・HP同好会
主人公たちが所属する同好会。
元々は部≠セったが、現在、所属人数の関係から同好会≠ノ格下げとなった。しかし特別に部室が貸し与えられている。
本来はスーパーで半額になった弁当を如何にして手にするか、ということを研究、実行するための組織であったが、現在はあやふやな存在となっている。
何も知らない人が読むと、確実に『ホームページ同好会』と間違われるが正確には『ハーフプライサー同好会』と読む。
・狼
スーパーでの暗黙のルールを理解し、誇りを持って半額弁当の奪取に当たる人間のことを指している。
無論、実際の狼は半額弁当を求めてスーパーに行ったりはしない。
またよく狼には凶暴なイメージがつきまとうが、実際にはそれほどではなく、縄張りを荒らしたり不用意に刺激したりしない限りまず人は襲わないとされる。
・犬
半額弁当を狙ってスーパーにやってくる未熟者を指している。
余談だが、猫派か犬派かと問われれば著者は犬派。それも大型犬が特に好き。
・半額神
総菜、弁当等に半額シールを貼る店員のこと。敬意をこめて神≠ニ称えられている。
・サバの味噌煮
サバを味噌で煮込んだもの。うまい。
・ザンギ
北海道の人間からすると鶏の唐揚げの代名詞的存在。北海道の若者の中にはザンギが地域限定の存在だと知らない者も多い。
ただの唐揚げと同一視する人もいるが、実は別物とする場合が多い。しかしながらその名前の由来同様、唐揚げとの境界線は不鮮明である。
著者の持論からすると、醤油等で濃いめに下味がつけられ、卵と小麦粉(または片栗粉)を混ぜた衣をまとってから揚げられたものをザンギとしている。
また通常の唐揚げと違って、ザンギは大きい塊状の場合が多い……と思う。
・うなぎ
昨今、産地偽装などで何かと話題のお魚。
知っての通り夏、それも土用の丑の日などによく食べられるが、実は冬が旬だったりする。
作中(三巻)においては、主に蒲焼を指している場合が多い。
どうでもいいが著者の母方の祖母は、昔から何かある度に「うなぎは? 食べる?」とすすめてくる。
・ちらし寿司
かなり豊富な種類がある寿司の一種。具を載せたり、混ぜ込んだりするタイプのものがある。またその具も刺身などの生ものを初め、加熱された魚介類や山の幸など様々である。
作中にて登場する『花火ちらし寿司』は夏のお祭の最中に作られる弁当のため、あえて足の速い生ものは使っていないタイプのもの。
・二つ名
主に《狼》の中から特出した強さ、個性を有する者に自然と付く本名とは別の名のこと。あだ名。
基本的にその者の見た目や、戦闘スタイル、経歴などから付けられる。
ただしある程度有名になれば《狼》でない者にも付けられる場合もある。
・氷結の魔女
HP同好会の会長、私立烏田高等学校二年、槍水仙の二つ名。
その名は、スーパーでの悲しい過去の出来事が由来となっている。
・魔道士(ウィザード)
私立烏田高等学校三年、金城優の二つ名。
彼の服装や雰囲気等に加え、圧倒的な強さ故に熟練者の意味合いとして、その名で呼ばれている。
・名もなき狼たち
二つ名を持たない狼は無数に存在する。
もちろん二つ名を目指して日々奮闘する者もいるが、ただ自らの食生活のために戦っている者も多い。彼らが戦場に赴く理由は人それぞれである。
なお、作中における主な者たちには次の四人がいる。
○顎髭の男:烏田高校の生徒。見た目はチャラいが、意外と中身はしっかりしている。
○坊主頭の男:烏田高校の生徒。何もしていないのに某作品のキャラのモノマネをしていると間違われることがある。
○茶髪の女:烏田高校の生徒。大変いい胸を有する。
○ジャージの男:がっしりとした体格の男。カゴと筋力を合わせた技を使用する。何故か佐藤からはジョニーと呼ばれている。
・《ガブリエル・ラチェット》
丸富大学の庶民経済研究部に所属する諜報組織。特定の状況においては組織的な戦闘を展開することもあった。
現在(三巻において)はすでに解体されたが、今なお構成人員を含めその詳細は秘匿にされており、唯一判明しているのは頭目であったのが、丸富大学二年、二階堂 連だということだけである。
・古狼
一般的に一線を退いた狼のことを指すが、明確にそれと定める基準はない。
ただ、現役時代に名を轟かせた二つ名持ちか、それに準じる強さと経験を有した者に対して使う場合が多い。
・《毛玉》
猫背長身の、銀面眼鏡にアフロ頭という特徴的な姿をした狼。オンボロのスーパーカブに乗り、広範囲に渡って活動し、情報屋のような動きをしている。
・変態
動物が成長の途中にその生態及び形態が変化すること。
また同時に健全ではない性的嗜好に対してもこう呼ばれる。
そして東区の一部の狼の間では佐藤洋の二つ名であるとされている。
どうでもいいが、外国ではHentaiと書くと、エロい日本製のアニメ、漫画、ゲームなどの作品全体を指す。
・《ツードッグス》
沢桔梗と沢桔鏡によって付けられた、佐藤洋と二階堂連のコンビの二つ名。
・「筋肉刑事(マッスル・デカ)」
現在、一部ネット界隈で話題になりつつあるハードボイルド・マッスル・アクション小説。その読者を引き込むストーリーと迫力のアクション、そして繊細かつダイナニズムに溢れる濡れ場に定評を持つ。現在も『The novel of Four o'clock』というホームページ上で新作が発表され続けている。
・栗おこわ
秋の味覚。
餅米を蒸した米飯のことをおこわ≠ニいい、これに栗を入れたもの。
赤飯に栗を入れたものも栗おこわと言われるが、ベン・トーにおいては具材が栗だけのものを指す。
栗おこわに使用するのは甘みは少ないものの、実が大きく、ほっくりとした食感が特徴の和栗が良いとされている。
みなさん、どうも、冬だけが適切な季節……そうデブです。いえ、アサウラです。
いやぁ、もう2011年もクライマックスですね。今年は多くの意味で激動の一年であり、多分一生忘れることのない年になったかと思います。
震災、ベン・トーのアニメ化・漫画化、深夜に集英社のお金でタクシーに乗った際に突発的に始まったおじいさんの相撲講座(ノンストップで1時間コース)……本当、いろいろです。
しかしそんな年であっても季節は巡り、もうすぐクリスマス。そんな時に、作中でもクリスマスがテーマとなるベン・トー8を出せるのは何とも光栄の極みです。
(何気に作中の曜日等も現実のそれに合わせていたりします)
メディアミックスに至るまで応援してくださった多くの読者様はもちろん、一人で外に出ると変な目で見られるから当日は家に引き籠もるのが決まりとなっている、私のような孤高のクールガイの方々にも是非お手に取っていただきたく思います。
……きっと、柴乃さんの素晴らしいイラストがクリスマスという日に最高の彩りを添えてくれるはずです。
何はともあれ、もう年末。
今までもそうでしたが、今年も多くの方に助けられ、アサウラ自身はもちろんベン・トーもまた生き抜くことが出来ました。
本当にありがとうございます! そして、今後ともよろしくお願いいたします!!