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はるかかなたの年代記 3 夜魔が踊る
白川敏行 イラスト/ふゆの春秋
定価650円(税込)
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恋は突然落ちるもの。
カティア、アレット、グロリア。
ユウを取り巻く少女たちの想いは強さを増していく。
だが、少年はもう一人の菫色の瞳の少女と出会う。
彼方の星で、物語は加速する。 |
生徒会長・アレットが所有する別荘にバカンスに訪れたユウたち。
休暇を楽しむ一方で、ユウとアレットは<換象>の<共鳴>の習得を試みる。
<換象>の効果を増幅するこの現象は、快感を誘発させる副作用があり、
二人はそれに恥ずかしがりながらも訓練を続けていた。
一方この地では、恐るべき計画が進行していた。
そこには「天使の抱擁」と呼ばれる薬物を用いて、
街を混乱の渦へと巻き込む「饗宴」を行おうとする
カティアの父親、<鉄の王>の姿が…。
そんなある夜、ユウは菫色の瞳をした一人の少女と出会う。
誰かに面差しの似たその少女に、ユウは目を奪われるのだが…? |
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「ユウ・マミヤ、貴方は私の服装をどう思いますか?」
「どう思いますか、って……」
「似合っているのかそうでないのかを訊いているのです」
早口ぎみに追加説明をする。どうやら恥ずかしがっているらしい。グロリア・レーナーと一緒で、スマートな外見とは裏腹に隙の多い人みたいだ。
ユウは微笑ましい気持ちになりながら答えた。
「似合っています」
マリーはすぐに聞き返した。
「本当に?」
「本当です」
「貴方の信じる神に誓って?」
「信じる神に誓って」
「――そう、だったら嘘じゃないのね」
マリーはホッと胸を撫で下ろした。自分のファッションセンスに不安を抱いていたようで、ユウは首をかしげる。こんなに綺麗な人が、たかが服装のことで不安になったりするものだろうか?
さっき〈チョールト〉が口にした「浮世離れ」という表現が、頭の中に浮かんだ。
――この人は何者なんだろう。 |
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