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ベン・トー 8 超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円
アサウラ イラスト/柴乃櫂人
定価660円(税込)
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TVアニメクライマックス!!
「このライトノベルがすごい!2012」(宝島社刊)第3位ランクイン!
至福のクリスマスディナーはスーパーにあり! |
| 半額弁当争奪バトルに青春を賭けるHP(ハーフプライサー)同好会ではメンバーの白粉に元気がないことを気に掛けていた。佐藤たちは彼女を元に戻そうと奔走する一方、クリスマスに合わせるかのように『最も最強に近い狼』と呼ばれる猛者、サラマンダーが徐々に街へと近づきつつあるのを警戒していた。そんな中、槍水はHP同好会のメンバーと伝統である聖夜のパーティをしようとしていたのだが、白粉、そして佐藤も著莪と別の予定を立ててしまっていて大変なことに――!? トナカイより多忙な「狼」たちの聖夜! 庶民派シリアスギャグアクション、全国の同志へ贈るクリスマス・ギフト! |
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「……また、来年。良い年を、佐藤」
数秒立ちすくんだ後、僕は再び席につくのだけれど……先輩は「帰れ」と冷たく言ってくる。僕は盤面に二枚の駒を置こうとするのだけれど……。
「……何をしているんだ。帰るんだろう、早く行け」
初めて会った時を思い出すような、冷たく、突き放したようなその言葉に、僕は二枚の駒を握りしめた。それを床に叩きつけたくなるのを堪え、盤面の上に落とすと席を立つ。
出来るだけ自然にしたかったのに、椅子は音を立てて転がってしまう。それに先輩の体はビクッと震え、僕もそんなふうになって驚き、胸が苦しくなって数秒、立ちすくんでしまった。
息苦しい沈黙を数秒か、数十秒。耐えられなくなった僕は先輩の横を抜けて帰ろうとした……時だった。
「……あっ、まっ――」
槍水先輩の短い声と共に、椅子を引く音。床に転がる二枚のオセロの駒。
先輩が慌てたように立ち上がり、僕のスカジャンの裾を、引っ張っていた。
僕が振り返ろうとすれば……その手はするりと外れる。
「糸くずが……ついてた。……それだけ、だ」
裾を引っ張ったその手を背に隠し、先輩は俯いて、そう、言った。 |
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