アーケンをその身に宿したティグルの裏切りによって、ジスタート王国の王都シレジアは陥落した。
戦姫となったエレンとサーシャは王都を脱出した兵たちを率いて、西の国境にそびえるヴァンペール山を抵抗のための拠点とし「戦姫の娘」リュドミラが陣地の構築を指揮した。
キュレネー軍と戦う方法を模索する中、黒弓の使い手アヴィンは、リュドミラが戦姫になることを望む。
一方、ティグルは使徒セルケトによって、アーケンの器になるための儀式をほどこされながら、エレンたちを討つべくキュレネー軍を動かそうとしていた。
絶望の世界で冥府の神に抗う魔弾シリーズ最終章、第二弾。
辺境の地を治める小貴族にして、五年前に起きたブリューヌ王国の内乱を鎮めた若き英雄。弓の名手。21歳。
ブリューヌ王国の内乱に傭兵としてティグルに協力した女戦士。高い剣の技量を持ち、指揮官としても秀でている。21歳。
エレンたちとともにキュレネー軍と戦う謎の娘。剣の扱いに秀でており、不思議な剣を持っている。愛称はミル。16歳。
エレンたちとともにキュレネー軍と戦う謎の若者。弓の扱いに秀でており、不思議な黒い弓を持っている。愛称はアヴィン。17歳。
先々代の『凍漣の雪姫』を母に持つ娘。戦姫になることを期待されていたが、竜具に選ばれず、現在は文官としてサーシャに仕える。21歳。
ジスタート王国のレグニーツァ公国を治める戦姫。『煌炎の朧姫』の異名を持つ。ジスタート王国の最後の砦として、キュレネーとの絶望的な戦いに身を投じる。愛称はサーシャ。26歳。