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| ●大賞 |
「うさパン! 私立戦車小隊/首なしラビッツ」 |
| うさぎ鍋竜之介(うさぎなべ・りゅうのすけ) |
| 1987年9月16日生まれ。群馬県出身。群馬県在住。 |
〈受賞コメント〉
審査員の先生方、編集部の方々、そっと評価してくれた下読みの誰か、執筆仲間たち、家族のみんな……全ての人たちにありがとうございます。
おかげさまで、ラビッツの子たちも孤独に戦わずに済みそうです。
登場人物達が淋しい思いをしないように、これからも楽しい作品を書いていきたいと思いますので、ぜひとも応援をよろしくお願いします。 |
〈概要〉
魔動板と呼ばれる金属を噛むことで、ほぼ全ての女性(そして少数の男性)が魔法を使える世界。先の世界大戦では、多種多様な魔動板を搭載した魔動戦車が活躍し、多くの女性兵士達が戦いに身を投じた。その戦いも魔力爆弾が極東の国に投下されて終了した――かに思えたが、爆弾から放たれた魔力の影響で魔動戦車が暴走。 戦争こそ終わったが、無人でも活動する野良戦車が人々を襲い始めたのである。
戦災によって放浪の身となった少女・ニーナは、泥棒のまねごとをしながら生きながらえる日々を送っていた。ある日、彼女は結婚式の残飯をくすねようとしているのを見つかってしまう。警察に突き出されることを覚悟したニーナだったが、結婚式に参加していた少女たちによって助けられる。彼女たちこそ、野良戦車から街を 守る私立戦車小隊……通称・首なしラビッツのメンバー達だった。
かつて戦車隊に所属していたことを明かすニーナ。野良戦車襲撃を知らせるサイレン。大砲を操る砲手がいない首なしラビッツ。
ラビッツの隊長はメンバーたちに向かって言い放つ。
「たった今、新しい砲手が見つかった!」 |
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| ●大賞 |
「オワ・ランデ 〜夢魔の貴族は焦らし好き〜」 |
| 神秋昌史(かみあき・まさふみ) |
| 1985年生まれ、兵庫県出身。大阪府在住。 |
〈受賞コメント〉
この度は大賞の栄誉を賜り、まことにうれしく思います。選考期間中、拙作に関わってくださった諸氏、ことに最終委員の諸先生方には、感謝の念が尽きません。これまでわたしを支えてくださった身近な方々にも、この場を借りて篤く御礼申し上げます。
自分の頭の中だけにあった文章が印刷され、無数に散らばってゆくのかと思うと積年の感慨に震える思いです。力の限りがんばります、どうぞよろしくお願いいたします。 |
〈概要〉
高校二年生であるオズこと佐品直純は、独学により身に着けた魔術で異世界からサキュバスを召喚した。
邪な想いに満ち溢れ、術式が成功すると同時に欲望丸出しで襲いかかるオズだったが、現れた美女は最強の夢魔貴族、【館長】ロセリーことロセリアーニ・エミテオ。あまりにも強大な力を持つ彼女は、十秒触れ合っているだけで雄を死に至らしめてしまうという。
命を粗末にしないでください、などと逆にやさしく諭されるオズだったが、聞く耳持たずめげずたゆまず様々な角度から跳びかかり続ける――しかし、幼き日よりエロの素養を育み、オズ・ザ・ウィザードの通り名をもつお下劣極まりない彼でさえ、人間をはるかに凌駕するスペックを持つロセリーのガードを崩せなかった。
らちが明かないと判断したオズは、召喚儀式の副産物である『偽賢者の石』アゾートを用いて、ロセリーを意のままに操ろうというド外道な試みを敢行する。
しかしそれは、自らが被召喚者に操られる可能性のほうが圧倒的に高い、極めて分の悪い賭けだった―― |
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| ●佳作 |
「ライトノベルの神さま」 |
| 青々(あおあお) |
| 1976年10月25日生まれ。愛知県出身。愛知県在住。 |
〈受賞コメント〉
選考委員の先生方、そして関係者の皆様、この度は佳作に選出していただき、本当にありがとうございます。
受賞の一報を受けた日はどう感じてよいのかわからず、喜びよりも戸惑いでいっぱいでした。受賞コメントを書いている今は、少しずつ大きくなってきた喜びと責任の両方を感じています。
一人でもたくさんの人に楽しい時間をお届けできるよう、微力を尽くして書きたいと思っていますので、どうかよろしくお願いいたします。 |
〈概要〉
さあ、ライトノベルな恋をさせてやろう――大学生になって一ヶ月、一人暮らしにも慣れてきた浩介の部屋に現れたのは、ライトノベルの神さまを名乗る女の子、栞だった。
栞の「付属高の女生徒と、ライトノベルな恋をさせてやる」という言葉に、浩介は思わず肯定の頷きをしてしまうのだが、同時にそれは、できなければ浩介が&s幸になるという契約を結んだことを意味していた。しかも解除は不可で、一年以内の期限付きだったのである。神さま見習いの栞にとっては、契約を履行して浩介を 幸せにすることが神としての格をあげる修行だと言うのだが、見習いらしく特別な力などほとんどなく、浩介がただひとつ授かったのは、三回限定の「お約束のはじまりに対してラブコメな結果を導く」という微妙な力≠セった。
そうして神さま見習いの修行に付き合うことになった浩介は、バイト先の書店で、脚立から落ちそうになった付属高の女の子を微妙な力≠ナ助ける。女の子は五年ぶりの再会になる幼なじみの佳枝で、浩介といい雰囲気になっていくのだが、ライトノベルなイベントを望む栞、掴み所のない店長の春香、執事服が似合うロマンス グレーの真田たちが絡んできて―― |
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| ●佳作 |
「二年四組 暴走中!」 |
| 片山禾域(かたやま・かいき) |
| 1977年7月26日生まれ。福島県出身。福島県在住。 |
〈受賞コメント〉
「アイデア押しのアイデア勝負で最終選考に残ったのですから、上出来でしょう」と、落選時のコメントを考えていたのですが、佳作受賞。「ありがとうございます」としかいいようがありませんでした。
学園ものが書きたい。パズル的な要素も加えたい。そういえば、小学生のときに交換日記をやらされた。じゃあ、全部まとめてやってみよう。
そんな感じで書き上げたこの作品。
見捨てることなく評価して頂いた方々にはお礼の言いようもありません。でも、言わせて下さい。
ありがとうございました。 |
〈概要〉
「このクラスの皆の心を一つにするために、交換日記を始めます。異議のある人?」
委員長たるボスの提案は決定事項とほぼ同意。半数は諦め、半数は諦めずに反対するが、結果は何も変わらない。
こうして、二年四組では交換日記が始まることとなった。
私立伯東高校、二年四組。新米教師が担任を勤めるこのクラスはまさに腐ったリンゴを詰め込まれたダンボールと同意。そのクラスでの交換日記。まともなものになるはずもない。毎日一人ずつ、交代制の交換日記の中では、様々なことが様々な生徒の手によって書き上げられていく。
その日の出来事を無視して、ひたすらクラスメイトの悪態を綴る男。同じく、ショートショートを書き込む男。本名を一切使わずに、手当たり次第に異名をつける男。
さらに腐ったリンゴ達。個人個人が日々問題を起こす。しかし、さすがは腐ったリンゴ達。様々な危機をむちゃくちゃに引っ掻き回す。
二週間、計一二名の手によって書かれた交換日記は、新米教師を嘆かせるという結果だけを招くことになるのだった。 |
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