武人外剣虎(ぶじんがいさあべるたいが)
(かわなべ・かしま)(31歳)※年齢は応募時点
- 【著者プロフィール】
- 1987年生まれ。栃木県出身、在住。
- 【受賞コメント】
- 感謝です。
今の想いは兎に角それに尽きます。
小説を書き始めてからこれまで、書いては落ち、書いては落ち、幾度の落選を繰り返し、その度にうなだれもう駄目だと不貞寝。午睡より眼が醒めれば何糞と再起し、また執筆活動に取り組んで参りました。
そんな悪戦苦闘の中でお電話を頂いた時には、すわ白昼夢を見るに至ったか、と己が正気に疑いの眼を向ける程に驚いたものです。
前期入選が決まってからも、果たしてどうなるものかと、ネガティブとポジティブを行ったり来たりの情緒不安定さで、日々を危なっかしく過ごしておりました。
その分感激もひとしおで、この度の受賞には、選んでくださった審査員や編集者の皆様、そして暖かく見守ってくれていた親類縁者への感謝しかございません。
いえーい。
望外の喜びを発露できました所で、これからはより一層の精進に励み、誠心誠意小説を書いていく所存です。
- 【作品あらすじ】
- 遥か昔、日の本では多種多様な種族による長きに渡る戦乱の世を終え、幕府の統治による安寧がもたらされていた――。
「――斬って頂きたい御仁がいるのです」
強者との斬り合いを望む無名の浪人、腑分獣臓(ふわけ じゅうぞう)は、至高の美貌を有した妖精(えるふ)、化野吟火(あだしの ぎんか)を助けた縁により、頼み事を持ち掛けられた。
吟火の狙いは、天下に名だたる大称号、無双番付『武人百景』に名を連ねたる魔剣を携えし剣豪、玖珂弾正(くが だんじょう)。
天下無双の兵法者を目指す獣臓は吟火の奸計に敢えて乗り、双方の思惑が一致。
吟火の策謀と獣臓の戦いが始まる。
この時代に刀を握りしは、誰も彼もが剛力豪傑。
剛腕粗暴、快刀乱麻断つ。植草理一(うえくさ りいち)。
怨念決死剣。蒔田小文吾(まきた こぶんご)。
老齢峻厳、古豪のエルフ。搭乗蔵人(とうじょう くらんど)。
更には幾人もの剣士を囲う悪徳の大商人、伊勢家忠満(いせや ちゅうまん)までを相手取り、幾多の障害を乗り越え、獣臓と吟火の二人は、玖珂弾正と『魔剣』にまで辿りつけるのか否か。
剣士であらば、抜かねばならぬ。怒れる虎が、戦えと咆え立てる。
強き者が貌合わせれば、命尽き果てるまで刃斬り結ぶは必定――。
――幻想無頼剣劇ここに開幕。
激情版視覚型恋愛錯誤(げきじょうばんしかくがたれんあいさくご)
(とこよだ・けんと)(25歳)※年齢は応募時点
- 【著者プロフィール】
- 1993年生まれ 愛知県出身、大阪府在住
- 【受賞コメント】
- 初めまして。常世田健人と申します。
拙作が審査員特別賞という栄誉ある賞を授賞し、人生何が起こるかわからないなと思いました。
個人的にかなり良い出来ではないかと思っていた作品が一次選考落選だった一方で、自宅で一人酒浸りながら「少し前に改稿した過去作をこの勢いで投稿してみるか!」と出してみた作品が新人賞授賞です。
酒の勢いで授賞しました。
こんな新人で申し訳ございません。
そして、昨今の状況を受けて、私は『授賞式に出席したことが無い新人賞授賞者』になりました。
まず間違いなく今後の人生で二度と味わえない経験かと思われます。賞の景品は郵送で家に届くそうで、このコメントを書いている時にはまだ届いておりません。到着が楽しみです。
これまで支えて下さった方々、本当にありがとうございます。
私の作品を読了・評価してくださった方々、本当にありがとうございました。
拙作を、少しでも多くの方々に、少しでも楽しんでいただけたら非常に幸いです。
- 【作品あらすじ】
-
「しゅきです! 付き合ってーー」「ごめんなさい!」
とある男子高校生の一世一代の大告白である。
が……僕の想いは瞬殺で打ち砕かれた。
今は人生で3回訪れるという「モテ期」がきたことをお知らせされる時代。
そのモテ期中は百発百中、告白が成功すると言われている――。
高校2年生、大井戸公也、ただ今思春期真っただ中。「モテ期」はいまだ未経験。
だけどそんなの待ってられない!
可愛い彼女を作って、キラッキラの青春ライフを送りたいんだ!
変わってやるーーそう決意し、モテ研究に勤しんだ僕に恋の女神は微笑んでくれるのかーー。
恋に恋する冴えない男子高生が大奮闘。笑いあり涙あり?の青春ドタバタラブコメディ!