
『異世界除霊師』
及川シノン

『異世界除霊師』(いせかいじょれいし)
及川シノン(27歳)※年齢は応募時点
- 【著者プロフィール】
- 1994年生まれ。宮城県出身
- 【受賞コメント】
- この度、審査員特別賞という栄誉を頂きました及川シノンです。
まずは一次から最終まで審査して下さった、全ての関係者の方々に御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
前回の集英社ライトノベル新人賞にも応募しており、その時は二次選考を突破できませんでした。ですが自分のやりたいこと、作中で伝えたいことをシッカリ汲み取ってくれた上で、長所短所を審査して頂けた印象でした。
なので今回の自信作は、是非ともダッシュエックス文庫に……と思って投稿したところ、数ある作品達の中でも特に面白いと思って貰えたことは、何よりも嬉しいです。
しかしココがゴールではなく、スタート地点に立ったに過ぎないという自覚を持ち、今後もより一層の精進をしていこうと思います。
編集部や審査員の方々に恩返しできるよう、そして何より読者の皆様に楽しんで貰えるよう、商業ライトノベルというホラーよりも恐ろしく、それでいて魅力的な世界に、全身全霊で立ち向かっていきたいと思います。
- 【作品あらすじ】
- 「剣も魔法も使えないお前を、これ以上ウチで使い続けることはできない」
壮大な旅に憧れる神官の『レイジ』はある日、冒険者の仲間達からパーティを追放されてしまう。
拳に宿る『除霊』のスキルだけは唯一持っているが、剣も弓も得意ではなく、
神官でありながら回復魔法のひとつも使えないせいだった。
頑固者であるがゆえに「コッチこそ願い下げだ」と追放宣言を受け入れるが、
明日からどうやって生きていくかの目途は全く立っていなかった。
その日の夜。レイジや仲間達が泊まる宿屋に、女性の悲鳴が響き渡る。
声の主――最強の冒険者である勇者『セフィラ』は、実は大の怖がりでオバケ嫌いな少女だった。
宿屋の中で次々と巻き起こる心霊現象。仲間達を襲う恐ろしい亡霊。
勇者すらも恐怖させる邪悪な怨念。極限状態のスリラーナイトに、『役立たず』と見なされた神官レイジが立ち上がる。
「――さぁ、除霊の時間だ……!」
目指す冒険の先は魔王城ではない。事故物件な宿屋に、悪霊の館、そして廃病院。
この物語は、一撃(ワンパン)で幽霊を消滅させる最弱の冒険者レイジが、
勇者セフィラと共に戦慄怪奇超常現象へ立ち向かう、痛快除霊アクションホラーファンタジーである。
