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新城「いやーおつかれさまでした! ついに完結です、『15×24』! おかげさまで、本当にいい仕事できました」
箸井「ついに完結ですね! いやー、感慨深いです。はじめて読んだときの興奮を思い出します。こんなに面白い小説の挿絵を描かせていただけるなんて、光栄です!!」
新「や、そう言っていただけると……(恐縮の姿勢)……ちなみに、どのへんが面白かったですか。もしくは、最初読み始めた時『最後はどうなる』と思いました?」
箸「最初から最後まで、全力疾走するかのようなスピード感がたまらないです。どんどんスケールが大きくなっていって、まさかこんな展開になるとは、と驚かされることが多く、本当に時間を忘れて読み進めました。最後はやっぱり、徳永と〈17〉の自殺をみんなで止める展開になるんだろうなーと思ったのですが…そこにいきつくまで、こんなにいろんなことが起こるとは!」
新「たしかにそうかも(笑)。あんまり喋っちゃうとネタバレになりますが、だいたい4巻の真ん中あたりから徐々に作者の〈現実を固定しているネジ〉みたいなものがゆる〜くなり始めて、後半は加速度的に『もうそろそろこんな展開してもOKに違いない!』という悪ノリ気分で書いてましたから……最後は**は出るやら***に辿り着いちゃうやら。もはや『24』と言うより『****』」
箸「本当にすごいことになってますよね」
新「ちなみにイラスト担当として、描いてて楽だったキャラってあります? あるいは、あのキャラはまた描いてみたい!とか」
箸「笹浦&マリエももちろん好きなんですが、とくにお気に入りなのは枯野とアキホです。アキホは応援したくなりますね〜。一生懸命なところが可愛い! 描いてて楽しかったのはホノカです。そういえば、マナのそばかすを描き忘れることが多く、よく新城さんにつっこまれましたね(笑)」
新「むはあ。すみません、ほんとに細かいこだわりばっかしで……しかしメガネスキーに加えてソバカスキーである新城としては、マナのソバカスは外せないのです!(←大きめのエコー)あと、マリエのポニーテイル!」
箸「………………」
新「そういえばアキホも、彼女を応援する反応がネット等では多かったですね。書いてる最初は『この子、どうなるんだろ』と心配でしたが中盤あたりから立派に****するようになりまして。よかったよかった。丸宝編集長も彼女がオキニらしいので」
箸「そういえば、そんなようなことを」
新「そうなんですよ。それで先日も……(と、その時、上の階から大きな破裂音と「なんだ君たちは!」という編集長の大声が響いてくる)……あ、また来たな」
箸「え? なんです?」
新「いや、時々あるんですよ。気にしないでください。それに編集長は縄抜けの名人なので」
箸「???……はあ」
新「えーと何の話でしたっけ。ああそうだ、キャラの話だった。嫌いなキャラとか、描きにくかったキャラとかはどうでしょう」
箸「苦手なキャラはやっぱりマーチでしょう!(笑)…しかし、挿絵を描いていくうちにだんだん愛着がわいてくるというか。終わる頃にはすっかり好きになってましたね」
新「マーチ!……ううむ、なるほど。彼の評判というか悪評というか、とにかく読者の皆さんの反応がほぼ全て同じですからねー、彼は。でも新城も箸井さんと同じで、書いてるとだんだん情が移ってくるというか、慣れてくるというか。まぁ本当に身近にいたら『うひゃ〜』とか思うかもしれませんが、こういうタイプもいないと世の中かえってバランスが悪くなるのかなあ、みたいな感慨はありますね。そして、その彼も最終巻で*****が*****って****るとは! いやー人生は奥が深い」
箸「逆に質問なんですが、キャラクター設定を考えるときには特定の人(芸能人だったり、友人知人だったり)をモデルにされたりするんでしょうか?」
新「丸ごとモデルというのは、あまりしないですね……これまでに、一度か二度、知人や映画俳優の容姿を参考にしたことはありますが、それ以外の部分は全然違ったりとか、そういうのはありましたが……あんまし似せちゃうと本人から文句言われそうで怖かったりして(笑)。今回の『15×24』ではどうだったろう。うーむ(しばらく考える)そういえば原稿を書いてるあいだは、伊隅くんは何故か堀北真希の容貌だったのを、今ふと思い出しましたよ。でもその後、箸井さんのキャラデザを見た後は、もう何をどうしても今の顔しか思い浮かばなくて。あとは……あれか、しのぶさんの基本性格。彼女は、新城がファンであるところの某女優/歌手さんに依拠してました。でも、そのくらいかなあ。基本的に、主要キャラの性格というか人生哲学のようなものは、どこかしら新城の中にある断片を持ってきて、ぶわーっと膨らました、という感じですね。あるいは欠点も。だから、なんだかんだ言って、どのキャラの主張も『分かる分かる』と。それぞれ言ってることが正反対でも『うんうん、先生はおまえの気持ちがよっくわかるぞ!』みたいな感じになります。いやほんと、足かけ5年ですからね。中高一貫校の担任みたいなもんですわ」
箸「15人全員が新城さんの分身という感じでしょうか。深いなあ。それにしても、伊隅くんが堀北とは…!(びっくり)最初に聞いていれば、彼のデザインは変わっていたかもしれません」
新「あはは。あそうだ、ここでちょっと『15×24』性格占いというのを考えたんですが……箸井さん、登場するキャラのうち、1)恋人にするなら誰2)結婚するなら誰3)親友になりたいのは誰、でしょう?」
箸「恋人にするならマナ! 結婚するなら笹浦! 親友になりたいのは枯野もしくは在所ですね。あ、ホノカもいいなあ」
新「おおなるほど、ちなみに新城の場合……ん?」
箸「どうかしましたか」
新「え……いやその。えーと」
箸「どうかしましたか。ふふふ」
新「(あらためて箸井画伯の横顔をまじまじと見つめる)うーむどっちなんだろう。や、深くは追求すまい。いやしかし。おほん。新城の場合は1)マリエorしのぶさん、2)マナ……かなあ、3)枯野か藤堂ですなー。5巻に初登場するマスターも親友としては捨て難いですが。むむう、この性格診断は面白いかも。こんどいろいろ応用してみよう」
箸「ちなみに私、地方の出なので東京の地理には疎いんですよ。この作品は東京を駆け巡る話なので、資料を用意するのが大変そうだなあと思っていたら…。なんと、プロのカメラマンの方と新城さんが、大量の写真を撮影してきてくださいました!! その節は本当にありがとうございました」
新「や、こちらこそ。楽しかったですよ、東京巡りは。実際に行ってみて『おお、こうなってるのか!』と本文を修正したりもできましたし。炎天下で歩き回るのは大変でしたが、そういう苦労も楽しさの内といいますか。箸井さんのほうでは、何か苦労話とか、ありましたか?」
箸「絵を描くうえで苦労した点は…けっこう頻繁に着替えるキャラがいるので、混乱しそうだなーと。○時〜○時まではこの衣装、それ以降はこれ、という感じでキャラごとのチャートを最初に作りました。新城さんから設定チャートもいただいたりして、ありがたかったですね」
新「あはは。あのチャートが無かったら、たぶん原稿そのものが完成しなかったでしょうねえ。Excelさん、ありがとう!(隣から受け取ったメモを読んで)え、もうそろそろまとめてくれ? そうですか、えーとそれでは最後に、箸井さんが『15×24』を(もしくはそれと関わった時間を)一言で表現するとしたら、どんな感じでしょう。あ、あと今後のお仕事の御予定とか、告知したいことがあれば是非」
箸「一言で表現、ですか…。「全力疾走!」ですね。4ヶ月で6冊は、ぶっちゃけ、きつかった…^^;お話自体は早くからいただいていたので、もっと早く取り掛かるべきでしたね。いろいろご迷惑おかけしました…。反省」
新「いやいやいや、むしろ作業を集中させたからこそ全力疾走感が画にも出てたんじゃないかと。箸井さんのタッチは大好きなので、また今後ともよろしくお願いいたします(お辞儀)。というわけで、いよいよ完結の『15×24』ですが、今年(2009年)の大晦日の東京を舞台に、頓知・【トンチドット】さんのセカイカメラと連携して、15x24をエアタグで遊んでしまう企画・エアノベルというのを敢行します。はたしてどうなるやら……それでは今後もよろしくお願いしますー!」
箸「よろしくお願いします!!」
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