R.O.D
第十一巻
R.O.D
R.O.D 11
倉田英之 スタジオオルフェ
イラスト/羽音たらく
定価540円(税込)
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読子、RE リターンズ!!
読子が帰ってきた! 読子が帰ってきた! お帰りなさい!本文庫最大のヒット作、最高傑作が帰ってきた。フィナーレに向かって加速している。グーテンベルク・ペーパーをめぐる最後の戦いが、神保町、インド、英国、中国……で繰り広げられる。編集長が興奮している!
モノクロ カートはスピードを制限できず、カーブを曲がり損なったか宙へと飛んだ。
 唖然、と見守るウェンディとねねねに、天地逆になった体勢のドライバーが手を振った。
「……やぁ!」
 ドライバーはそのまま、二人の視界を横移動し、事故防止用のクッションプレートに激突した。咳き込むようにエンジンが、その音を絞っていく。
「……あれなの? あんたのお友達」
「……はい。シャールク・デブガンといいます」
 カートの下から、爽やかに笑いながら男が出てくる。外観は二〇代の半ばぐらいか。そこそこに美男で、ウェンディより少し肌の色が濃い。
「いやぁ、死ぬかと思ったよ!」
 軽薄そうな口ぶりにアロハシャツ、ジーンズ。ねねねの脳内にある大富豪像とはほど遠い。
「悪い人じゃないんですよ」
「……全面的ないい人にも、見えないけど」
「いやしかし、最期に観る光景が、こんな美女二人だったら、後悔することなんてないね」

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