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紅 〜ギロチン〜
片山憲太郎 イラスト/山本ヤマト
定価660円(税込)
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| 全てを切り裂く《斬島》の刃に立ち向かう! |
| 商売敵の悪宇商会からスカウトされた真九郎。まだまだ半人前の自分を磨くチャンスと思い契約を考えるが、最初の依頼を聞いて破談にする。依頼内容が少女殺害だったからだ。真九郎は少女を守ろうと考えるが、悪宇商会の殺し屋・斬島切彦《ギロチン》が待ち構えていた。 |
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「何が五十人抜きだ! 俺とリアルファイトすっか?」
たかがゲームで、と真九郎は呆れてしまうが、この程度の理由でも人を殺すのが現代社会。店員が止めに入る気配もない。
「何とか言えや!」
鼻ピアスの男は尻ポケットからナイフを出し、少女の眼前に突きつける。少女はそれを、ぼーっと見つめていた。この事態に思考が対応し切れていないのか、顔に怯えの色はない。
真九郎は、近くにあった灰皿を手に取った。天井に並ぶ蛍光灯を目掛け、灰皿を投げる。火花を散らしながら降ってくる蛍光灯の破片に、男たちが僅かに怯んだ。その隙に、真九郎は少女に駆け寄る。腰に手を回して助け起こし、無言でダッシュ。もちろん、少女を連れてだ。そのまま通路を走り抜け、二人は近くにあったトイレに飛び込む。ドアを閉めて数秒後、男たちの走る音がトイレの前を通過。出来る限り、暴力は避けたい。
「……あの」
背後にいた少女が、真九郎の背中を指でつつく。
そして申し訳なさそうに言った。
「……わたし、処女です」
「は?」
振り返った真九郎の顔をぼんやりと見つめ、少女は小声で続ける。
「……お気持ちは嬉しいのですが、いきなりトイレというのは、ちょっと、どうかと」 |
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