可憐なる暴君――それは《歪空》の姫。

大晦日を乗り越え、新たな年を迎えた揉め事処理屋の紅真九郎。崩月家で夕乃たちと穏やかな正月を過ごしていたが、そこで、冥理から奇妙な話を持ちかけられる。真九郎との見合いを望む少女が現れたというのだ。 しかも、その少女は裏十三家の筆頭《歪空》の一人娘。断ると崩月家に迷惑が掛かると考えた真九郎は、その見合い話を受けることにする。しかし、二人の出会いは紫にまで影響を及ぼしてしまう……。それが解決する間もなく、真九郎のもとに新たな仕事の依頼人が訪れる。困難な仕事内容に、真九郎は判断に迷うのだが……。
圧倒的な力を背景に社会に闇を生み出そうとする敵に、真九郎は戦いを挑む!

『紅』新装版
二人の出会いが、世界を変える!

揉め事処理屋を営む高校生、紅真九郎のもとに、とある少女を守るという依頼が舞い込んできた。
少女の名は、九鳳院紫。世界屈指の大財閥の御令嬢。詳しい事情を聞かされぬまま、真九郎は紫との共同生活を開始する。
紫の登場は、幼なじみの情報屋・村上銀子や、師匠の孫娘・崩月夕乃、また真九郎の住む五月雨荘の住人たちとの騒がしい日常にさらに拍車をかけることに。
我儘ではあるが、純粋な紫に触れていくうちに、真九郎は自らの心に変化を感じ、次第に打ち解けていく。だが、二人の距離が近づいてきたある日、最悪の使者が終わりを告げる。宿命、楽園、そして紫の願い。全てを知った真九郎の選択は……。

『紅~ギロチン~』新装版
すべてを切り裂く、《斬島》の刃。

駆け出しの揉め事処理屋、紅真九郎にかかってきた一通の電話。それは、商売敵である悪宇商会からの勧誘だった。
一度は応じた真九郎だが、最終課題に出されたのは、なんと暗殺計画への参加。標的となるのは、一人の病弱な少女。真九郎は当然のごとく拒否し、交渉は決裂。そして暗殺阻止へと動き出す。
しかし、踏み込んだ闇はあまりに深かった。立ち塞がる悪宇商会の殺し屋・斬島切彦。裏十三家の一つ《斬島》で殺し屋稼業を継いだ人物。
その恐るべき刃は、真九郎と紫の仲までも引き裂き、さらなる窮地へと追い詰める。そして少女の背負っている運命は、真九郎の過去に繋がっていて……。

『紅~醜悪祭~』新装版
真九郎に降りかかる、至高の悪。

駆け出しの揉め事処理屋、紅真九郎は、紫と初めて迎えるクリスマス目前、プレゼントに悩んでいた。どうにかその内容を決めた矢先、銀子から一つの凶報がもたらされる。それは、真九郎の目標である柔沢紅香の死。突然のことに信じられない真九郎は、ただ混乱するしかなかった。
そんな中、真九郎のもとに仕事の依頼人が現れる。瀬川静之、6歳。姉の早紀を探して欲しいという彼女の依頼を受けた真九郎は、早速動き出す。そして早紀の情報を辿って訪れた店で、真九郎は星噛絶奈という少女に出会う。その少女も、人を捜しているというのだが……。
守るべきもの、進むべき道。真九郎の心が向かう未来は?

ダッシュエックス文庫

紅 ~歪空の姫~

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