帝剣のパラベラム 双月のエクス・リブス

帝剣のパラベラム

双月のエクス・リブス

帝剣のパラベラム
双月のエクス・リブス

ストーリー

「神聖裁判をはじめます。アルさまに害を為す者など、死刑以外にありえませんね」
「待て、シルファ。面倒な敵を増やすんじゃない」
神聖フィリア帝国の皇子であり、妾腹の子であるアルヴェールは、皇帝である父を憎み、己の力で名声を得るため、遊歴の騎士として旅をしていた。
旅の仲間は二人。神敵と見做した相手には容赦なく大鎌を振るう一方、アルヴェールをアルさまと呼んで慕い、隙あらば夜這いをかけてくる女神官、「聖女」シルファ。
そして、戦いと食事と英雄伝を好み、アルヴェールと契約を結んだ身でありながら、尊敬する様子が一切ない「セラフィム」のセイラン。
旅の中で、アルヴェールたちは「地底樹」と呼ばれる巨大な魔物に関わっていくこととなる。だが、魔物の裏には、帝国を滅ぼそうと企むひとりの魔術師の暗躍があった……。

左手の魔術刻印を見た女性を虜にする――《寝取り王》の『呪い』を受け継いでしまった少年グレイ=フレイル。
「魔術で女の子をたぶらかすなんて、外道のすることだ」と周囲の人間を遠ざけ生きてきた彼は、寝取りの呪いが通用しない魔術師のアリスと出会う。
「ほ、本当に君は、これを見てもパンツを脱ぎたくなったりしないのか!?」
「あたしはそんなに安い女じゃないわよ!」
《寝取り王》の呪いを解くために、大陸の知の殿堂と謳われる図書館塔《ダンテ》に忍び込む二人。
グレイは謎めいたアリスに惹かれながら、彼女が背負う重すぎる宿命と、この世界にまつわる巨大な秘密と対峙することに――!?
「アリスのために、俺は《寝取り王》になる!」
世界を敵に回した少年と少女の新たな神話が幕を開ける。

キャラクター

著者コメント

川口士

このサイトを見に来てくれた読者の皆さま、ありがとうございます。川口士です。
本作は、『聖剣学院の魔剣使い』などでおなじみの志瑞祐さんにセラフィムをはじめとする世界観を考えていただき、私が登場人物や物語を考えるという形でつくりあげた物語になります。
地上に魔物があふれ、剣で道を切り開くこの世界で、本作の主人公アルヴェールは、ある理由から名声を求めて旅をしています。旅の連れは両想いだけどいろいろと難ありな女神官と、扱いづらいセラフィムの二人。そして、ある町での姉との再会が、彼を新たな冒険へと誘うのです。
彼らの冒険譚が、皆さまにとっての楽しい一時となれば、作り手としてこれに勝る喜びはありません。

早矢塚かつや

どうも、このような素敵企画の末席を汚させていただきます、早矢塚かつやです。
こちらは川口先生が描かれる神聖フィリア帝国の内部に築かれた宗教都市国家ロザディアの中にあるマーリス魔法学院を舞台とした学園モノになります。
祖父の呪いを解くために大陸の知の殿堂と謳われる図書館塔《ダンテ》にやってきたグレイ。そこに隠れ棲む謎の天才魔術師アリス。二人の出会いが地の底に隠されていた書庫の扉を開き、世界の秘密を暴いていく。そして、少年と少女が対峙するそれぞれの運命とは――!
こんな風にいうと、ちょっとワクワクしてきませんかね? 川口先生のと二冊併せて読めば、きっと面白さ倍づけ間違いなしのはずですので、ぜひぜひお手に取ってみてください。

刊行情報

  • 帝剣のパラベラム①

    帝剣のパラベラム①

    文庫版:本体690円+税

  • 双月のエクス・リブス①

    双月のエクス・リブス①

    文庫版:本体690円+税