くらいになったかな、と
なかじま: 遂に栞も登場しましたしね!
松: そうそう。井口裕香さんで北原栞が出てきます。千世と同じだと思うと感慨深いです(笑)
丸宝: 全然違うよね。声優さんって凄いよなー
なかじま: 栞はギリギリでアニメに出られないし、表紙にはなれなかったしで不憫な子だったので、救済されてホッとしました(笑)
松: すべては私の不徳の致すところです(笑)
高橋: なかじまさんはどうですか?
なかじま: ラストの話が、小説とは違うけどちょっと感動しました。あと、最初の話が面白くて……
松: あれ、荒川先生の発案ですよ。さすがへんた……じゃなかった天才
なかじま: はっちゃけてますよねー
松: あのシチュエーションは思いつきませんでした。脱帽です
高橋: よかった。アニメもオススメってことで大丈夫そうですね
松: もちろんです。キングレコードさん始め、みなさんに感謝しています
なかじま: また作れるといいですね
松: ですねー
高橋: 編集部としても、これからも頑張って行きたいと思っていますので、売れてくれることを祈りましょう
丸宝: ホントにね。これからもパパ聞きは大事にしていきたいと思っています。
高橋: さて、じゃあ次は今後の展望を聞いて最後にしましょう。では松さんから
松: えーと、『パパのいうことを聞きなさい!』はまだまだ続く予定ですので、宜しくお願い致します。書きたい事はたくさんあるので、一つ一つ大事にしていきたいと思います。次は久々にひなメインのお話になりそうです。それから、後はもう一つのシリーズ『オトメ3原則!』ももうすぐ5巻が出ます。僕の記念すべき30冊目の文庫になる予定ですので、宜しくお願い致します
なかじま: これからも『パパ聞き』頑張りますので、宜しくお願い致します。
高橋: それでは、これからも頑張ってください。本日は、超時間ありがとうございました!
丸宝: 『パパのいうことを聞きなさい!』はこれから新チームで新たな成功をつかんでくれると期待しています。今後とも、宜しくお願い致します