ダッシュエックス文庫

ソシャゲライター クオリアちゃん -恋とシナリオと報酬を-

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大人気スマホゲーム『チェインクロニクル』
総合ディレクター 松永純

下村さん、これはやりすぎでは!?
物語からほとばしる、シナリオ制作にかける熱さ。そしてソシャゲ業界のやばさ!
彼が黒の王(業界の)に葬られないことを祈るのみです。

【松永さんには文庫巻末にて作品解説も書いていただいてます! 12/22の発売をお楽しみに!!】

シナリオライター 林直孝
代表作:『STEINS;GATE』『プラスティック・メモリーズ』など

これ、完全に、シナリオライターの脳内会議の擬人化じゃないですか!
彼らと一緒にいるとすごく仕事がはかどりそう。僕はリーヤくんが欲しい! 変な意味じゃなくて!
リーヤくんにアシスタントになってほしい! マジで! ください!
っていうかちょっと鎌倉行ってくる!

シナリオメイカー 生田美和
代表作:『聖剣伝説 LEGEND OF MANA』『アヴァロンΩ』『ストリートファイターV』『シスタークエスト』シリーズなど

心に刺さる台詞の作り方、プロット、地の文、
そしてお金のこと――憧れの先輩を追ううちゲームシナリオの知識がすいすい入ってしまいます。
この学び方はちょっとズルい。でもいいですね。

スパイク・チュンソフト ディレクター
シナリオライター 打越鋼太郎
代表作:『Memories Off』『Ever17 -the out of infinity-』『Zero Escape 刻のジレンマ』など

ライター志望者はもちろんのこと、現役ライターにもお薦めしたい熱血【物書き】ラブコメディ。
文筆業に携わる人なら、きっと誰もが彼らに共感するはず。特に終盤の展開が熱かった。
過去の自分を想い起こして思わず落涙。胸に迫りくるものがありました。早く続きが読みたい!

ゲームシナリオライター 藤澤仁
代表作:『ドラゴンクエスト』シリーズなど

下村さんはライター界隈の若き熱源みたいな人で、彼のTwitterでの発言から刺激をもらうことが多いです。
今回読ませてもらったこの作品も、彼の発言、人柄と同じように、周りを熱くする熱源のような内容でした。
負けてらんないな。そんな気持ちになりました。

作詞・小説家 仰木日向
代表作:『作曲少女』シリーズなど

『面白いものを作りたい!かつて自分を夢中にしてくれたものを、今度は自分の手で作っていきたい!』
そんなまっすぐな気持ちが溢れて色々アタマ悪い感じになってる美少女、クララさんの魅力を追いかける一冊でした!
…というかこれはきっと、いまの下村先生と昔の下村先生の物語なのかもしれませんね。
ソーシャルゲームという、まだ生まれて間もない業界だからこそ起こる様々な問題。
僕はもともと作曲業でまさにソーシャルゲームの音楽を作るということをしていましたが、だからこそ、ライターという隣の業種で頑張っている下村先生はまさに部署の違う戦友のようでした。
色々あるよねソーシャル業界!色々あっても、とにかく!!面白いものを作るという目的を達成する!!
そのためなら、なにがなんでも食らいつく!!諦めない!!断固!!その戦いの足跡を感じるエピソードが読めて楽しかったです。

どこまで勝手に読み解いて話して良いのかについてはちょっと考えるところですが、クオリア4人のそれぞれがもっている能力が"超常的"であるというのも、考えてみれば作家が突き詰めた"ある意味では超常的なほどの異常執着"のメタファーなのかなと個人的には思っています。
現実の話でいえばこのクオリア4人のライターとしての能力のすべてを一人の作家が持っているわけですし、残念ながらファンタジーな異能もありませんが、もしかしたら下村先生には実際、"あの超常的な世界"が見えてしまっているという可能性も少し感じつつ…笑
酔いが冷めたらそこが死だ! そんな下村先生の夢と現実と妄想とコンプレックスと、愛に満ちた一冊でした。

ゲームと神話にかかわる作家/翻訳家 健部伸明
代表作:『幻想世界の住人たち』『幻獣大全』、小説『甲冑の乙女』『氷の下の記憶』、ゲーム『I/O』『龍刻』など。

誤解を恐れず、敢えて言い切ろう。これはゲーム業界に宿る(もしくは宿っていてほしい)さまざまな“精霊”たちを描いた、切実な物語である。
この作品を一読すれば、ゲームシナリオ(特にソーシャルゲーム)の完成まで、いかに異なる(場合によっては相矛盾する)能力が必要とされているか、おわかりいただけるだろう。
シモケン(と、ふだんからの通称で呼ばせてもらうが)にしか書けない内容であり、ライターとして味わったさまざまな天国と地獄が、生き生きとした青春小説として結実している。つまりこれはある意味、愚直に作品に向かい合いすぎた挙句、精神的かつ肉体的に崩壊しかけ、その淵から奇跡的に蘇ってきた彼の半生を描いたものなのだ。
いつものことだが、彼はまたもや自分自身でハードルを上げている。これは物語の作りかたに関する物語であり、であるがゆえに、言い訳はできない。作品は、作中のノウハウをそのまま映す鏡である必要がある。つまり、作中で語られている手法どおりに、この作品が矛盾なく完成されていなくてはならないのだ。想像するだに、その場から逃げ出したくなるような作業である。
しかしおそらく今の彼は、この作業を楽しんでいる。ページごとの構成ふくめ、あらゆる要素がきっちり計算され、無駄がない。
そしてまた別の面として、心の中のデーモンに突き動かされるがごとく、書かざるをえないから書いている。
シモケンはこの小説のなかに、ひとつのゲームシナリオを取り込んでいる。その制作過程を緻密に、しかも軽快な恋愛エンタテイメントとして仕上げている。シナリオ文章そのものが引用される分量は少ないが、実際にはほとんど仕上がっていなければ、書けない内容であり、つまりはこの作品の裏には、もうひとつゲームが作れるだけの内容があるのだ。
ぼくも経験しているが、ライターとして8割9割の仕事を仕上げたにも関わらず、クライアントの都合でお蔵入りになる物語がある。昨今の日照りのようなゲーム業界では、そんな水子はひとつやふたつではきかない。したがって小説は、そういった世に出ることができなかった物語に対する鎮魂歌でもある。
切なさと、苦悩と、仕事に打ち込む真剣さと、爽快さ。彼の魂そのものであるこの物語が、多くの読者の心の無聊を一時なりとて慰め、未来への灯りとなりますように。

シナリオライター、
シナリオチーム編成 檜木田正史
代表作:ゲーム『金田一少年の事件簿』シリーズ、『流行り神2、3』など

下村さんはもうね、ゲーム愛に溢れてて研究熱心。熱くて澄みきってて、まっっっすぐ。
そんなゲームの申し子、ヒットメイカーが、秘訣をこんなに明かしちゃっていいわけ? へぇー、下村さんの頭の中ってこうなんだー。
ふむふむ、ハウツーを頂いちゃおう!