【今まで(1〜12巻)のあらすじ】
晴れて大学生となり、新たな生活を前にして胸を躍らせていた瀬川祐太。イケメンの友人仁村と出会い、モデル顔負けの超絶美少女莱香と知り合って大学生活を歩み始めた頃、唯一の肉親であり、育ての親といえる姉の祐理がやってきた。祐太は姉の結婚相手が×2のおじさんということもあって、わだかまりを持っていたのだが、姉に言われるまま姉の娘に会いに出かける。
そこで長女の『空』、次女の『美羽』三女の『ひな』と出会う。その直後、祐理夫妻が乗った飛行機が行方不明となり、三姉妹は別々の場所に引き取られそうになってしまった。
祐太は姉が自分を引き取った時のことを思い出し、大学生であるが三人を引き取ることを親戚の前で宣言。空たちは大人の反対を振り切り、祐太との暮らしを決意した。
子供たちだけの慣れない生活に苦労しながらも、過酷な環境を四人が力を合せることで乗り切っていく。さらには仁村、莱香といった大学のサークル、ロ研の仲間たちの助けもあり、ついには親戚たちの協力も取り付けた。
待望のゴールデンウィーク、長期休暇をとったサーシャに家を任せてロ研の仲間たちと住み込みのアルバイトに精を出す祐太。わずかの間、別々に暮らす事で家族としての強い結びつきを改めて実感することになった小鳥遊家の面々。ゴールデンウィークが終わった直後、祐太は菅谷ミキから大胆な告白を受ける。申し出は断ったものの、ミキの告白は莱香や栞そして空の心に微妙な影を落とした…。二女の美羽はこれまでぎこちなかった実母サーシャとの関係を、わずかな同居期間にもかかわらず、確実にかけがえのないものへと変えていた。
一方、長女の空は自分を産んですぐに亡くなった実母のことをまったく憶えていなかった。その寂しい心を知ったサーシャは、空に亡き母が残した日記の存在を教える。そこには生まれたばかりの空に向けた実母「渚」の言葉が綴られていた。自分の記憶にはいない、実母の深い愛情が刻まれた小さなノート。亡き母の手書き文字を読む空の頬をひと筋の涙がつたった。
キャラクター紹介
・瀬川 祐太(せがわ ゆうた)
物心のついた小学生のころに両親を亡くし、当時高校生の姉:祐理が親代わりと育ててくれた。おかげでシスコン。四年前に姉が結婚してからは、一人暮らしをしている。
まさに普通の大学生。しかし、姉夫婦の事故を境に、三姉妹のパパ代わりになることを決意する。
多摩文学院大学文学科二年生。路上観察研究会、通称:ロ研に所属。
莱香さんに憧れていて、ロ研に入ったのもその関係。
・小鳥遊 空(たかなし そら)
小鳥遊三姉妹の長女で、茶色味がかったセミロングの髪にリボンを結んだ美少女の中学三年生。
前髪から一本飛び出たアホ毛が、本人いわくチャームポイント。
両親が飛行機事故で生死不明となり、父親の再婚相手であった祐理の弟:祐太のもとに姉妹三人で身を寄せる。
妹たちのことをよく考えていて、自分がしっかりしなければと常に頑張っている。
みんなのために料理などがんばってみるが、腕はイマイチ。
家の中ではハキハキしているものの、外に出ると内気になってしまう。特に男の子が苦手。
パパ代わりとなった祐太のことは、「パパ」ではなくもっと「別」の視点で見ている。
・小鳥遊 美羽(たかなし みう)
小鳥遊三姉妹の次女で、金髪ツインテールの美少女小学五年生。
十歳ながらにアイドル張りの美貌を持ち、クラスの男子には熱烈なファンが多数。
祐太を「頼りない年上彼氏」と紹介し、美羽をめぐるバトルを見事に平和解決させるなど、すでに小悪魔系女子力をいかんなく発揮している。
しかっり者の姉ががんばりすぎていたりすと、さりげなくフォローする。
・小鳥遊 ひな(たかなし ひな)
小鳥遊家三姉妹の三女。天使の四歳、保育園児。
祐太をおいたんと呼び、サラサラの黒髪を持つ非常に愛くるしい美幼児。
ウサギのぬいぐるみが大好き。
最近は、シャンプーハットを使って1人で頭が洗えるようになりました!
祐理が産んだ娘のため、祐太にとって唯一血のつながりがある姪。
・織田 莱香(おだ らいか)
多摩文学院大学、通称:タマブンの人文学科三年。ロ研所属。
大学一の巨乳とナイスバディを誇る超美女。ソバージュのロングヘアが魅力的である。
主席入学を果たした当初、いろんなサークルからの勧誘の全てをはねつけ、および数え切れないほどの男子からのアプローチを受けるが、その変人っぷりに脱落者続出で今に至る。
感情表現が苦手で無表情だが、可愛いものが大好き。
空、美羽、ひなの三姉妹などは、ほおずりするほど好き。
・北原 栞 (きたはら しおり) ※2巻より登場
小鳥遊邸のお向かいに住む女子高生。黒いストレートロングヘアを、片方だけリボンで結んでいる。
生徒会に所属するまじめな生徒だが、少々正義感が強すぎる傾向もあり……?
小鳥遊三姉妹を密かかつ大胆に見守っている。
思い込みが激しく、やや暴走気味。
一時、祐太を不審人物と思い「鬼畜討つべし!」と心に決めていたが、現在は誤解も解けている。
ちなみに制服はセーラー服。
・仁村 浩一(にむら こういち)
祐太と同じタマブン二年。新歓コンパで知り合い、ともにロ研へと入る。
イケメンで、女好き。しかももてる。
なぜか祐太と意気投合して、以前の祐太の古アパートに入り浸っていた。
祐太が引っ越した後は、そこにちゃっかりと移り住む。
・佐古 俊太郎 (さこ しゅんたろう)
通称:ロ研の会長。多摩文学院大学四年。
何度三年を繰り返しているのか不明で年齢不詳。横幅広く甲高い声が特徴。メガネ。
顔が広く、思いもよらない知人がいる。
幼い少女を至高の存在として愛し、美羽を女神を崇める。もちろんお触り禁止は絶対条件。
突飛な行動が目につくが、根はまぎれもない善人。
・小鳥遊 祐理(旧姓:瀬川)
祐太の姉。高校生の時に両親を亡くしたが、祐太の親代わりとなる。
4年前に結婚し、夫・信吾との馴れ初めは秘密のベールに包まれていたが、後日判明。祐太を驚愕させる。
空と美羽。そして自分の産んだひなの5人で幸せな家庭を気づいていたが、ある日飛行機事故により夫婦とも生死不明のまま、乗客全員死亡の発表がなされた。
・小鳥遊 信吾
三姉妹の父であり、祐太の姉:祐理の結婚相手。
祐理との再婚前は、×2にして空・美羽という娘を持っていたが、その後祐理との間に三女ひなをもうける。
祐理に頼まれ留守番としてやってきた祐太とは、数年ぶりの再会。
その際に愛娘を狙う変質者と思い込み、祐太を靴べらで成敗しようとした。
・佐原 よし子
祐太と祐理の父親の姉。背が低く恰幅のいいおばさん。未亡人。
息子と娘がいるが、二人ともすでに自立している。
まだ未成年である祐太たち四人の生活が、乱れたりしないか目を光らせている。
祐太たちを厳しい目で見ているが、それは優しさの裏返し。
腕利きの保険外交員。家事万能だが犬が苦手。
・サーシャ・イリイーニチナ・ガガーリナ ※4巻で登場
美羽の実の母。モデルで実業家。信吾との離婚と美羽との別れには深い経緯があるらしい。
・小鳥遊・伯父
三姉妹の父である信吾の兄。
小役人の風貌を持つが、中身は「娘LOVE」の信吾そっくりで「姪LOVE」。
姪を惑わす者には、靴べら片手に戦う気満々。
・北原 母 ※2巻より登場
小鳥遊邸おむかいの北原家、母。
元保育士。
・前島 大機 ※2巻より登場
空が通う私立中学のクラスメイト。
声が大きく、直情型。短髪で目つきが悪いので、それだけで空は怯えてしまう。
空のことを特別に思っているのが他の人にはバレバレなのだが、気づかれていないと思っている。
それが成功しているのは、空本人のみ。
空が所属している合唱部部長に就任したが、進級後はクラス替えにより空と離れた。
・谷 修二 ※2巻より登場
空の同級生。陽子に片思いしている。
・花村 陽子 ※2巻より登場
空が通う私立中学のクラスメイト。
文芸部部員だが、ピアノが弾ける人がいない合唱部には、手伝いとして参加している。
どうやらオタク少女らしいが、その趣味に後ろめたさはない様子。
兄が、祐太の通う多摩文学院大学にいる。
・岡江 清美 ※2巻より登場
空が通う私立中学の合唱部部長。
ラリアットからネックブリーカードロップをコンビネーションで決める。格闘技マニア。
可愛い女の子が大好きで、自分の回りに侍らすために部長となったと豪語する女傑。
・花村先輩
ガチムチ。
苺大福が売りの花村製菓工場の秘密を守るため、作業に借り出した後輩部員たちとともに日夜努力を続ける。
「苺大福は、森の動物さんたちが作っているんだ!」
アメフト部キャプテン。
サブキャラクター
・保育士さん ※1巻より
以前、八王子の祐太のアパートで三姉妹が暮らしていた時、ひなが通っていた保育園の保育士さん。
・保育士さん ※2巻より登場
ひなの通う池袋のはずれにある保育園の保育士さん。
・高知の広義伯父 ※1巻より
小鳥遊家の親戚。
小鳥遊夫妻のお葬式で、三姉妹の一人なら引き取れると言われていた。
・某大学ラグビー部部長 ※1巻より
多摩文学院大学近くの山を越えたところにある大学のラグビー部部長。
彼女が仁科によろめいたため、彼の部屋の前で待ち構えていたとか、いないとか。
・たかしくん ※1巻より
八王子付近の保育園にいた男の子。
さらさらのおかっぱヘアー。
ひなにほっぺたへのチューを伝授したため、祐太にとっては幼くとも敵認定。
・よしきくん ※2巻より
美羽を愛する男子小学生の一人。
祐太を「頼りない年上の彼氏」と紹介され、ショック大。
・美羽を愛する男子小学生たち ※2巻より
美羽にめろめろである。
祐太を「頼りない年上の彼氏」と紹介され、ショック大。
・ヒロミちゃん ※2巻より
祐太たちが学祭で開く喫茶店のために、ウエイター修行をしたカフェ(バー)のオーナー。
本名かどうか不明だが、とりあえず名字は分からない。
背が高くて、身幅は広く、ヒゲは濃いが女言葉。まつげにマスカラは当然。
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