レギオンたちがその身にまとう光の粒子。砲火の威力を弱める効果がある。ただし、接近戦になった場合、敵味方の防御結界はたがいに中和し合い、効力を発揮しなくなる。
レギオンの軍団は密集陣形を組むことで自分と仲間の防御結界を重ね合わせ、その防御力を高める。似たような数のレギオン同士で銃撃戦を行う場合、たがいの射撃を無効化し合ってしまい、最後は白兵戦に移行することが多い。
レギオンの軍勢を飛行させるときに組む。球状に集まることで、三六〇度をまんべんなく警戒・防御できる。
レギオンたちが仮面の下より放つ咆哮、鬨の声。念導攪乱の効果があるほか、随獣や精霊たちを萎縮させることもできる。
軍施設のなかでも、特に『騎士侯およびレギオンの活動拠点』となる基地を指す。水霊殿、護国塔といった独自の設備を有している。
鎮守府の中央司令塔。その最上階には念導精霊用の発令所、地下には水霊殿などの重要施設が置かれている。
人造霊液の貯水池。鎮守府の地下には必ず造られる。
さまざまな奇跡の源となる青い液体。レギオンたちの動力でもあり、彼らの体内を血液のように流れている。聖獣の力を借りて大量生産したものを特に『人造霊液』と呼ぶ。
騎士侯は各地の水霊殿で祈念することで、「この土地を守護する騎士となる」旨を契約できる。以後、その土地が彼/彼女の本拠地となる。
騎士侯は本拠地とする水霊殿近郊では、レギオンの召集数に制限を受けない。また、その範囲内で戦死した配下のレギオンはきわめて短時間で復活する。
本拠地でない土地では、原則的に騎力の一割ほどしかレギオンを召集できない。
しかし、駆逐艦ティンタジェルなどが搭載する流体炉は人造霊液を用いた動力機関で、擬似的な水霊殿としても機能する。それらの流体炉を本拠地とした場合、騎力の五割ほどを召集可能になる。ただし、戦死者が短期で回復するメリットはない。
鎮守府に何騎のレギオンがひそんでいるか、前もって把握することはむずかしい。現代の騎士侯はレギオンの軍団をいきなり虚空より召集するため、他所から騎士侯が移動してくるだけで、レギオンの数は増えるからである。
攻撃側の先鋒は『敵戦力を探る』という役割も担う形となる。そのためリチャード一世のように、不測の事態にも対応しうる武力や武運をそなえた者がやはりふさわしい。