【神秘の恩寵】

・聖獣

 神に等しき存在として国家を守護し、神秘と奇跡を授ける。一九世紀のなかば頃、次々と世界に降臨した。東方ローマ帝国の白銀双狼(レムス・ロムルス)、大英帝国の黄金獅子(スリーライオンズ)など、数十体がいる。世界にいにしえの英雄たちを甦らせ、レギオンをはじめとする神秘的存在をあたえたのは彼らである。

・天龍公

 皇国日本を守護する龍神。全長は一〇〇メートル前後。全身が白銀色に輝いている。

・姫、聖獣の血をひく娘たち

 国家の守護神である聖獣。その配偶者たる巫女はときに女児を産む。この聖なる血筋につらなる姫たちは寿命とひきかえに聖獣へ直訴し、奇跡を起こしてもらえる。まれに神秘的能力にすぐれた者も誕生する。

・随獣

 神に等しき聖獣たちが遣わしてくれた使役獣。神秘の力を持ち、人間のために奉仕してくれる。主に軍や警察機構などで使用される。皇国日本には管狐、壬生狼といった随獣がいる。式神、使い魔などとも言う。

・管狐

 日本の軍で使用される小型随獣。伝令・偵察などに用いられる。瞬間移動を行うこともできるが、移動距離は短い。

・翼竜

 世界各国の軍で標準的に用いる種の中型随獣。人間を騎乗させて飛行するほか、偵察、監視、対人戦闘など、多くの任務に従事する。

・小型妖精

 英国軍が使用する小型随獣。日本の管狐と同様、瞬間移動の能力を持つ。

・壬生狼

 皇国日本の軍で使われる中型随獣。馬と同じほどに巨大な狼。毛皮は銀色。戦闘・警備・哨戒など、地上でのさまざまな任務に用いられる。
 かつて英雄・土方歳三は壬生狼の群れをひきいて、明治政府と戦ったという。

・八咫烏

 皇国日本の小型随獣。姿形はカラスとうりふたつ。偵察・監視などに用いられる。