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戦う司書と虚言者の宴
山形石雄 イラスト/前嶋重機
定価600円(税込)
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| 艶女、激突。 |
| 武装司書たちは、宿敵・神溺教団を滅ぼし、年に一度のパーティーを楽しんでいた。その会場に、館長代行ハミュッツが命を狙う「魔女」オリビアが現れる。オリビアは見習い司書ヤンクゥらに接近し、ハミュッツに不審を抱いた武装司書たちは結束を始める!大激震のシリーズ第7作!! |
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「ようこそ、迷いの道に」
ヤンクゥは立ち止まり、道の横を見る。白木造りのベンチに、一人の女性が座っていた。亜麻色の短い髪と、さっぱりしたワンピースの、きれいな女性だ。
「………ああ、ごめんな、急に声をかけて。たいした用事は無いから気にするな」
女性は、顔に似合わない乱暴な口調で言った。
「……迷いの道?」
「あたしが勝手に呼んでるだけさ。どういうわけか、何かに迷ったり悩んだりしている奴は、この道を歩き回るんだ。
レナスってやつが、ここをぶらついていたことがある。その前には、モッカニアっていう奴がここを歩いていたよ。聞いたところによると、ミンスってのが同じように道を歩いた。そうそう、ヴォルケンってのもいたかな」
女性が語った名前には、聞き覚えがある人が何人かいる。それは、たしか全員が。
「ジンクスが一つあってな。この道を迷いながら歩いた奴は、必ずバントーラ図書館から消える。不思議だよな」
女性はそう言って笑った。今気がついたが、時折彼女は、足を叩いてほぐしている。彼女も散策の途中だったのだ。
「あなたもですか?」
「ああ。君もだな、尻尾頭の少年」 |
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