 |
 |
ベン・トー 5 北海道産炭火焼き秋鮭弁当285円
アサウラ イラスト/柴乃櫂人
定価660円(税込)
 |
あたしと半額弁当、どっちが好き?
「このライトノベルがすごい!2010」第8位ランクイン! |
| 半額弁当争奪バトルに青春を賭ける佐藤洋たちHP同好会は合宿を終え、地元に戻って日常の争奪戦に精進していた。そんなある日、佐藤のかつての憧れのクラスメイト、現在芸能アイドルとして活躍する広部さんが転校生として現れる。傍若無人の振る舞いをする彼女に、案の定巻き込まれる佐藤は、徐々に弁当争奪戦から遠ざかってしまう。さらに、しばしの沈黙を破り、再び立ちはだかる猟犬群たちの乱入で戦闘は激化していき…! 佐藤は「狼」としての誇りを失ってしまうのか!? それとも秋鮭のごとくスーパーに戻ることはできるのかーーー!? 庶民派シリアスギャグアクション、原点回帰の第5弾! |
|
 |
「すまない。……やはりダンドーは健在か、くそ。仕方ない、可能性は低いが佐藤、ダンドーは必ず私がどうにかする。だからお前は何としてでも弁当を――」
「何言ってるんです、先輩一人じゃ無理だ! ホラっ!」
僕は先輩の背中に向けて放たれていた猟犬の掌底を横合いから弾く。いつもの彼女ならそんな攻撃、意にも介さずに対処できるはずだ。見た目以上にダメージが濃いのだ。
「しかし、広部が見ているんだ、弁当を手にするカッコイイ姿を見せたくないのか」
「……だったら、尚更です。彼らは僕と先輩を狙ってきている、それなのに僕だけ背中を向けるなんてできません。それこそ、最悪だ」
そもそも普段ならまだしも、ダンドーを倒さずして月桂冠に手を伸ばせるとは思えなかった。それがある以上、狼全員の狙いは読まれてしまい、猟犬群としては防ぎやすいはずだ。
先輩は周りの連中との攻防を繰り広げながら、僕の目を見てくる。
「バカな奴だな……しかし、それがお前か?」 |
|